【6月1日(日)】

 重い腰を上げて、早川から太古の昔に受注した文学的高級ミステリ、City of Lightの翻訳を再開するが全然進まない。むずかしすぎ。まあレイモンのあとではなにをやってもむずかしいんだけどさ(笑)


【6月2日(月)】

 一時、有楽町そごうの読売ホールでSW:ESBの試写。ひさしぶりなのでけっこう細部を忘れている。うーん、こんなに修理ばっかりしてる映画だったとわ。
 終わったあと、渡辺麻紀とサザビーズのアフタヌーン・ティーに入り、スコーンを食べつつKFCのSWおもちゃをトレード。チキンウォーカーを出してダース・ベイダーをもらい、これであと二種類。よしよし。
 有楽町からJRで秋葉原に出て、古炉奈を拠点にあちこちのぞく。ソフマップ・シカゴ館でPDが4万を切ってたので、PCMCIAのSCSI2カードといっしょに購入。メディアの値段と将来性を考えるとCD-RWなんだろうけどなあ。まいっか。

 家に帰って535にSCSIカードさしてPDを接続。メディア2枚にHDの中身をほぼまるごとバックアップして一安心。これで液晶が死んでも修理に出せるというものである。
 ついでにM:TG95版のCD-ROMをセットして、6倍速ドライブとして使ってみる。PDって、接続して認識させると、Dドライブにリムーバブルディスク、EドライブにCD-ROMがあるかのように表示されるんですね。なるほど。M:TGは、フルインストールしてたβ版とメインのRPGはそんなに変わらない感じ。動きはわりとさくさくしてますね。


【6月3日(火)】

 ゲームウォーカーの原稿のためにSS版の「ナデシコ」をプレイ。ゲームとしては最低ですが、ルリルリ萌えの人は当然買うでしょ。しかしテレクラから電話してイメクラでデート、みたいなシステムはあんまりだよな(笑) しかも相手は11歳、とか。


【6月4日(水)】

 京橋のシネセゾン試写室で、スペインの異常映画「キラー・クイーン」の試写。隕石が落ちてきて、銀行強盗の片割れだったおねえちゃんに殺人舌がとりついてしまうというお話。タガのはずれ具合は「フロム・ダスク・ティル・ドーン」以上かも。ロバート・イングランドがいい味出してます。
 京橋に出るついでに三越前のNTTパーソナルのショップに寄って、PHSの端末を32k対応パルディオの312Sに機種変更。いままで使ってた初期モデルは液晶が死にかけてたし、電話帳も50件までだったから、飛躍的に使い勝手がよくなりました。6000円で機種変更できるなら安いもんだ。ただし電話帳を再入力しないといけないのが難。


【6月5日(木)〜6日(金)】

だらだらと仕事をしつつ本を読む。マイクル・クライトン『エア・フレーム 機体』はすぐ読めるのがとりえ。航空機業界の企業サスペンスで、可もなく不可もなしってとこ。
 真保裕一『奇跡の人』は、なんとびっくり、オースン・スコット・カードの『キャピトルの物語』とおなじ話。ってちがうか(笑)。脳死寸前まで行って、過去の記憶が完全にイニシャライズされちゃった三十男が8年間過ごした病院を退院して、自分の過去を探すという物語なんだけど、どこがカードと似てるのかは読み比べてください。人間愛の賛歌、みたいなオビのコピーは信じないように。
 あんまりびっくりしたので、積んだままにしてあった『奪取』を読む。これはよくできたジェフリー・アーチャー系エンターテインメント。明るい高村薫ともいう(笑)。構成がちょっとつくりすぎな気もするけど、評判がいいのも納得。『ホワイト・アウト』よりは断然こっちを買いますね。
 小野不由美『緑の我が家』も再読。『グリーンホーム』の記憶はもはや定かじゃないけど、印象はおなじ。きっちりしたホラーです。このジャンルにはあまり愛着がないので、ふむふむと納得して終わり、かな。
 メフィストのトンデモミステリ作家座談会(ってちがうだろ)の資料として送られてきた、7月の講談社ノベルス新刊、西澤保彦『複製症候群』と清涼院流水『19ボックス』のゲラを読む。発売前なのでコメントは差し控えますが、つづけて読むとすごく驚くことがひとつ。
 でもってそのあとでソウヤーの『ターミナル・エクスペリメント』を読むと、さらに驚く仕組み。いやあ、こんなことってあるんですね。すごい偶然。


【6月7日(土)】

 ベネトンのお手軽ヘアカラリング・ムース(シャンプーすると落ちるやつ)を買ったので、髪の毛緑化計画に着手。しかし金髪に緑だと、黄緑みたいなへんな色になるのだった。さわると指先が緑に染まるし。
 その髪の毛で駅前の明和書店に行ったら、店のおばちゃんが、
「なに、どうしたの。またそんな色にして」 「いや、ちょっといろいろ試そうかと」 「あたしの友だちがさあ、インコ飼ってんのよ。インコの子供っていろんな色になるでしょ。で、へんな色のが生まれると、ベランダからこうやってぱーっと放して、『さあ、自由な世界で楽しく暮らしてきなさい』って逃がすんだけど、そういうインコの羽根の色ね」  だってさ。インコというよりウグイス色だと思いますが。うーん、やっぱり青にして、綾波コスプレをするべきか。あ、でもいまの脱色金髪に青のカラリングだと、ちょうどきれいな緑になるかも。よし、今度ためしてみよう。

 2時半、高島屋タイムズスクエアのIMAXシアターで、「L5」と「スペシャル・エフェクト」。立体ハードSF映画として期待した「L5」はシナリオが最低。実写やめて15分ぐらいの見世物映画にしてくれたほうがまだましだったな。「スペシャル・エフェクト」のほうは2Dの特撮メイキング物。いやあIMAXの2D映画はめちゃめちゃ画面がきれいで感動する。でもディテールが見えすぎて特撮映画には向きませんね。中身はSW特別版のメイキングが中心で、ID4も少々。ドキュメントとしてのつくりはNHKに負けてますが、まあ画質では圧倒的に勝つからおあいこかな。
 山岸真、三村美衣、小浜徹也、添野知生、雑破業というメンツのツアーだったんで、終わったあとタイムズスクエア内の蕎麦屋で食事して、ぞろぞろ馬場に流れる。ユタで添野とSWCCG対戦。ライトサイトでプレイして今日も勝つ。


【6月8日(日)】

 小野不由美オンリーの同人誌即売会、麒麟都市に行くつもりだったけど、体調悪くて起きられず。録画してあった「少女革命ウテナ」4話分を茫然と見る。なんか「こどちゃ」入ってない、これ? はじまったころはあの絵柄に違和感あったけど、まとめて見るとハマるなあ。
『本の旅人』の原稿のために、今年の日本ホラー小説短編賞の『D―ブリッジ・テープ』のゲラを再読。わたしの箱から出た受賞作なんで愛着はあるんですけど、趣味としては長編賞の『レフトハンド』のほうの書評が書きたかったな。『D―ブリッジ』は、ゴミ不法投棄場と化した横浜ベイブリッジが舞台の近未来小説。『コンクリートの島』+『ヴァーチャル・ライト』に『コインロッカー・ベイビーズ』をふりかけたような小説ですが、文体が異様で読ませる。でも再読はちょっとつらかった。


日記の目次にもどる
ホームページにもどる
リトル東京ページにもどる