【11月1日(金)】

 あーもー11月じゃん、くそー。と泣きながら月末締切の原稿を書く。Active EnglishとGamewalkerの連載。
 疲れると『絡新婦』に逃避(笑) オールスターキャスト(一人をのぞく)で快調。今回は『魍魎の匣』がらみですね。さすがに829ページは一気読みできず、半分まで読んで寝る。


【11月2日(土)】

 4時、高田馬場ユタ。4時集合ってゆったのにみんなこないんだから。とぼやきつつ『絡新婦』読んでると小浜夫妻登場。三村美衣とデュエル。新デッキってことですが全然だめ。青白の百枚デッキはプレイのたびに全然傾向が違うので(クリーチャーだけで勝つこともあれば、クリーチャー一枚も出ないで勝つこともある)わりと楽しいかも。三村美衣はいまの水鏡子と対戦するとちょうどいいくらいでわ(笑)
 そのうちメインゲストの星野富美男師匠登場。並行輸入したミラージュのボックスが4個余ったとかで(笑)、今日はその頒布会なのである。ブースターのボックスが2個、スターターのボックスが2個。わたしと三村美衣と柳下と野口で一箱ずつの計算なんだけど、スターターが12個あってもしょうがないので、スターター6個とブースター16個を交換。しかしミラージュのシールド戦をするにはあまりにもミラージュについてなにも知らないので、とりあえず手持ちデッキで星野師と対戦。星野ネクロポテンス・デッキはさすがに強い。特殊ランド山盛りだし、うーんこのへんが今後の研究課題だな。柳下は用事があるとかでミラージュを持ってすぐ引き上げる。野口くんは……まあ精進するように(笑) あ、でも今回は野口に初の一敗を喫したのだった。

 どういう風の吹き回しか、大森英司あらため須藤玲司も来てましたが、そんなこんなであんまり話ができなかったな。あでもどうせオフラインでは無口だから関係ないか。

 帰って『絡新婦』を読みつつ寝る。


【11月3日(日)】

 起きたら5時だった。恵比寿でNIFTY-Serve推理小説フォーラムの統一オフがあるんだけど、まあとりあえずパーティに間に合えばいいや。とのんびり出かけたところ、会場の場所がわからなくてうろうろ。どうもおかしいと思ったら、住所の「恵比寿西」の「西」を見落としていた(笑) あわててひきかえし発見したものの、会場は電気が消えて鍵がしまってる。あれえ、パーティってべつの場所だったんだっけ? しょうがないので路上にすわりこんでFSUIRI統一オフ会議室のログを「パーティ会場」で検索。がーん、パーティは恵比寿ガーデンプレイスだったのか。
 またしても駅に引き返し、スカイウォークでガーデンプレイスへ。おかげで最後10ページだけ残ってた『絡新婦』を読み切れたからいいんだけどさ。
 30分遅れで着いてみると、すでに宴たけなわ。しかし知っている顔が少ない。3、4年前までは東京のオフにけっこう顔出してたし、大阪で開かれた第一回の統一オフにも行ってるから、3割くらいは知り合いがいるだろうと思ったら、1割もいない感じ。まあこの一年で会員数倍増してるから当然か。女性の姿もかなり多くて、昔のオフとは雰囲気が違う。
 二階堂さん、芦辺さん、斎藤肇さん、しろくまさんなどに挨拶のあと手持ち無沙汰にしてたら、意外な人を発見。かつてSF者だった知佳舎のY氏(ちかちかインフォメーションっていう名ファンジンを出してた)が「××」のハンドルを使ってFSUIRIで活躍していたとわ。
 さいとうよしこの古い友だちで元××××の××××××(現在は××××さんの奥さん)も、京極夏彦にハマってNIFTY-Serveで活動してるって話は聞いてたけど、いきなり声をかけられてびっくり。『絡新婦』を見せびらかしたらいきなりKGな人たちのところに連れていかれて、本はたちまちKG女性陣に取り囲まれて見えなくなってしまった(笑) 恐るべし、京極ファン。
 一次会終了後は、二階堂、芦辺両氏とともに、しろくまさんのホテルの部屋で開かれる彩古さんの古本オークションを見学――のつもりが、ハヤカワファンタジイに200円で買い手がつかなかったりする悲惨な事態を見かねて数冊SFを保護。銀背買ってもしょうがないんだけどなあ。
 べつのところで怪しく集まり怪しく歌っているらしいC嬢から携帯にお誘い電話が入ったけれど、仕事もつまってるのでおとなしく終電で帰る。


【11月4日(月)】

 ID4のパンフレット用の原稿とSFマガジンSFスキャナーの原稿。よく考えたらSFスキャナーを書くのは生まれて初めてなのだ。しかしウィリス本2冊紹介に与太話を混ぜたので、スキャナーらしいストーリー紹介はほとんどゼロ(笑) ID4原稿は、これが5つめなので新ネタをひねり出すのに四苦八苦。alt.sf.moviesとか覗いて細かいネタを拾ったり。全然ちがう話にしようかとも思うんだけど、結局時間切れで半分は映芸の原稿流用。


【11月5日(火)】

 赤坂プリンスに行って、昨日到着したインターネットおねいちゃん、J・C・ハーツと対面。んーと、まあふつうの人。おたくは薄い系。でも英語はきれいなので聞き取りやすい。おみやげだといって、実家のあるテキサス州ヒューストンのお菓子、広口ガラス瓶入りペカンのグレーズをくれたので、かわりにウィアード・ジャパニーズ・ジャンクフード詰め合わせを一袋あげる。といってもそのへんのコンビニで適当に買っただけだけど。おもちチョコとかロイヤルミルクティー味ポッキーとかたこ焼きスナックとか。
 インターネット@アスキーのインタビューのために、本城さんと中村理恵子さん(連画で有名なCGアーティストのひと)がやってくる。サポートを頼まれてたので、中村さんとしばらく雑談してから、あとはインタビューを傍聴。
 終わったあと、NHKさしまわしのクルマでNHKへ。NHKBSのプライム・ニュースとかいう番組にハーツが出演するのでその見学。いやあさすが歴史のある放送局は中もすごい。WOWOWとはえらいちがいだ。ってあたりまえか(笑)
 収録自体はすぐに終わったので、NHKのクルマで赤坂までもどってみんなで焼肉。通訳の藤林さんはコンピュータ系異様にくわしいなあと思ってたら、NIFTY-Serve翻訳フォーラムでボードオペをやってる人だった(笑)


【11月6日(水)】

 7時半にマリオンの10階だかのアラスカで、朝日新聞主催のデジタルエンターテインメント大賞とかなんとかのパーティ。JC嬢が服部桂さんに呼ばれてて、ついでだから来てねとかいうことなので遊びにいったわけである。服部さんとは初対面。浜野保樹氏、高城剛氏とも話をしたのははじめてか(いままでにも見たことはあった(笑))。大森はSFの人として認識されているらしい。服部さんはもちろんたくさんSFを読んでる人なので内部事情にもけっこうくわしかったりしますが。
 JCはセガAM2研の鈴木さんとかマリオの宮本さんとかに会えて上機嫌。柳下も来てたので、パーティのあとみんなでお茶と軽食。
 そんでもってJCが赤坂に引き上げたあと、柳下とべつの店に移動してデュエル――と思ったら、となりの席にマルタの鷹協会の岩田清美さんがいてびっくり。会社の人といっしょだったらしいんだけど、京極夏彦にハマってる人がいて、「本捜してるのに見つからないんです」。そしたら柳下が、「いやあ、ちょうどさっき買ったところで」と『絡新婦』をとりだし、たちまちヒーローに(笑) 発売直後の京極本はどこでもポイントが高いのだった。
 となりの女性陣に不審がられながらのデュエルは、青白百枚デッキの弱点が出て緑高速デッキに惨敗。神の怒りが欲しい。柳下新デッキはまだ調整の必要ありで、トータルは2勝1敗かな。


【11月7日(木)】

 仕事がつまりすぎなのでWOWOWをパス。SFマガジンの伊藤典夫インタビューを仕上げてメールし、ミステリマガジンの日本作家招待席・西澤保彦解説原稿。今月はSFM2本とHMM1本が重なってるのでつらい。
 とりあえず原稿の目処がたったところでふたたび赤プリ。サイアス(昔の科学朝日)の企画でJCと香山リカの対談があるっていうんで、見学に行ったわけですね。香山さんともこれが初対面。こないだ綾辻さんと香山さんの対談のあと、カラオケに行きましょうと誘われてたんだけど、ちょうどサンフランシスコ行ってるときとぶつかってたんでパスしたんでした。対談終了後、草思社の橋口さん、朝日の佐久間さん、香山さんと四人で食事(トンカツ系)。ストーカー話で盛り上がる。


【11月8日(金)】

 徹夜で原稿。昼までかかって西澤原稿を仕上げる。西澤さんに電話して聞き出した次回作の概要だけここにペーストしておこう。

 なお、西澤保彦の次回作は、講談社ノベルズから97年1月に出る『死者は黄泉が得る』。死者を復活させる力を持つ謎の機械(笑)を使って、隠れ里のような集落でひっそりと暮らしているゾンビたち(なぜか住人は女性ばかり)の話と、外の世界で起きる殺人事件の話とが並行して進んでいくトンデモミステリ系列の長篇だとか。タイトルを聞いたときは、いよいよ山口雅也に挑戦状をたたきつけるのかっ。と思ったが、『生ける屍の死』とは似ても似つかない話になるのはまちがいなさそうである。
 いやあ楽しみですね。JCの買い物につきあうのはパスして午後から爆睡。
日記の目次にもどる
ホームページにもどる
リトル東京ページにもどる