【8月25日(土)】

 10時ごろに起きて朝風呂浴びて昼過ぎに伊東へ移動。2時からメイン企画(?)らしい座談会――といっても大広間の片隅に集まった作家陣が雑談するだけって感じですが。  どうも細かくタイムスケジュール切ってあるSFのイベントに慣れてるせいか、ミステリ系イベントの企画のなさは新鮮ですね。座談会用の質問は一個しか用意されてないし(笑)  傍観者のつもりだったわたしもひっぱりだされ、自分の話をしてもしょうがないので司会的につっこむ役をする。  座談会のあとはサイン会。和室の長い机に横並びした人たちがサインする。なぜか色紙にサインがはやってるらしくてびっくり。さすがに綾辻氏は手慣れたもんである。  枯れ木も山のにぎわい的にわたしまで横に並べられてしまい、色紙に書かされる。しかし慶応大学の慶の字が書けないし、推理小説の推の字を間違えたり、伝統技術に弱いことが暴露される。手で字を書くなんてそんなむずかしいことを要求されても。  サイン会のあとはさっそく麻雀。途中オークションをはさみつつ朝までやって、トータルでプラス140ぐらい。一回飛ばされたほかは、1着4回2着1回と好調でした。


【8月26日(日)】

 2時間くらい寝て朝御飯。朝食のあとは流れ解散。宿代を払おうとしたら、「いえ、けっこうですから」と言われたばかりか、お車代まで出たのには仰天。京都から来た人の交通費相当金額だもんなあ。こんなに儲かっていいんだろうか。小倉に行った場合の宿泊・交通費を考えると、10万以上のプラスが出た計算になる。よしよし。  しかしここ数日ののどのリンパ節の腫れがけっこうひどくなってきたので、ひとりだけ先に東京に帰還する。家に着いてばたんと倒れて20時間睡眠(笑)


【8月27日(月)】

 体調劇悪なので病院に行って抗生物質と風邪薬をもらい、寝たり起きたり。こんなことで金曜日に出発できるのかっ。  とにかく短いやつから順番に月末締め切りの仕事をかたづける。


【8月28日(火)】

 嵐のように原稿をぶっ書いて、6時にギャガで「DNA」の試写。「モロー博士の島」の三度目の映画化ですね。監督はフランケンハイマー、モロー博士はマーロン・ブランド、脚本にはマイケル・ハーも参加。ジュラシック・パークで地獄の黙示録やってるような映画でしたね、主に。しかしまじめすぎ。  試写に来ていたSFマガジンの塩澤くんと帰りにラーメン屋に寄って、ユーリ×渡久地戦を見ながら打ち合わせ。帰って仕事。


【8月29日(水)】

 ひたすら原稿書いて、3時半に高田馬場。三村美衣、柳下毅一郎とギャザる。柳下の赤青(焼殺・カウンター系)デッキに勝てない。5連敗。序盤に「吠え猛る鉱山」引かれちゃうと手札破壊デッキでは対応できないのだった。柳下デッキに勝つ三村デッキには勝つんだけどなあ。StasisとNecropotenceを柳下とトレード。しかしネクロポテンスは使えるんだろうか。いまいちよくわかんないす。


【8月30日(木)】

 WOWOWに顔を出してからミストラルで仕事。とりあえず雑誌の仕事はだいたいかたづいた。あとはキネマ旬報の押井ムック用の「ビューティフル・ドリーマー」論10枚と、文遊社の鈴木いづみ全集SF編(『恋のサイケデリック』全収録)の解説7枚なんだけど、これはもうサンフランシスコでやるしかないか。あとSFマガジンの翻訳もあるんだよなあ。宝島の『このビデオがすごい』の原稿5枚×2本と、二階堂さんの『アウスラ』解説10枚は、なんとか帰ってきてからでも間に合いそうな気配。講談社クロニクルズはとりあえず逃げるしか(笑) あーしかし二週間遊びに行くだけでなんでこんなにたいへんなんだろう。  まあというわけで、このままなにもなければ明日はワールドコンに向けて出発だ。  たぶんアナハイムにいるうちは更新できないでしょうが、世界SF大会速報はサンフランシスコからお伝えする予定。QV10のWindows用接続キットがあれば写真ものっけられるんだけど、もはや秋葉に行ってる時間はないな。  つうことで、それではみなさんごきげんよう。

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