【8月5日(月)】

 日曜の午後2時から16時間寝て、月曜の午前6時起床。遊びすぎかも。

 金田さん編の『感じるインターネット』(アスキー)の見本が全然来ないので(現物は10日前にアスキーで目撃してるけど)、ふと思い出して催促メールを書く。そしたらすぐ返事が来て、金田さんもまだ現物を見てないらしい(笑)
 著者分の見本については、店頭に並ぶ前に届けるっていうのが文芸系出版社の守るべきルールなんですけど、まあコンピュータ系の会社は常識が違うからなあ。やっぱりアスキーに行ったときに確保してくるんだった。ってべつに急いで読みたいわけじゃないからいいんだけど、レビューしたページの管理者から感謝メールとか来てるのに手もとに本がないのはちょっと。

 Surfin on the Internetの赤入れ。洋楽関係の情報が圧倒的に不足しているのでよくわからないところが多い。ゲラになったら、だれか若者の人に読んでもらうしか。IRCとニューズグループとサブカルに強い若者募集中。だいたい自分より年下の人間の書いたものを翻訳するのってけっこうむずかしいんだよな。ラシュコフのときもちょっと苦労したけど、今回は著者のJ.C.Herzって俺より一回り下だもんな。やれやれ。

 さいとうがコミケから連れ帰ってきた男二人が別宅でマグロのように寝ているので(笑)、ひさしぶりにビルディで仕事。エグザスに寄ったら体重が58キロを切ってましたね。よしよし。そういえば三村美衣はうちの体重計に乗ったはずだが、体脂肪率をきくのを忘れた。が、どうせ白状しないか。
 えぐざすのデッキチェアでブラッドベリのエッセイ集2冊を読み(いい年してだいじょうぶなのかおまえはという調子の太平楽なエッセイで、小説にくらべるとかなり落ちる。しかし翻訳の調子がいまいち合っていない気もするな。固有名詞表記がSF界の常識的な表記とかけ離れているのもやや違和感がある)、東京新聞用の書評を書く。東京新聞の仕事するのはこれがはじめて。そういえば最近新聞の仕事を全然していないような。産経の文化部からは見放されてしまったのだろうか。


【8月6日(火)】

 アスキーから早速『感じるインターネット』が3冊届く。しかし、書籍用封筒に無理やりつっこんであって、空けてみると3冊のうち2冊まで帯が破けている。ちょっと悲しい。
 おまけに追加でアスキーからお詫びメールがきてて、「99人の最終電車」の原稿のクレジットが入れ替わってるんだそうで。まあどうでもいいんですけど、『感じるインターネット』でkanaiとクレジットされている「99人」のレビュー原稿の筆者は大森なのでひとつよろしく。と訂正しておこう。
 しかしまるでこの日記にネタを提供するためにあるような本だね。って嫌みか。

 堺三保先生に借りた「天空のエスカフローネ」のビデオをえんえん見る。設定はわりとふつうの、ダンバイン風異世界ファンタジーなんだけど、ビジュアルはさすが。TVアニメとしてはCGの使用に新しい地平を切り開いたって感じですね。あと、ヒロインのコが短距離選手っていう設定が効いてて、5話くらいまでのエピソードではとにかく走る走る走る。この手のロボットアニメで、主人公が走るショットに映画的興奮を味わわせてくれるものはとても珍しい気がする。まあエヴァとは比較できませんが、ガンダムWなんかよりは出来がいいな。

 ビデオを見つつ、Surfinの直しのつづき。大量に訳注を入れることにしたので、Alta Vistaにつなぎっぱなしにして調べまくり。あとハッカーズ大辞典はやっぱり重要ですね。

 ちょっとつきあいのある某誌編集部から電話があり、3号連続の筒井康隆インタビューでインタビュアーやんないかって話だったんですが、断筆騒動前後からの筒井康隆の行動には思想的に反対なので、事情を説明して辞退する。ASAHIネットのWWWページ上ではじまった連載についても、あんまり積極的に評価する気になれないしなあ。とはいえいまだに強いカリスマを持ってるみたいなので、インタビューしたい人はいくらでもいるでしょう。経費で神戸まで取材に行くってのはちょっと魅力的なんだけど。
 ちなみに、作家・筒井康隆は好きですよ、もちろん。ほぼ全作品読んでるし。

 4時過ぎ、ミストラルで草思社の橋口さんと落ち合って、Surfin...の赤入れ終わったプリントアウトをわたす。といってもまだかなり積み残しがある。最終的には著者にメール質問とかもしなきゃいけないだろうな。
 WE control the horizontal. WE control the vertical.
 ってすごく謎なんですけど、これってなんなんでしょう。回答者には一冊進呈(笑)

 角川書店の山下さんから電話。横溝正史賞の選考委員総入れ替えにともない、一時選考者にも若干の交替があるので、今回から入ってくれないか、という打診。たぶん本格要員として呼ばれたんだろうな。ミステリ関連の賞には今までまったくタッチしてなかったので、喜んで引き受ける……のはいいけど、角川はすでにスニーカー大賞とホラー大賞の下読みやってるんだよな。あとファンタジーノベルと朝日新人文学賞と小説すばる新人賞でしょ。平均50本読むとして、合計300本か。とはいえ今年は別宅購入のあおりで現金収入が必要なので、仕事としてはありがたいかも。来年は年間四つくらいに減らすことにしよう。


【8月7日(水)】

 横溝賞の原稿が届く前にかたづけるべく、昨日からスニーカーの下読みに着手。番号が二桁の箱が来てるせいか、レベル的にはかなり低い。ほとんど残らないんじゃないですかね。
 早川から受注してるミステリの翻訳にもようやく着手するものの、遅々として進まない。なんとか今月中にある程度目処をつけたいんだけどなあ。

 すっかり忘れていたReadME!を見にいく。ここはカウンタを置いておくだけでアクセス数が勝手に集計されるので便利。伝言板とか原稿ページも登録するかな。そういえば伝言板論争はなんか尻すぼみになりそうな気配。ぼちぼち平和なネタにもどるんだろうか。

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