だいなふぇっくす漫遊記ロボフェックスインフォーメーション

だいなふえっくす漫遊記22 目安棒

目安棒。広義に「ストップモーションアニメーション撮影において、パペットの移動量・変形量を測るためのツール」。動きの目安にする棒だから、目安棒。

サーフィスゲージ型目安棒 サーフィスゲージ型目安棒と、各部呼称

各部呼称は、説明の都合上筆者が勝手につけたもので、一般的なものではありません。

USA では、しばしばサーフィスゲージ surface gauge が流用され、そのまんまの名称・サーフィスゲージで呼ばれます。アチラのストップモーションの現場でサーフィスゲージとえいば、目安棒を指します。サーフィスゲージは、日本で言うところのトースカンのこと。主に金属工作に使われる計測器です。

サーフィスゲージ サーフィスゲージ(トースカン)

サーフィスはサーフェスということもあります。ネイティブの発音では、どちらにも聞こえます。筆者はゲージの存在をはじめて知った頃の本の記事にサーフィスとあったので、それ以来サーフィスを使っています。

国内現場でもサーフィスゲージそのもの、もしくはサーフィスゲージの形状をまねた「サーフィスゲージ型」とでもいういべき目安棒を使う人がいます。またある場合には、日本で開発された、独自形状の『目安棒』が使われます。わざわざ『』をつけているのは、冒頭に記した広義の目安棒と区別するためです。
『目安棒』(狭義の目安棒)はサーフィスゲージの流用ではなく、最初から目安棒使用を目的に開発されています。その実物はオカダシゲル氏や彩工房さんのサイトでみることができます。使い方も、そちらに詳しいです。

http://www.pt-box.com/jp/tech/etc_gage.html
http://www.ne.jp/asahi/sai/japan/dougubako/measubou.html


『目安棒』(狭義の目安棒)はサーフィスゲージを流用したものではないので、それを指してサーフィスゲージと言うのは誤りです。

目安棒(広義の目安棒)の英訳も、サーフィスゲージにはなりません。サーフィスゲージは飽くまでも、金工用の計測器・トースカンの英訳。ではどう訳すかというと、ものの本によれば「ヘッドゲージ head gauge」「ポインター pointer」。あるいは単に「ゲージ gauge」。以前どこかで「アニメーションゲージ animation gauge」というのも見たような気がしますが、今回はみつけられませんでした。
「目安棒」のような、「いかにも」感のある英語はなさそうです。むしろ、誤称であるサーフィスゲージ surface gauge が、「パペットの表面 surface にアテるゲージ gauge」をイメージさせ、もっともふさわしそうに思えます。

私の周りで、目安棒や『目安棒』のことをサーフィスゲージと呼んでる方たち。これは多分、長年誤用してきた私の影響(も、一部にある)と思われます。謹んでお詫び申し上げます。
言い訳をさせていただければ、同様の誤用は、アチラでも行われています。つい先日も USA の How-to 本に、ベースにワイヤを絡みつかせただけの目安棒(厳密には、パペットにアタるのはワイヤーの先端だから、目安ワイヤーとでもいうべきでしょうか)を、サーフィスゲージと称しているものがありました。

言葉だけでは解りにくいかと思い、図にしてみました。
目安棒分類図 目安棒分類

サーフィスゲージ流用でも非流用でも、概形がサーフィスゲージの形状、つまり

・ベースに垂直、あるいは傾けた棒に沿って指し棒全体が上下する
・指し棒は、固定長でスライドする

をしていれば、まとめて「サーフィスゲージ型」としました。

また、『目安棒』(狭義の目安棒)の特徴、

・ボールジョイントを使用
・指し棒は基部をベースに固定
・指し棒は多段に伸縮

をもっているものは、「『目安棒』型」としました。

2つの型の枠が交わる部分は、両者のハイブリッドです。(後述)

この項、近々に追加更新予定です。


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