27.安国寺経蔵 国宝第213号
所在地 岐阜県吉城郡国府町西門前474 (JR高山本線高山駅よりタクシーが便利)
宗 派
山号寺名
臨済宗妙心寺派(禅宗)
太平山 安国寺
建築形式                  もこし(母屋の廻りに付く、壁付き庇のこと)
正面一間 側面一間 一重裳階付き 入母屋造り 柿葺 
建築様式 禅宗様 経蔵
こんりゅう  
建立年代
室町中期 応永十五年(1408)
特 徴                       もや(母屋の古称)
外観は二層に見えるが、方一間の身舎の廻りに一間の裳階が付いている平屋形式で
内部は四本柱が立っており、上層部外観ではで三間に見せている。
屋根軒反りが強い、波形欄間、柱頭部の頭貫等、禅宗様式の建物だが
                    おおまばらだるき
仏殿と異なり、垂木の間隔も広い大疎垂木となるなど、装飾的なものは少なく簡素。
内部に国内最古の国宝八角輪蔵(教典を収める廻り棚)が納められている。
歴 史 南北朝時代、足利尊氏・直義兄弟が後醍醐天皇等の冥福を祈って全国に建立した
安国寺の一つ。創建は貞和三年(1347)。開山は京都南禅寺瑞厳和尚。
創建当時は禅宗寺院の格式である五山に次ぐ十刹に列したが、戦国時代享禄天文年間に
兵火のため多くの堂舎を失った。
寛永年間に再興され今日の寺院の基礎が作られた。
当時の禅宗文化を語る貴重な資料が数多く継承されている。
リンク 安国寺HP