ずいがんじ
4.瑞巌寺庫裏及び廊下

国宝第197号
所在地 宮城県宮城郡松島町松島字町内91(JR仙石線松島海岸駅徒歩10分)
宗 派
山号寺名
臨済宗妙心寺派(禅宗)
        ずいがんえんぷくぜんじ
松島青龍山 瑞巌円福禅寺
建築形式 庫裏 桁行23.6m、梁間13.8m、一重、切妻造、妻入、本瓦葺、玄関及び北面庇二ヶ所含む
廊下 桁行玄関二間、東廊六間、中廊十一間、西廊二間、各梁間一間、一重、入母屋造、本瓦葺
建築様式 せっちゅうようしき
折衷様式と思われるが自由な様式を組み合わせてある
建立年代 方丈と同じく 安土・桃山時代 慶長十四年(西暦1609年)頃
特 徴        ふうすりょう きこうりょう てんぞりょう          じきどう しかりょう わんじゅうりょう みんぞう
建物内部は副司寮、記綱寮、点座寮、広間、炊事場、食堂、知客寮、腕 頭 寮、眠蔵等の部屋に仕切ら                  やぐら
れ、切妻本瓦葺の屋根には櫓風の煙り出しを載せている。
                      もやつな   えびこうりょう  つかちょうぶ えようひじき         からくさ
単調になりがちな切妻屋根妻面は、母屋繋ぎの海老紅梁、束頂部の絵様肘木、棟束両側に唐草彫刻
 ほどこ おいがた        しゅういつ             いこう
を施した笈形を設けるなど、秀逸な意匠をこらした貴重な遺構である。
歴史 伊達政宗が慶長十四年に瑞巌寺を再興したときに、本堂と同時に建立されたものと推定される。
元禄年間(1688〜1704)に大規模修理。明治36年にも修理が行われ、昭和33年に半解体修理時、貞享四年(1687)の古図を参考に古式に復元された。
瑞巌寺の歴史に付いては本堂参照
リンク 瑞巌寺HP