・南海1000系
1992年に登場した最新型の20m4扉の一般車で、6連と2連が製造されてきました。車体は塗装されているもののビードが目立たないように工夫された軽量ステンレス製となっていて、高野線には1次車がほぼ集結し、南海線には車体幅の拡大された2次車以降の車両を中心として配置されています。
南海では初の両線共通の設計となっていて、インバータに関しては抑速ブレーキの設定に一部違いがあるため配置区に応じて切替ができるようになっているようです。素子の冷却方法も2000系とはやや異なるものとなり、回路の改良により非同期制御の領域も拡大されVVVF音も大きく変化することとなりました。
1999.9.6 高野線堺東駅にて撮影
走行音
[nk1000a.ra/174KB]
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非同期域が拡大され、日立GTO後期形の標準的な音になったかと思えば、実はこのタイプの中では非同期モードは短い方に属し、その分次のうなりが非常に低いところから始まる、大きな特徴を持った車両になっています。減速音はそのものと言うところでしょうか・・・。
ちなみに、これは難波方の先頭車で録音したものであり、戸閉確認後に車掌からの連絡用のベルが鳴るわけですが、この音色が南海や阪急はなかなかいいな、などと思うのですがいかがなものでしょうか?
録音は高野線天下茶屋→萩ノ茶屋間です。
・その他の写真
こちらは南海線を走る1000系に見られる車体幅の拡大された車両です。車体の丸みの違いなどが何となく分かるのではないでしょうか・・・。
写真は1005以下6連。
1999.9.6 新今宮駅にて撮影
こちらは1000系(1002)のVVVFインバータ装置です。2000系のものとは素子の冷却部の形が違っていることがお分かりになるかと思います。日立後期形標準の1C8Mタイプにも通じるものがあるように思います。
1999.9.6 新今宮駅にて撮影
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