・福岡市交2000系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
2502以下6連
2502以下6連
2003.1.3 JR九州 筑肥線下山門駅にて撮影
 1993年3月の、1号線(現・空港線)の博多〜福岡空港間延伸開業に合わせて投入されました。1000系と同様の20m級4扉のステンレス車体ですが、先頭部がより丸みを帯び、側窓が大形化されるなど、様々な変更が加えられています。
 制御方式は、福岡市交では初めてのVVVFインバータ制御とされ、大容量のGTOサイリスタを使用した、1C8M方式が採用されました。
 編成は4M2Tの6両編成で、パンタグラフ付の中間電動車には補機類が、パンタグラフなしの中間電動車には主制御装置が搭載されています。両先頭はTc車で、保安装置やATO関連機器などが搭載されています。
 97年度まで、4次にわたり6連6本が製作され、全車姪浜車両基地に配置されています。
 4次車の1編成は、VVVF装置のパワー半導体をIGBTに変更し、1C4M×2群構成(ただし故障時の開放単位は従来通り8M単位)とされています。
 走行音(GTO)[fkc2kga.rm/472KB]
 GTO車の走行音です。日立製で1C8M、90年代初頭の登場とくれば、連想されるものはこの芸術的な音だけですね。同世代の京王8000系、西武6000系、東急2000系、営団9000系などと同様、やや高めの長い非同期モードから、高音を伴う同期モードで速度が上昇していきます。減速時には、これも芸術的としか言いようのない、高い同期モードの音で減速します。
 録音は空港線唐人町→西新間です。途中、細かな速度調整のための加速もあれば、WN駆動の「ゴロゴロ」音も聞こえ、意外にいい区間でした。以前は物足りない区間だと思っていたのですが…。
 走行音(GTO異音車)[fkc2kgb.rm/396KB]
 こちらはいかにも東芝モータ、と言いたくなるような、パルスモード切替と前後して「ヒュン」と雑音の鳴る車両です。加速時には1回か2回しか聞こえませんが、減速時には激しく鳴ります。
 ただし、この車両(2009号車)、いつの間にかこの音は鳴らなくなってしまったらしいです。
 録音は空港線赤坂→大濠公園間です。
 走行音(GTO異音車、車体中央)[fkc2kgc.rm/921KB]
 同じく異音車の、車体中央(VVVF装置直上)での録音です。少なくともこの録音をした時には、この号車のVVVF装置の音が一番大きかったと思います。バリバリとよく雑音が鳴るし、ノッチを切り替える時には「ヴィ」と短い雑音も聞こえてきます。特に姪浜に入線する時には、速度調整のため、何度も聞こえてきます。
 録音は空港線藤崎→室見→姪浜間です。
 走行音(IGBT)[fkc2kia.rm/420KB]
 2000系では1編成だけのIGBT車の走行音です。1000N系と同じVVVF装置ですが、歯数比が大きいせいでしょうか、やや非同期モードが短いように感じられます。また、低速域のモータの音もやや軽く、回生ブレーキの速度域もやや大きいようです。日立製IGBTの中では比較的初期のものになるようで、京王1000系やE351系量産車、東武30000系に使用されたものと、ほぼ同じような高さの非同期モードですが、途中で音が上がっていくことはなく、聞こえにくい高さに突然切り替わっているようにも感じられます(ちょうど自動放送が始まるあたり)。同期モードに移行するのは明らかにその後ですね。
 録音は空港線赤坂→大濠公園間です。
・その他の写真
 2509以下6連です。GTOサイリスタを使用した最後の編成になりますが、この編成と、IGBTを採用した2511以下の編成は、行先表示器がLED式となっているのが特徴です。
 2002.12.30 空港線姪浜駅にて撮影
 2101号車から2501号車に向けての室内です。1000系とは違って緑色のシートモケットが特徴で、妻面の木目模様などはなくなっています。
 2003.11.24 空港線姪浜駅にて撮影
 最終増備車である、2011号車から2511号車に向けての室内です。2000系初期車との違いは特に見られないようです。案内表示器あたりに何か違いがあった気もしますが…。
 2003.11.24 空港線姪浜駅にて撮影
 2009号車のVVVF装置で、GTOサイリスタ使用のインバータです。1C8Mタイプでは珍しく、3相分のパワーユニットが片側面に並んでいます。裏側にゲート制御装置が配置されています。パワーユニットの形状そのものは、この時期の日立製インバータの特徴そのままです。
 2003.12.29 空港線姪浜駅にて撮影

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