・683系
クロ683-2以下9連
サンダーバード39号、クロ683-2以下9連(後はクハ680-507以下3連)
2001.3.13 大阪駅にて撮影
 2001年3月、「雷鳥」系統の485系を置き換える目的で登場した、681系の後継車両と言えます。運用を681系と共通にできるよう、6連の基本編成と3連の付属編成、個別制御のVVVFインバータ制御という構成は踏襲されています。
 681系の登場からかなりの時間が経過したこともあり、制御回路はIGBTを用いたPWMコンバータ+インバータの構成に変化し、JR西日本の標準となっている補助電源装置を一体化した車両制御装置を搭載しています。また、681系では9両編成までしか組めなかったところを、3連の両先頭車を貫通形とし最大12両編成とできるようになりました。
 また、車体の軽量化のためアルミ車体となり、この分を遮音性向上のため床の詰物の改良に充てているようです。他にも、車椅子対応設備を付属編成にも装備したり、トンネルでの「耳つん」防止のためドアのロック機構を備えるなどの改良が加えられています。
 6+3連9編成、36両が製造され、2001年3月のダイヤ改正時から「サンダーバード」に681系とほぼ共通運用で使用されています。
 走行音(三菱)[683ma.ra/443KB] 直接再生
 三菱製のインバータを搭載した車両の走行音です。JR西日本のことなので他社のインバータを積んだ車両もあると思われますが、詳しく調べる機会がなかったので詳細は不明です。
 鳴っている音は223系2000番代の三菱車と同様ですが、とにかく音が小さいですね。681系があれだけうるさかったことを考えると乗ったとき正直言って驚きました。床の詰物にかなり気を遣ったような記事が市販の雑誌に書かれていたりもしましたのでその結果なんでしょうね。
 録音は「サンダーバード39号」大阪→新大阪間です。
・その他の写真
 クモハ683-1502のVVVF装置で、三菱製です。223系2000番代と似てはいますが、雪害対策で表面の網目はなくなっているのでしょうか。さすが登場間もない頃なだけあって綺麗な状態ですね。ちなみに、隣のサハにも似たような装置がぶら下がっていますが、そちらはコンバータ(整流装置)部に当たります。最近の交流電車や交直流電車ではCI装置として、コンバータとインバータを一体化させた1C4M程度の制御単位の車両が増えているだけに、どこか非効率的なことをやっているように見えて仕方がありません。681系の頃はこういうシステムでも全く違和感なく見えたものですが・・・。
 ちなみに、683系ではなぜか電動車の車号が全て1000番代になっていますが、これは681系のような160km/h対応を準備工事にとどめているための区別だそうです。
 2001.3.13 京都駅にて撮影

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