・285系
クハネ285-3003以下7連
JR東海に所属のクハネ285-3003以下7連
1998.5.30 品川駅にて撮影(一般公開時)
 1998年、寝台特急「瀬戸」「出雲」の輸送改善用に投入された電車で、583系以来の寝台電車となりました。しかし設計思想は全く異なり、寝台の全個室化、空間の有効活用を目的とした2階建て車両の使用などが特徴となっていて、内装も外部である程度組み立てた設備を車内に持ち込んで設置する工法となり、工期の短縮が計られています。
 7両編成を2M5Tの構成とし、電動車2両のうち一方はノビノビ座席、もう一方はソロを配置し、他の2階建て車にはシングル、シングルツイン、シングルデラックス等を配置しています。電気関係では223系1000番代以降の標準となっている補助電源を一体化した個別制御式の3レベルIGBTインバータを電動車に積んでいますが、サービス電源が他形式よりも多く必要になるため独立したSIVも装備しています。また、夜間走行や地方線区の入線もあるため回生失効対策として電動車の屋上にはブレーキ用抵抗器も備え、各車両とも非常に大きな車体断面となっています。
 JR東海と共同開発された関係で、同社所有の3000番代2本とJR西日本所有の0番代3本が在籍し、「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」に充当されています。
 起動音(東芝)[285sa.ra/44.1KB] 直接再生
 モハネ285-1と、JR西日本の第3編成、JR東海の第2編成には東芝製のインバータが積まれているようです。そのうち、このファイルはJR東海の第2編成の車外から録音した起動音です。動力関係は完全なJR西日本仕様であり、鳴っている音は223系1000番代2次車や2000番代の東芝車とほぼ同じ音のようです。
 録音は品川で行われた展示会終了後の車庫への引き上げ時のものです。
 減速音(三菱)[285mb.ra/71.5KB] 直接再生
 モハネ285-201とJR西日本の第2編成、JR東海の第1編成は三菱製のインバータを装備しているようで、これはそのうちのJR西日本第2編成、モハネ285-202の減速時の音です。加速音は223系2000番代の三菱車と同じで、減速音ももちろんそうですが、この時のような速度で一旦緩解されると1000番代三菱車との区別がつきにくくなるようです。
 録音は篠山さん提供で、「サンライズ瀬戸」の東京到着時です。
 ミュージックホーン[285mh.wav/43.2KB]
 クハネ285-3003のミュージックホーンです。運転士が相当強くペダルを踏んだんでしょうね。空気笛も混ざっていますから。というのは、警笛のペダルは軽く踏むと電気笛のみ、強く踏むと電気笛+空汽笛というような鳴り分けをする車両が多く、この系列も該当しているはず、ということからそう言えるわけです。絶対という保証はもちろんありませんが・・・。
 録音は品川で行われた展示会終了後の車庫への引き上げ時のものです。

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