・283系
クロ283-1以下6連
クロ283-1以下3連+クハ283-501以下3連の6両編成
1999.9.7 京都駅にて撮影
 1996年、紀勢本線の「くろしお」系統の輸送改善を目的として登場した、JR西日本では初めての制御付自然振子式の特急形電車です。電気系統については223系1000番代で確立された思想を基本としていて、IGBTを用いたインバータを電動車1両に5セット搭載し、4個がモータ駆動用、1個が補助電源装置という構成は全く同じものです。台車は振子機構に対応したボルスタレス方式で、振子はJR北海道のキハ281系などと同じ曲線ガイド式となっています。
 当初は「スーパーくろしお(オーシャンアロー)」の列車名でしたが、現在は「オーシャンアロー」となり、6連2本と両端が貫通形のモノクラス3連1本、片側に非貫通形グリーン車を配した3連1本の計18両で運用されています。
 起動音(日立)[283ha.ra/64.7KB] 直接再生
 基本編成に組み込まれ、ラウンジの設置されたモハ283形300番代は日立製のインバータ装置を積んでいます。歯数比の違いから駆動音は異なると思いますが、VVVF制御に起因する音は223系1000番代2次車の日立インバータと同じ音のようです。
 録音は松井さんの提供で、「オーシャンアロー17号」京都発車時に車外から録音したものです。
 起動音(三菱)[283ma.ra/58.8KB] 直接再生
 基本編成のモハ283形0番代と、3連に組み込まれるモハは三菱製のインバータ装置を積んでいます。音は223系1000番代の三菱車と同じようですね。
 録音は「オーシャンアロー32号」の新大阪到着後、車庫に引き上げるところを車外から録音したものです。
・その他の写真
 こちらは非貫通形の先頭車であるクハ282-501以下3連+クハ282-701以下3連です。681系の思想と似ているようですが、この系列ではクロは非貫通形、クハは全て貫通形とすることで少ない編成数をうまくやりくりすることができているのが特徴です。
 1999.9.7 京都駅にて撮影
 モハ283-302のVVVF装置です。これは日立製です。日立製は基本編成に組み込まれるモハ283形300番代だけに装備されていて、基本的に自由席車に当たります。形状は223系1000番代などと似てはいますが、なぜかそれぞれのユニットの間に不思議な空間ができています。三菱製は全く変わりがないというのに・・・。
 1999.3.11 京都駅にて撮影
 モハ283-2のVVVF装置です。こちらは三菱製で、223系1000番代とほぼ同じ形状となっています。ゲート制御部の幅などに違いはあるようです。あるいはインバータ部が223系と比べて小型化されているのかもしれません。
 1999.3.11 京都駅にて撮影

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