・東急電鉄9000系

9101以下8連  1986年に登場したVVVFインバータ制御車で、東横線の急行での使用が中心となっています。居住性の向上にも配慮し、ロングシートの1人あたりの幅を拡大すると共に車端部にはボックスシートも設置されるなど、新たな試みも見られます。
 編成は8両が基本で4M4Tの組成となっています。各M車にはインバータ装置が積まれ、1両分4個のモータを一括制御する形態となっています。
 91年までに8連14本と5連1本(5連は第7編成が該当)が製造され、8連は東横線の急行と各停で、5連は大井町線で運用されています。
2000.4.29 東横線多摩川園駅にて撮影(現在は多摩川に改称)
 走行音[toq9000a.ra/180KB] 直接再生
 9000系の走行音です。日立製のインバータ装置を積んでいて、いかにも、という音なわけですが、回生ブレーキがよく効くんですよね。失効する直前って非同期モードまで音が聞こえています。この時期のインバータ車でここまで回生ブレーキの速度域が広い車両というのも珍しいのではないかと思います。モータに関しては日立と東洋電機の共通設計となっているようです。
 録音は東横線田園調布→自由が丘間です。
 空転音[toq9000b.ra/151KB] 直接再生
 この時期のインバータ車には空転を起こしやすいものが多いということも特徴と言えます。特に日立製となると・・・。
 しかし東急の車両で空転する時ってたいていこのように「ズズズ」という感じの音が聞こえてくるんですよね。たぶん車輪が本当に滑っている音だと思うんですが、大丈夫なんでしょうかね・・・。
 録音は桜木町行の列車の綱島発車時です。最後の方で減速していますが、さすがにこれは次の停車に向けた減速ではなかったはずです。たとえ「隔駅停車」と揶揄されようと、さすがにこんなに早く次の駅には着きませんから。でも駅の手前で停止した記憶はないでもないです。
 雨の走行音[toq9000c.ra/214KB] 直接再生
 こちらは上の空転音の録音に続いて菊名で接続した各駅停車で録音した走行音です。空転も少ししていますが、何と言っても止まりきれなかったというのが・・・。でもモータ音を聞く限りでは滑走していたとも思えないからまた不思議です。
 録音は東横線妙蓮寺→東白楽間です。
・その他の写真
 9106以下8連です。TOQ-BOX用の車両となっています。中身は何だっけなぁ・・・?
 2000.8.5 東横線多摩川園駅にて撮影(現在は多摩川に改称)
 こちらは大井町線で活躍する9107以下5連です。東横線用と何が違うかと言われたらよくわかりませんが、とりあえず極めて希少価値の高い車両ではありますし、と言うことで・・・。
 2000.8.26 大岡山駅にて撮影
 9205号車のVVVF装置です。比較的初期の日立製GTOインバータで、1C4Mという当時の極標準的な品物、ということになるようです。各M車に同じものが装備されているので、一方の側面からはこの装置が見えますが、逆の側面からは全く分かりません。
 1999.7.18 東横線自由が丘駅にて撮影

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