・東急電鉄1000系

1108以下8連  1988年に登場した日比谷線直通用のVVVF車で、車体長は7000系と同様18mです。9000系での反省から6M2Tの編成とされ、2両分8個のモータを一括制御する大型のインバータ装置を装備しています。
 90年には4連2本に分割可能な編成も造られ、これらは目蒲線との共通予備車としても使われました。91年には3M1Tで目蒲線用への投入が行われ、中間のM車2両は1C4M用の小型のインバータが装備されています。93年には池上線向けの車両が投入され、先の目蒲線用と組替えが行われ、いずれも3連として池上線に集中投入されました。
 2000年の目黒線開業で池上・多摩川両線の車両共通化がなされ、今では日比谷直通に8連8本と4+4連1本、池上線系に3連13本が配置され、中間車2両が余剰となっています。
2000.4.29 東横線多摩川園駅にて撮影(現在は多摩川に改称)
 走行音(1C8M)[toq1000a.ra/195KB] 直接再生
 1C8M車の走行音です。該当するのは厳密に2両ユニットに組まれている車両ということではなく、ATR-H8130-RG621A形制御装置を積む車両全てということになります。このため、日比谷線直通用車両は全てこのタイプで、他には現在池上・多摩川線用となった元日比谷直通4連の1012Fと1013Fも各電動車がこのタイプです。他に、以前から池上線用となっていた1014F〜1024Fの3連11本については先頭のデハ1310形だけが1C8Mタイプとなっています(これら11本は中間M車デハ1200形が1C4Mタイプ)。
 で、音についての特徴ですが、実は1C8Mと1C4Mでそれほど大きな違いはありません。基本的には非同期部分の音に違いがあるだけで、1C8Mでは少し震えながら徐々に高い音になっていく非同期の音の中に一定の高さの音になる部分がなく、純粋に高くなり続けていくということが特徴となります。逆に1C4Mでは一瞬ですが一定の高さになる部分があるわけです。
 という説明を入れたところで、残念ながら東急の車両は加速度も高く、音の変化も早いのでほとんど聞き取れないんですよね。自分も最初は全く分からなかったし、他人に言われて初めて知ったことなので(爆)。そもそもこのファイルもあまりきれいに録れてないようで、一定になっている部分があるようにも聞こえてしまいますからね・・・。
 録音は東横線学芸大学→都立大学間です。とりあえず速度はかなり出ています。
 走行音(1C4M)[toq1000b.ra/157KB] 直接再生
 こちらは池上線用車両の中間車で、1C4Mタイプの車両です。加速良すぎですね。はっきり言って音の違いは聞き取れません。
 録音は池上線洗足池→石川台間です。
・その他の写真
 こちらは1312以下4連です。2000年8月の目蒲線系統分離に備えて既に目蒲線用の4連2本に分割されていた状況ですが、更に1012編成と1013編成の制御電動車である1312号車と1313号車の振替が行われた後の写真でもあります。まだ連結用の幌は残っていたんですね。
 2000.2.12 蒲田駅にて撮影
 これは3連化の工事が完了した後の1312他の編成です。もはや連結編成に戻すことは不可能、という状況ですね。
 2000.8.5 蒲田駅にて撮影
 池上線用に3連で投入された1319他の編成です。14〜18編成は91年に4連で目蒲線に投入され、19〜24編成は14〜18編成の中間車1両を組み込んだ3連として93年に池上線に投入されました。この時に14〜24編成が池上線用となったわけですが、2000年8月からは池上・多摩川線共通運用となっています。
 2000.2.12 蒲田駅にて撮影
 1402号車の車内の製造銘板です。第2編成の落成日は1989年2月1日とされているわけですが、部品調達の都合などでこのプレートが付いたんでしょうね。
 1998.4.8撮影
 1403号車のVVVF装置です。8連組成の車両全てと、4+4組成の編成、元は4+4組成だった1012Fと1013F、池上・多摩川線用の1314〜1324号車に装備されているものはこの形で、大形の8個モータ制御用となっています。4個のモータだけが接続されている場合も当然ありますが、VVVF制御の場合複数のモータが接続される場合必ず並列接続されているので個数が減ったところで特に問題が起きることはないわけです。将来編成替えを行うようなことがあった場合に柔軟に対応できるように保険をかけているようなものなのではないかと思われます。
 1999.1.4 東横線中目黒駅にて撮影
 1215号車のVVVF装置です。池上・多摩川線用の1214〜1224号車にだけ使用されているタイプで、1C4M専用の装置となっています。形状は1C8M用と類似していますが大きさが全然違うことが分かると思います。
 2000.2.12 目蒲線沼部駅にて撮影(現在は多摩川線に改称)

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