violet reflexion(17)(2002年1月6日)


17

土埃の眼鏡。シャツの裾で拭く。遠くへかざす。
レンズのなかで半壊のビルが濃密になる。
度の強い近眼用の眼鏡。
かけてみる。
吹き飛んだ窓枠。はがされたコンクリート。
そのなかに続く道。踏み固められた凹凸のなめらかさ。
網膜に直に焼き付けられる。
眼鏡をはずしたあとも記憶の回路がひりひりした。



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