概要 同一ブロックに対して必要以上に待機イベント'buffer busy waits' が多発する  
内容:

[起こりうる現象]
待機イベント 'buffer busy waits' で待機しているプロセスが、バッファに
アクセスできる状態になっても、すぐにポスト(待機の解除)されず、'buffer
busy waits'のタイムアウト値(通常1秒)まで待ち続けることがあります。


[対象リリース] 
問題が発生するリリース  :Oracle8i Database Release1(8.1)
                          Oracle9i Database Release1(9.0.1)
                          Oracle9i Database Release2(9.2.0)
問題を修正したリリース  :Oracle Database 10g Release 1(10.1.0)
問題を修正予定のリリース:なし
問題を修正したPSR       :9.2.0.5
問題を修正予定のPSR     :なし


[対象プラットフォーム]
すべてのプラットフォーム 


[起こりうる条件]
同じブロックへのアクセスが同時に集中した場合に、発生することがあります。


[原因]
製品の不具合です。
'buffer busy waits'の対象となるバッファに対して、アクセスが集中し、
WRITE CLONEという動作が行われた場合、'buffer busy waits'の対象のバッファが
カレントバッファから CLONEという状態に変化し、新たに同じブロックに対して
別のカレントバッファが作成されます。本来であれば、'buffer busy waits'で
待機していたプロセスは、新しく作成されたカレントバッファに結び付けられる
必要がありますが、引き続きCLONE状態のバッファに結びついていることによって、
バッファがアクセス可能な状態になっても、すぐにポストされず、'buffer busy 
waits'のタイムアウトまで待機を続けます。


[回避策]
回避策は、ありません。


[障害発生時の対処]
サーバ側へ、問題を修正したPSRを適用して下さい。


[BUG番号]
BUG:2759383
* Metalinkで内容を公開していない場合があります


[更新履歴]
2005/08/23 問題を修正したPSRを 9.2.0.5 に修正
2005/08/05 文書管理情報を更新
2005/07/01 本文書のタイトルを修正
2005/06/21 本文書を作成