v$系のビューを参照するとORA-3113が発生し、アラートログに、ORA-7445,ORA-600 が出力される現象につきまして、
開発元のOracle社からの見解がありましたので、以下に内容を記載いたします。
=======================<以下Oracle社からの回答>=================
ORA-7445 にてコアダンプする現象につきまして、ご送付頂きました資料より、該当している可能性がある不具合を確認致しました。
こちらの不具合 BUG:4339128(非公開) については、x$kglob に対するアクセスが行われた際に発生する問題となります。
x$kglob は、library cache object (ライブラリキャッシュ上に格納されている情報)へのアクセスを行うためのビューとなりますが、
こちらの不具合ではこのx$kglob へのアクセスが行われた場合の処理に不備があり、不用意にライブラリキャッシュ上の情報を壊して
しまうことがあるという問題でございます。内部表 x$kglob への直接的なアクセスや、v$sql, v$sqlarea, v$access 等を通した
間接なアクセスが発生した場合に発生する可能性がございます。
こちらの不具合につきましては、R9.2.0.8 にて修正を含む予定で対応させて頂いております。
現状におきまして、R9.2.0.7 に対しての個別パッチは作成されておりませんが、R9.2.0.3 環境におきましては、
開発を通じての引き続きの調査が困難であること、また、新規の個別パッチを作成することができませんことからも、できれば、
現時点での最新 PSR9.2.0.7 を適用した後の再現性につきましてご確認頂きたく存じます。
PSR9.2.0.7 を適用し、現象の再現性を確認し、本不具合に該当している場合には、個別パッチ作成を行うことも可能でございますので、
早急には困難かとは存じますが、適用につきましてご検討頂ければ幸いでございます。
尚、一時的な対処と致しましては、共有プールを flush することで対処できる可能性もございます。
頻繁に現象が再発するような場合には、現象発生時に共有プールの flush にて回避できるかについても確認頂ければと考えております。
尚、flush 以外の対処方法としてはインスタンスの再起動のみとなっておりますことをご了承頂けます様お願い致します。
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なお、同時に発生している ORA-600[17059]につきましては、エラー自体はライブラリキャッシュ上でカーソル情報を管理している表が
オーバーフローしたことを示すエラーとなります。
本エラーは同様の時間帯に発生している ORA-7445 エラーに起因して発生したものであると考えられます。
しかし、INC#005-0912-0670にてご案内いたしました、BUG:2450264 の現象との切り分けのためにも、初期化パラメータに以下の設定を
追加して頂き(要再起動)、現象が再現するかどうかをご確認して頂きます様お願いいたします。
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event="10504 trace name context forever, level 4000"
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