Last update 2006/12/09
ここには、過去の「乳の詫び状」が溜めてあります。ほとんど日記みたいなものですね。
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標題: 東京都、マイナスイオン商品に指導、注意呼びかけ --- 東京都がマイナスイオン商品に科学的根拠梨として、業者を指導し、注意を 呼びかけています。詳しくは、 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061128-00000303-yom-soci 「マイナスイオン商品」根拠なしも、都が文書指導 http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/11/20gbr500.htm 科学的根拠をうたったネット広告にご注意! "「マイナスイオン商品」表示を科学的視点から検証しました" をどうぞ。 マイナスイオンを流行らせたのも、問題番組の代表格、フジテレビ系の「あ るある大辞典」。あと、たぶん、みのもんた系ね。
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標題: Re: プログラミングでのマッシュアップ --- Lispセミナーは、オントロジー、オントロジー、オントロジーで、オントロ ジー漬けだった。 なんで、おれが、いまのマッシュアップには先がないとか、これじゃ、すぐ 限界だなと思っているのか、その原因がやっとわかった。←頭、悪いね。 本質的には、先に書いたような、きれいに標準化されたAPIがないからじゃ ないんだね。 セマンティックマッシュアップじゃないからなんだ。 頭のいい人、いっぱいいるね。 Web2.0なんて騒いでいるのが、いかに底が浅いか。改めて感じたね。 困ったときにLisp界を眺めると必ずヒントが得られる。 これだから、Lispはやめられない。\(^O^)/
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標題: JavaでLisp --- Lispセミナーで、湯淺先生のJavaで書いたLispの発表がありました。湯淺先 生がJavaで書いたLispといえば、「ぶぶ」がありますが、今回のは、Lispを知 らなかったり、コンパイラを作ったことがないようなJavaプログラマ(ほとん どのJavaプログラマがそうだろう)でも、拡張しやすい設計にしたとのこと。 携帯電話のiモードで動くものもあります。 http://ryujin.kuis.kyoto-u.ac.jp/~yuasa/jakld/index-j.html Javaアプリケーション組み込み用のLispドライバ からどうぞ。 実装に関する論文やスライドもあるから、勉強になるかも。Lispセミナーで の話とほぼ重なります。 名前が、JAKLDなのは、Java Application Kumikomi Lisp Driverだそうです。 ご自分で何も考えてないとおっしゃってました。^^; ほぼSchemeなんですが、フルのSchemeじゃないので、Schemeじゃなくて、 Lispだそうです。^^; Javaで書いたLisp(Scheme)といえば、 http://www.gnu.org/software/kawa/ Kawa が有名ですが、 http://alumni.media.mit.edu/~mt/skij/index.html Skij: Scheme in Java for Interactive Debugging and Scripting http://www.stgtech.com/HotScheme/ HotScheme http://sisc.sourceforge.net/ SISC などもあります。 以前紹介したAI関係の本の著者としてLisp界の有名人の一人でもあり、いま はGoogleにいるPeter NorvigさんのJSchemeも有名ですね。 http://www.norvig.com/jscheme.html JScheme そこにもあるように、オリジナルのJSchemeはその後、SourceForgeで開発が 続けられています。だから、最新版は http://jscheme.sourceforge.net/jscheme/main.html JScheme です。 jschemeの説明は、 http://www.jsk.t.u-tokyo.ac.jp/~inaba/soft4/soft4-jscheme/soft4-jscheme.html ソフトウェア特論 講義資料 JavaによるScheme言語処理系: Jscheme がいいかも。 Java Lispでググると、 http://www.cobalt.co.jp/writing/index.html には、作って見せてる連載記事もあるんですね。 http://www.okisoft.co.jp/esc/go.html やさしい Lisp の作り方 は、JavaとC#で作ってる。 その他、日本のLisp処理系は、 http://jp.franz.com/jlug/ja/resources/implementations.html 日本のLisp処理系 をみてください。 Javaで書いたLispじゃないけど、もっとも身近に実用的で、世界的に使われ ている日本発のScheme処理系といえば、shiroさんの http://www.shiro.dreamhost.com/scheme/gauche/index-j.html Gauche です。 Lispセミナーでは、ハワイから中継で参加。 頭いい人は、仕事振りも頭いいよね。うらやましい。
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標題: 京王線も武蔵野線も事故 --- 京王線、昨夜、踏み切りで自動車と電車が衝突。その影響で、まだ、復旧し てませんね。府中からだとつつじヶ丘までしか行けない。今日はもう会社休ん でいいってこと。\(^O^)/ 武蔵野線もとまったらしいですね。まだ、ダイヤに影響が出ているみたい。 おれを足止めさせたい奴がいるってことだな。 どこの国のスパイ? テロリスト? それとも鮫島?\(^O^)/
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標題: データや統計の罠と監視社会 --- この前、 http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/11/07/690490 伸びない典型 で、 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872902343/showshotcorne-22/ アメリカの高校生が学ぶ経済学 原理から実践へ [単行本] ゲーリーE.クレイトン (著), 大和総研教育事業部 (著), 大和証券商品企画部 (翻訳) のことを紹介し、「GDPがサンプリング技術を用いることでどんな問題が起こっているか」とか、 --- ここから --- 経済学で使う統計の数字については、常に疑いをもって吟味することを教え ているのにも感心する。いま、挙げたGDPもそうだが、たとえば失業率には何 がカウントされ、何がカウントされていないかを解説してあり、演習問題のク リティカル・シンキングでは、「雇用統計はなぜミスリーディングなのか」と いう設問がある。 --- ここまで --- などと書いた。その参考になる本の紹介。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087203603/showshotcorne-22/ref=nosim 田村秀著「データの罠―世論はこうしてつくられる (新書) 」 視聴率、内閣支持率、経済の各種統計やらなんとかランキングやら、データ があふれているが、それらは本当に信用できるのか。本書は、それをさまざま に検証してみせてくれる。 オビにある「知らないうちにあなたの意見も操作されている!!」は、言いえ て妙。 町おこしで、わが町はXX日本一などというのがあるが、あれ、怪しいんだ ね。テレゴングは世論調査ではないとかね。インターネットの調査なんてのも、 調査の名に値しないことがわかるし、経済波及効果なんてほとんどでっち上げ みたいなもんなのね。 小泉改革のときに、政府が出した数字なども、相当に怪しかったことがわか る。それをムードで押し切っちゃってさ。後押ししたのは、日本ジャーナリズ ムのガン、ギルドといわれている記者クラブにたむろして官公庁や企業の大本 営発表を垂れ流す脳みそパーのテレビ屋と新聞だもんね。 読むといろいろ面白いというか、役所も企業もマスコミもみんな、バレなき ゃいいだろうな、いい加減でギリギリスレスレのことやってるんだね。 逆にいうと、まともな調査がいかに大変か。やれ個人情報保護だなどといわ れる現在、まともなデータを採集するのが大変になっているかもよくわかる。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433403375X/showshotcorne-22/ref=nosim 門倉貴史著「統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか? (新書) 」 あれ、いま、アマゾンのデータをみると、本書の著者は、門倉貴史なのに、 岡本裕一郎になっている。間違ってるね。アマゾンのデータも疑わないとね。 \(^O^)/ 冒頭、交通事故死亡者数激減の種明かしから読者を引きつけて、離さない。 ここでも、経済波及効果の発表が、シンクタンクが自社の名前を売るための、 広告、営業用アドバルーンでしかないことが暴露されている。 平均など統計の初歩の初歩から説き起こし、通説や統計の裏側を垣間見せて くれる。 おれ的には、第4章の「もう統計にだまされない 統計のクセ、バイアスを 理解する」が本書の白眉。消費者物価指数(CPI)には上方バイアスがあって、 どれくらいバイアスがあるか、推定する話。なるほど、そうやって検証するの かと、蒙を啓かれる思いだった。もう忘れたけど。\(^O^)/ これには、日銀もまんまと引っかかったように書いてあるね。 地下経済の話もあるが、これはおれのほうが詳しい。 おれの元には、全国1万人のクラブホステスや風俗のお姉さんたちから、日 々情報が入ってきているからな。 お前、ヤクザか。\(^O^)/ ところで、本書でもGDPが当然のように出てきて、GDPがわかるには数ヵ月か かるからうんぬんという話があるのだが、いっつも不思議なのは、GDPがそん なに重要な数字だったら、どうして日本の経済学者やアナリストの連中は、リ アルタイムGDP計画をぶち上げないの? 現在の日本の国力や技術水準は、十 分そういうホラ話のようなものも、射程に入れられる水準だと思うのだが。 構想力や突破力がある人間がいない? それとももうやってる? 地球シミ ュレータを泣かせるほどのことをやってそうにないし、日本の経済学の連中、 知的怠慢だなと思うこと多し。 現在のGDPは大雑把なマクロの数字だが、リアルタイムGDP計画で観測精度が 上がって、非常に細かい時間間隔でみられると、いろんなことがわかるんじゃ ないか。 以前紹介した http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334032672/showshotcorne-22/ref=nosim 高安秀樹著「経済物理学の発見」 なんて、まさにそう。 為替のこと、従来、経済学の連中が、大雑把にしかやってなかったのを、コ ンピュータがびっちり記録しているからティック単位で調べたら、なんと、出 てきたのは冪(べき)分布。理論が仮定している正規分布じゃないから、ブラッ ク・ショールズとかの理論全部アウトかって話ですよね。 2006/12/07 中村注:訂正があります。詳しくは、 http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/12/07/985911 をごらんください。 おれは、ブラック・ショールズ式には、方角のわからない世界で北極星を示 した価値を大いに認めている。真の北とは、ずれていても、右も左もわからな い世界で、こっちが北だと示したんだから、すごいことだと思っている。 フィッシャー・ブラックに関する本は、1つは去年か今年の初めに読んで、 1つはまだ積んだままのがあるが、いつか紹介できることがあるかも。 関連した話題としては、世界は6ホップなどというスモール・ワールド・ネ ットワークや、べき分布など、バラバシが創始者とされる新しい学問であるネ ットワーク理論があるが、いつかまとめて紹介できれば。 おれ、直感的な感覚でいうと、経済の世界って、物理学でいうプランク定数 が異常に大きい、あるいは重力が異常に大きかったり、光速が異常に小さい世 界じゃないかという感じがあるのね。 だから、相対論効果や量子効果が日常的に起きている世界にみえるんだよね。 経済学では一般均衡など均衡、均衡というけど、為替や株のティックの動き をみてても、量子ゆらぎの感じがして、本質的に均衡なんかしてないと思える んだけどね。動きはフラクタルだし。 複雑系経済学が一時ブームだったのもなんとなく納得できる。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334033555/showshotcorne-22/ref=nosim 岡嶋裕史著「数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する (新書) 」 世の中にある、いろんなことから意味・法則・知を発掘・発見するのが、デ ータマイニング。おれの仕事の範囲では、テキスト・マイニングが多いが。ゲ ノムの解析も特殊なテキスト・マイニングといえるから。 前半は、データマイニングとはどういうことをやっているのか、どういう手 法があるのか、平易な解説。もう忘れたけど。\(^O^)/ 後半にある監視社会の話は、Web2.0の暗黒面につながる話。まさに、イケイ ケどんどんの煽り屋である梅田望夫が「ウェブ進化論」で切り捨てた部分。お れとしては、本書は後半が面白かった。 Lispセミナーの2日目は、数理システムのユーザ会との合同イベントだった が、その発表の予稿集をみたり、学生の発表をみると、ほんと、ブログから何 からあらゆることをマイニングし、分析しまくれる時代になったことがよくわ かる。 現在出現している監視社会は、 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150400083/showshotcorne-22/ref=nosim ジョージ・オーウェル著, 新庄哲夫訳「1984年 (文庫)」 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167181010/showshotcorne-22/ref=nosim 筒井康隆著「48億の妄想 (文庫) 」 に描かれるような、中央集権的な強大な権力が露骨な支配を押しつける社会で はなく、もっとソフトでインテリジェントで、支配される側がむしろ喜んで支 配されたがる監視社会なのだね。 無料、便利だからというので、無自覚に、アマゾンや楽天などネットショッ プで買ったり、Gmailのようなサーバ側にメールを置いておく無料メールを使 ったり、ブログ書いたり、ミクシィのようなSNSで日記をおきらくに書いてる が、そういうもの全部、スキャンされ、マイニングされ、分析されまくってる。 ミクシィにはっている学生には、「なぜ、無料なのか考えたことある? SNSは知り合いの紹介だから安全? あぬなー、おんどれ」などと、いうんだ けど、ピンとこないみたい。リテラシーが低いんだね。この辺、ほかにも言い たいことがあるけど、今日はこれくらい。 Web2.0の特徴の1つとして、CGM(Consumer Generated Media)があって、消 費者の自由な意見が交わされるから、メーカや政府などによる支配を弱め、民 主的でいいなどという解説をみるが、そんなのは単細胞、視野狭窄のノーテン キな珍左翼ね。 システム・制度・権力側は、消費者側より圧倒的なリソースがあるし、頭が いいよ。だから、消費者の行動や意見などもどんどんスキャンし、マイニング し、分析しちゃってるわけ。 そして、その事実が広く知られないように、利害を共有するテレビに代表さ れるメディアとともにうまくコントロールをかけているわけ。 メディアは広告に依存する以上、スキャンし、マイニングし、分析島倉千代 子じゃないとやってけないからね。 http://e-words.jp/w/CGM.html CGM 筒井康隆「パプリカ」的世界だと、夢も監視される。人類に残された唯一の 安息地たる夢すらも科学技術が監視の網にかけてしまう。乾が科学技術の暴走 だとしてDCミニに反発するのも、ある意味、正しいね。
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標題: ヤクザに学ぶ組織論 --- 大沢在昌著「狼花 新宿鮫IX」では、暴対法(暴力団対策法)やら広域暴力団 が全国を組織化していく話が語られるが、「狼花」の副読本(笑)として、山平 重樹著「ヤクザに学ぶ組織論 」はどうか。 反社会勢力のヤクザをほめると怒り出す人がいるだろうが、それでも本書を 読むと、さすが、一流の親分は考えが一流だということがわかる。 ヤクザは、最強・最凶の裁定取引者だもんね。世の中の歪みを金にするのが、 抜群にうまい。それを可能にしているヤクザの組織は一体どういう組織なのか。 情報収集にかける執念もすごい。ヤクザは頭が悪いとやってけないといわれ るのがわかるね。 オビの文句がいいよね。 「超合金」システムのつくり方 だもんね。 筑摩書房から出ているのが、なんかうれしい。前の会社は浅草橋にあって、 会社は筑摩書房がある蔵前のすぐそば。よく筑摩書房の前を通っていたし、あ の辺の喫茶店にいると著者と編集者とおぼしき人の打ち合わせ?に遭遇したり してね。 似た話だと、バンダイがあるから、社員らしき人が、ガンダムの話などして いることもあったし、任天堂の東京支店も近いから、それらしい話が聞こえて きたりね。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334925189/showshotcorne-22/ref=nosim 大沢在昌著「狼花 新宿鮫IX」 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480062556/showshotcorne-22/ref=nosim 山平重樹著「ヤクザに学ぶ組織論 (新書) 」
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標題: 筒井康隆原作、今敏監督、映画「パプリカ」 --- 初日の初回、行ってきました。あーん、えがったー。\(^O^)/ 前売り券と舞台挨拶の整理券、先週、並んで、入手した甲斐がありました。 よくもまあ、あの複雑で長大な原作を1時間半の映画にしたなぁと。 もう、くらくらするような映像の展開。 狂人の夢の連続だから、あれ、観続けると発狂しそうです。^^; 夢の中にある映画の看板の猿が島所長になって、パプリカを助け出した刑事 に話しかけるシーンなど、今年、20年ぶりくらいで読み直したディックの 「ユービック」も思い出しました。 メタフィクションの大エンターテイメントですね。 それから、パプリカのコスプレだけでも、これ、大ヒットしますね。次から 次へといろんな姿。 おれ、孫悟空が一番よかった。 誰も、お前の趣味、きいてないってば。 時田は、ぼくが原作からのイメージしたより、はるかにでかかったですね。 映像化の効果でしょうか。 筒井さんも声でご出演なさってましたね。 舞台挨拶で、筒井さんは、原作はもっと複雑ですがぜひ読んでくださいなど とおっしゃってましたが、ちょっと気になったのが、無意識の危険性の話。 筒井さんが、「こういう作品を書くときに夢を分析したり、無意識をいじり まわしたりして、髪の毛があっという間に真っ白になった経験があり、素人が 無意識をいじることは大変危険だから、くれぐれもなさらぬように」などとお っしゃったとき、会場からは、「あはは」などという笑い声があちこちから聞 こえてきましたが、あれ、筒井さんの話を、冗談だと思っているんでしょう。 ほんとに発狂する奴いるんだけどね。 氷室の部屋で、一瞬HARD BOYSなどという雑誌がみえましたが、これ、ホモ 雑誌という設定ですよね? それが謎の1つを示唆しているし、などなど。 DVDであちこち止めたり、スローにしたりして観ないと、仕掛けや謎はわか らないでしょうね。 特にあのパレードは、いろんな仕掛けがあるように思えてなりませんね。背 景として壁にかけられていた絵画なども、深読みができるところいっぱいある んじゃないかな。 この前、紹介した六本木ヒルズのTSUTAYAの http://journal.mycom.co.jp/news/2006/11/20/461.html 映画『パプリカ』の公開を記念して「夢の女」展を開催 場所は、六本木ヒルズの中でも、麻布十番に降りていくほうに近い建物の一 階奥。どこにあるのかなかなかわからず、ヒルズのガイドをもらってやっとわ かりました。 水曜日に六本木ヒルズでセミナーがあったので、早目に行ってみてきました が、小さな展示。写真家や画家の「夢の女」をテーマにした作品をいくつか集 めてあって、それにパプリカの映像も流れているというものでした。 終わってから、アホウドリさん、でんさん、穂高さんとお茶しました。 あれこれ感想を述べたり、夢の話をしたり、楽しゅうございました。 文庫では「パプリカ」は、中公文庫と新潮文庫で出ていますが、どうなって いるのかアドウドリさんに聞いたら、ルビの振り方が違うとか、オビがまた変 わったら買わないといけないなどという、マニアックな世界を解説してくださ いました。 アホウドリさん、狼少年さんは、本当に銀河一のツツイストですね。 今日、寝たら、こわーいこわーい夢みそう。^^; http://www.sonypictures.jp/movies/paprika/ 映画「パプリカ」公式サイト http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101171408/showshotcorne-22/ref=nosim 筒井康隆著「パプリカ」(新潮文庫) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122028329/showshotcorne-22/ref=nosim 筒井康隆著「パプリカ」(中公文庫) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150103143/showshotcorne-22/ref=nosim フィリップ・K・ディック著, 浅倉久志訳「ユービック」
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標題: 東府中で、「のだめカンタービレ」のロケ --- 純くんのクラシックネタ流れでいうと。 この前、東府中で、「のだめカンタービレ」のロケをやってたそうですね。 http://www.google.com/search?client=opera&rls=ja&q=%E6%9D%B1%E5%BA%9C%E4%B8%AD+%E3%81%AE%E3%81%A0%E3%82%81+%E3%83%AD%E3%82%B1&sourceid=opera&ie=utf-8&oe=utf-8 で、ググったら、 http://iwa.que.ne.jp/php/tokusen_higa/higabbs.php やらいくつかありますね。 驚いたのは、ロケ地データベースのウェブページがあること。 http://loca.ash.jp/info/addr/kttkxx.htm 東京都その他 ロケ地情報 http://loca.ash.jp/ 全国ロケ地ガイド:ドラマ・映画・特撮の撮影場所案 「日本以外全部沈没」は、府中の森公園で、デイブ・スペクターが出てまし たけど、このデータベースには記録されていませんね。^^; 調布や府中は、調布に撮影所があるせいか、昔からよく映画やドラマ、そし てCMの撮影やってますよね。 特に府中競馬正門前駅は、あれだけホームが大きな駅なのに、ふだんは乗客 数人しかいないから、ガラガラ。競馬開催日は、あのホームに人があふれてし まいますが。 だから、ロケにはうってつけで、ホームのシーンなどによく使われています。 それと、東府中と府中競馬正門前の間の京王線車内。一駅だけの枝線で、乗 客ほとんどいないし、使いやすいんでしょうね。 おれなんか、昔、あそこに住んでいたから、コマーシャルなどで、窓の向こ うの家並みみただけであの線かどうかわかっちゃうもんね。\(^O^)/
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標題: 純くん、またサプライズ! プログレ回想・買いそう(爆) --- jouwa/salon #12893, 2006/09/19の「カウンターテナー、永山フェスティバ ル、リスト」で、カウンターテナーの菊池大翼(きくちだいすけ)さんとピア ニストの高知尾純さんのことを書いた。ブログでは、ここ↓。 http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/09/20/530677 2006/11/18(土)の夕方18時過ぎから、また永山でお二人のミニコンサート があるというので聴きにいった。 曲目は、オペラやオラトリオなどから10曲ほど。 ああ、あの曲は、サティの「あなたが欲しい」という曲だったのかとか、武 満徹さんの「翼」ってこんな優雅で甘酸っぱいメロディだったのかとか、いろ いろ感想はあるが、またやってくれました純くん。 プログラムによると4曲目にピアノソロでショパンのエチュード「革命」を やって、8曲目にベートベンの月光をやることになっていた。 ショパンは予定通りだったんですが、8曲目になって、突然、予定を変更し てロックを弾きますなどと言い出し、驚くなかれ、「タルカスから噴火という 曲です」といった途端に猛然と弾き出した。 えっ、これ、懐かしのプログレッシブ・ロック(プログレ)のバンド、エマー ソン・レイク&パーマー(EL&P)じゃないか。 天才キーボードプレイヤー、キース・エマーソン。若くてパワフルなドラマ ー、カールパーマー。そしてソリッドで超絶技巧的な音世界ゆえに非人間的な 感じすらするそのサウンドに、潤いと情緒と人間性をもたらすグレッグ・レイ クのベースとあの伸びやかな歌声。おれも昔、ハマった。中学、高校のころの アイドル・バンドの1つ。 純くん、またもサプライズだよ! 演奏後、純くんとちょっとお話しするチャンスがあって、確認したら、そう だという。クラシック以外をやるときは、プログレをやってるらしい。 で、今日、久々に、純くんのブログをみたら、ロックのお師匠さんが、セン ス・オブ・ワンダーの難波弘之さんじゃないですか。 なるほど、プログレにいってるのもわかる。\(^O^)/ つーか、SFといっ たほうがいいのか。\(^O^)/ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000AMZ1ZW/showshotcorne-22/ref=nosim エマーソン・レイク&パーマー「タルカス(K2HD紙ジャケット仕様) 」 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000AMZ20Q/showshotcorne-22/ref=nosim エマーソン・レイク&パーマー「恐怖の頭脳改革(K2HD紙ジャケット仕様) 」 いやーん、アマゾンなんか検索しなければよかった。 「タルカス」を買った人は、「恐怖の頭脳改革」も買っていますとか、買え 買え節。 おれ、あの当時、「タルカス」のアルマジロみたいなのが戦車になってるジ ャケットのイラスト見た途端、引きずり込まれたり、「恐怖の頭脳改革」のジ ャケットのイラストも、チョーストライクゾーンで頭くらくらしたり。 でも、お小遣いは限られてるから、そっちにお金を使わず、BS&T, チェイス、 シカゴといったブラスロック路線のアルバム買ってたんだよね。それとジャズ。 しかし、いまなら、なんてことなく買えちゃうな。 いかん、まずいまずい、がまんがまん。\(^O^)/ それにしても、紙ジャケット仕様とはどういうこと? 昔のLPのジャケット の復刻でかつ昔のLPみたいにでかいの? だったら、もう辛抱たまらんばい。 \(^O^)/ EL&P買うんだったら、「展覧会の絵」ははずせんしなあ。特に、おれ、「キ エフの大門」が大好き。あのグレッグ・レイクの歌声が。とりわけ、最後の" Death is life."の部分。 デーーーーーーーーーーーーース、 イーーーーーーーーーーーーーズ、 ラーーーーーーーーーーーーーアーーーーーーーーーーーーイフ。 「ラー」から「アー」とポルタメントというのかグリッサンドというのか、 とにかく優雅に感動的にオクターブ上がって、終わるんです。 あー、書いてて、涙、出てきた。\(^O^)/ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000AMZ206/showshotcorne-22/ref=nosim エマーソン・レイク&パーマー「展覧会の絵(K2HD紙ジャケット仕様) [Live] 」 プログレといえば、ほかにも、プログレの元祖?キング・クリムゾン、ピン ク・フロイド、イエスなどもありました。 ピンク・フロイドの「原子心母」。これ、原題の「Atom Heart Mother」の 直訳だけど、牛のジャケット写真とともに、おれにはこの直訳が非常にインパ クトがあって、とてつもない謎に思え、すごくミステリアスで大ヒット。 そして、大大大ヒットアルバム「狂気」(原題はThe Dark side of the Moon) 。 "See you on the dark side of the Moon."の歌詞は、いままた頭の中で鳴 り響き始めた。「マネー」の変拍子もよかった。プリズムのジャケットも印象 的だったなあ。 月が、特にその満ち欠けが人間の狂気と関係しているという話があるのを知 ったのも、このアルバムのおかげ。 おれの中学くらいの常識だと、アルバムタイトル「The Dark side of the Moon」が「狂気」になる読み筋が全然わからなかったもんね。 それがわかると、満月の夜に狼男が変身するのも、ますます納得できたんで すよね。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000GUK72K/showshotcorne-22/ref=nosim ピンク・フロイド「原子心母」 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000GUK734/showshotcorne-22/ref=nosim ピンク・フロイド「狂気」 そういえば、「吹けよ風、呼べよ嵐」もピンク・フロイドだよね? ざっと、 アマゾンで検索しただけじゃ、アルバムタイトルじゃないのね。あんなに有名 なのに。 つーか、単に純くんのブログにトラックバックつけるからと約束した手前、 なんか、ちょろっと書いてトラックバックつけようと思ったのに、昔話が終わ らないぞ。 キリがないので、とりあえず、ここまで。 Lispセミナーのオントロジーの話、映画「パプリカ」の話など書こうかと思 ったのに、時間切れです。 純くんの公式サイトとブログをみると、菊池大翼さんとのデュオやらのスケ ジュールがわかりますよ。 http://www.jun-world.net/information.html 高知尾純公式サイト http://juntakachio.seesaa.net/ 高知尾純のブログ しかし、このままだと、ふらふらと渋谷のタワーレコード、行きそうだな。 ぶるさんのあおりもあって、ウェザーリポートとジャコのBOX買いそうな気 もするし。 それにプログレ一式なんてことになったら、どうしよう。^^; シャブ中って、こういう精神状態なのね。\(^O^)/
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標題: Re: Lispセミナー --- http://jp.franz.com/base/seminar-2006-11-22.html Lisp特別イベントのご案内 無事終わりました。 LL Ringのときと同じ内容ですが、LL Ringのときは8分しかなくほとんど飛 ばしたけど、今回30分頂戴したのでずいぶんちゃんとしゃべれました。 「Lispが何か、初めてちゃんとわかりました(笑)」というありがたい声も。 最後の(笑)がないと、この人、大丈夫かと思うけど、ちゃんとわかっていただ けたようで。 爆笑の場面がやはりLL Ringとは違いますね。 LL RingはLisp知らない連中や若い連中が多いから、Lispは50年間アップデ ートなしとか、トンデモ本のネタなどで爆笑。 今回はLisperや年配の人が多いし、仏教哲学的なネタの --- ここから --- ( と ) さえあれば、 その間に 何を入れてもいい 好きに解釈していい ---- 仏教哲学風解釈 ()は 無であり、 同時に 全てを含む ---- 色即是空 空即是色 \(^O^)/ --- ここまで --- や --- ここから --- あり余る自由は 人を不安にする ---- 人間は 束縛される ほうが楽 --- ここまで --- などで爆笑。 やはり、人生経験の差なんでしょうね。 RDF/OWL化されているデータは、予想以上にいっぱいあるね。 誰だっけな。池田信夫だった? どこで読んだか忘れたが、セマンティック Webはだめという話があって、その理由がウェブページを書いている個人がRDF /OWLなんて書かないからというものだった。 そこだけみると、そうなんだけど、実際行われているのは、人間の個人がし こしこ書くというより、基本を決めたらコンピュータが生成する世界。 だから、セマンティックWebの技術はおれの予想以上に浸透しつつあるし、 RDF/OWL化されているデータっていろいろあるなあというのが印象。 FranzのJansさんが、テロリストネットワークのデータ(こういうものがOWL で公開されているそう)を使って、ビンラーデン(日本のマスコミでは、ビンラ ディンというけど、放送大学で中東の専門家高橋和夫先生の発音を聞いたら、 ビンラーデンだったのでそう書く)とのつながりを検索するデモをするたびに、 おれの名前が出ないか心配で心配で(爆)。\(^O^)/ セマンティックWebのビジネスに関して、東北大の橋本教授の、いくつか重 要な応用が出てきているがもっと出てこないと、かつてのAIブームのときのエ キスパートシステムなどの失敗を繰り返すんじゃないかという話が印象的だっ た。 だめになるとすると、さっきとはだめになる理由が違うのがポイント。 さあ、これから第2日。shiroさんの講演があるし、湯淺さんの携帯Lispが ある。
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標題: 渡辺竜王対Bonanzaが実現! --- 将棋の渡辺明竜王のブログ、すごいことが書いてありました。 http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/bc850a62c2a9e66ea4e5bdb627b9b70b 新棋戦創設記者会見。 なんと、来年3月21日に、現在最強といわれるあのコンピュータ将棋ソフ トBonanza(ボナンザ)と対戦することが決定! http://www.geocities.jp/bonanza_shogi/ Bonanza ちなみにぼくはBonanzaと対戦したことないです。だって、絶対、ぼろ負け だもん。おれ、激指4の8級でやっと勝ちこせるくらいだもんね(泣)。 この前、実戦で3手詰めがわからなかった(爆泣)。勝ったけどその後20手 くらいかかった。あとで調べたら、3手詰めの局面があったの。詰め将棋なら 3手詰めはわかる。5手詰めもだいたいわかる。7手詰めはわからないこと多 い。でも、実戦だと3手詰めがわからないのね。そんなのがBonanzaに勝てる わけない。人間で勝てるのは500人くらいらしいですね。 渡辺竜王は、今年の世界コンピュータ将棋選手権でも解説してらしたし、 Bonanzaと戦うには最適かつ話題性も十分な棋士ですね。渡辺竜王は若くて強 いし、コンピュータやネットにも明るいし、時代が望み、出るべくして出た傑 物だと感じますね。渡辺竜王がいてくれてよかったなあと思います。 それと、ネットを使った「大和証券杯ネット将棋・最強戦」もびっくり。何 がびっくりって、棋士が自宅からネットでアクセスして対戦するそうなんです。 不正が起きないのかなどといろいろいわれているようですし、渡辺竜王自身 は、誰かに監視してもらいたいようです。そうしないと、長い手順の見事の寄 せを決めてみせても、「どうせ、将棋ソフトで詰みを確認したんだろ」などと いうカンニング疑惑にさらされるのがいやだという。 これ、羽生三冠が http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410301671X/showshotcorne-22/ref=nosim 羽生善治, 松原仁, 伊藤毅志著「先を読む頭脳」 でいってる心配とつながる話。 どういう話かといえば、いまの将棋界は性善説で成り立っている。将棋の国 際化がはじまって外国人棋士がどんどん来たり、チェスのようなチームプレー もありという連中も来るようになったら、暗黙の了解、あうんの呼吸、性善説 でやっている将棋界は大丈夫か。かなり細かいことまでびっちり決めないとい けないような世界になってしまうんじゃないか。時代の流れかもしれないが、 そういうのはなんだかなあ。などという話。 今回の場合も、「トップ棋士は他人から助言を受けるようなまねはしない」 (米長会長)などということになってます。 棋士はそんな卑怯なことはしない。まあ、武士道ですね。\(^O^)/ でも、そんなの通用しない世界観で生きてきた人間なんてごまんといるわけ で、世界から棋士がやってくるとどうなるんでしょうね。 この本にも、Bonanzaのことがちょっと書いてあって、全幅探索だと書い てあったと思う。つまり、探索木の枝刈りはしないってことなんでしょうね。 ソースは読んでないけど、タケチ君がいってたみたいに、ベタ読みなんだね。 これ、ハードウェアが速くなるとどんどん強くなる方法。読み落としがない。 いままでハードウェアが遅いから深く読むために枝刈りが必要だったけど、 もう、面倒だからいいやと開き直ったら、とってもいい結果が出たということ なんでしょう。 この本のこと、ほかにも書きたいことがあって、というか、それが一番、ぼ くがこの本を読んで面白かったことなんだけど、時間がないので、またいつか。
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標題: Lispセミナー --- いよいよあさってから、Lispセミナーです。 http://jp.franz.com/base/seminar-2006-11-22.html Lisp特別イベントのご案内 どういうわけか、講師の一人です(爆)。 もう21日は満員ですね。個人的には、20日もあるとは知らなかったので、20 日のAllegroGraph ハンズオン・チュートリアルは出たかったなと思ったけれ ど、いまからじゃ、仕事の都合がつかないもんね。^^; スラッシュドットジャパンで、古い人たちの集まりみたいなコメントがあっ たけど、セミナー内容をみてもらうと、セマンティックWeb関係が多いし、オ ントロジーの話もあって、古いどころか最先端なんですよ。 Lisp=古いという先入観でモノをみると間違う典型じゃないかな。 まあ、OWL/RDFといったセマンティックWebなんて、AIのフレームの表記法が 変わっただけじゃないか。古いネタだねといわれれば、それはそうなんですけ ど、そこまでわかった発言とは思えないし。 なぜ、Lispはいつも新しいかというのが、ぼくの話す内容です。LL Ringの ときと同じだけど、あのときは8分。今回は30分あるので、ほとんど話せな かった部分がやっと話せます。\(^O^)/
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標題: マッシュアップ小説 --- 以下、前半は、以前、tti/salonにアップしたものです。反応は特になかっ たけど。^^; 後半は、いま書いた、この件に関するおれなりの感想で、tti/salonにアッ プしたものにはありません。 読者のknoxさんからのメールを紹介します。 音楽では、マッシュアップやリミックスといって、他人の曲や音源を混ぜ合 わせて別のものを作ることがよく行われていますし、ネットの世界でも最近増 えてきました。 一番有名例は、いろんな新聞から記事をもってきて勝手に再構成しているグ ーグルニュースでしょうか。 http://news.google.co.jp/ で、このメールは、矢作俊彦氏がマッシュアップで小説を書いたという話で す。 --- ここから --- 今日は。 普通のお便り(何やそれ、ラジオかいっ>自分)なんですが。 スラドを 10 日遅れで追いかけていて、面白い記事に当たりました。 で、こんな事を筒井さんとかなら、どう評するかなぁ、と考えてしまいました。 中村さんは、どう感じるでしょう。 日本初のワープロを手がけた森健一氏が文化功労者に選ばれる http://slashdot.jp/article.pl?sid=06/10/29/0240244 の最後に紹介されている、 矢作俊彦インタビュー http://hotwired.goo.ne.jp/speakout/interview/980227/text.html です。 新作の小説を書く為に、 「それをやるにあたって、チャンドラーの全部の文章をスキャナーで読み込ん で、Macに取り込んだわけ。デジタル化したわけ。それを、"マーロウがこうし ている"というような条件検索にかけて、全部バラして、それから全部ブッこ んで、それで文章の頭の部分を自分の文章に書き換えていったわけ。」 と、言うような作業をした、との事です。 つまり、音楽で言うところのサンプリングに当たるのでしょう。 筒井さんの作品とか、SF 一般というか、作品をバラして、再構築したら、ま た、面白いものができそうなものがたくさんありそうな気がします。 いや、筒井さんを思い出したのは、 「それに気づいた人も何人か文芸評論家にはいるんだけれども、面白がってい るだけで、何にもいわないんだ。そこを挑発して、誰かに考えて欲しい。ぼく は、あれは盗作ではないという自信があるし、面白いでしょ、ぼくの作品だ、 という自信もある。だけど、チャンドラーの小説も使いました。翻訳も平気で 使いました。なかには、マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」の有 名なシーンが延々と4頁もまるまる使ってあります。でも、誰も気づかないほ ど、ひとつの小説になっているでしょ、と。脱構築とはこういうことを言うじ ゃないですか、と言いたいわけ」 の様に問題提起が有るから。 手法の新奇性、脱構築、問題提起。何か、新しいオモチャを前にしたようにワ クワクします。 ワードプロセッシングという道具の可能性は、まだまだありそう、 と言う所ですね。 ではでは。 長文、しかも、殆ど引用、失礼しました。 --- ここまで --- おれの場合、これ、コンピュータでできるんじゃないかなどということを考 えてしまうんですよ。 そのジャンルの学問をどう呼ぶのか忘れてしまったが、テキストを解析して 作家の文体の特徴を調べる学問があります。 そうすると、この文章はシェイクスピアの文章である確率は80%などとい えるわけです。逆に応用すれば、いかにもシェクスピアが書いた文章を生成す ることもできるわけ。 日本の作家の場合、テキストの電子化が遅れたこともあって、そういう解析 をしている研究者がどれくらいいるかわかりませんが、あおぞら文庫のように 往年の名作を電子テキスト化しているところもあるので、これから研究が進む かもしれません。 でも、筒井康隆さんみたいに、文体を特定できないように変えてしまうよう な人もいるので、筒井さんの場合はどうかな。エッセイは文体はかなり固定的 だと思うんだけど、初期のドタバタのあとは、わざと読み飛ばされないように 読みにくく句読点の少ない一文が長い文体にしてみたり、非常に実験的なので、 なかなかむずかしいかも。 前期、後期などと期間を区切ればその時期の特徴は抽出できそうな気もする けど、単に文字面の解析だけじゃなくて、作品全体の構成とか、テーマとかそ ういうので特徴抽出するアプローチじゃないと、むずかしいかも。 http://www.aozora.gr.jp/ あおぞら文庫 で、コンピュータによる自然言語処理のもっと俗な金儲けへの応用というこ とでいえば、ブログを1000くらいもって、自分じゃ書かずに、ネット上の あちこちからそのブログのテーマに合うような文章をかき集めて、文体を変え、 構成を変え、あたかも人間が、それも別々の人間が書いたかのようにしてしま うというのもアイデアとしてはありますね。コンピュータにやらせるわけ。 でもって、Googleのアドセンスなりで広告を配信させて、金儲けに使うわけ。 そんなことを妄想していたら、つい、この前、聞いた話だと、アルバイトを 何人も雇ってブログを書かせて、アドセンスなりの広告や商品販売で大儲け人 も実際にいるらしいですね。そいつは、元締めをやっていて表には出ないけれ ど、実際は何百もブログをもっているそうです。表に出ているのはバイトね。 いろいろ考えますねぇ。 おれも1000くらいブログをもつかな。 1000のブログを持つ男。\(^O^)/
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標題: プログラミングでのマッシュアップ --- 小説のマッシュアップのことを書いたので、ついでに。 プログラミングのほうのマッシュアップはいろいろみんなやってますよね。 どうしてもウェブブラウザ内でJavaScriptを使ってというのが多いけれど、 Javaでやる話だと、もう先月号になってしまったけれど、 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000J10LQ8/showshotcorne-22/ ref=nosim Software Design (ソフトウエア デザイン) 2006年 11月号 の特集「Javaでマッシュアップ&リミックス」は、なかなか楽しかったです。 勉強になりました。 個人的にはこの手の技術、他人のふんどしで相撲を取るわけだから、すぐで きることだし、技術的にも何の競争力にならないんだけど、いま、Web2.0に引 っかかっているカモにウケてるから、必要ならやってもいいってくらいの感じ ですね。\(^O^)/ 以前、 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873112931/showshotcorne-22/ref=nosim Google Maps Hacks の原書が出たときに、Google Mapsをちょっとやってみたりもしました。 で、思ったのは、これ、マッシュアップされる側じゃないと、ビジネス的に は何のメリットもないこと。 企業のサービスで、たとえば、Google Mapsに依存しているのは大丈夫なの かと思いますけどね。いまはタダだし、便利でいいけど、首までどっぷり浸か って抜けられなくなったことを見計らってGoogleからライセンス料請求された らどうするんだと思うよね。 我々の業界だと、MicrosoftとIntelがやった前例がありますからね。 アストロビスタが昔、なくなった某誌の連載で書いていたが、Microsoftと Intelがやったのは、うちの材料使うとタコ焼きを安く作れるからどんどん作 ってくれと、安くタコ焼きの材料やらタコ焼きの鉄板やら焼き方のノウハウや らをばらまきまくって、世界のハードメーカにせっせとWintel(Microsoft + Intel)流のタコ焼き作りを広めて、みんなが足抜けできなくなったら、支配権 を握って、ばんばん金を取るようになったという世界だもんね。 週刊東洋経済2006/06/24号で、Web2.0の特集をやっていて、経済誌としては よくまとまっているとは思ったが、論調としてGoogleをオープンな企業のよう に扱っていたのは、おかしくないか。 WebサービスのAPIを公開してマッシュアップを促しているからというのがそ の理由だろうが、これはねえ(笑)。たとえば、MicrosoftはWindowsのAPIを公 開しているが、Microsoftがオープンな企業だと思うのはよほどのマヌケでし ょ? 同じ愚を犯していると思うけれどね。 こういう誤解というのは、梅田望夫「ウェブ進化論」のマーケ屋、営業トー クに乗せられたバカの末路みたいなもんで、ミスリーディングでしょう。だか ら、「ウェブ進化論」のような浅い営業トーク本は、扇動だけなので、社会に とって害毒なんです。 オープンだというなら、地図情報のAPIは誰の所有物でもない形にして、標 準化されないとだめ。そしてGoogle Maps以外にその標準化されたAPIを実装し た地図情報サービスが出てこないとだめ。そうしないと安心して使えないもん。 少なくとも企業の命運を握るようなビジネスでは不安ですよね。生命線を他社 に握られるわけだから。よほど相互の信頼があるか、契約で互いを縛るか。 Web2.0の世界などと新しい世界がやってきたかのように言い募っても、その辺 は変わらないもんね。 結局、Googleだって営利企業だし、囲い込みの世界であることには何の変わ りもない。他のWeb2.0企業もそう。そこはちゃんと押さえてないとね。 囲い込みですごいと思ったのは、もう1年以上前に書いたことだけど、UPS の囲い込み。 http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/27/89513 UPSってすごいね にあります。 このとき、頭の悪いおれはやっと気づいた。ウェブのAPIって、リアルと結 びつかないと大したことないね。もう単にコンピュータやネットの世界だけの プロトコルやAPIって、リアルと結びついたAPIに比べれば大した意味はない。 Google Mapsだって、地図というリアルと結びついているから意味があるし、 AmazonのAPIだってAmazonのデータベースよりアフィリエイトというリアルの 金儲けと結びついているから意味があるわけだしね。 でもって、先の週刊東洋経済で、梅田望夫が、はてなの取締役をやっててわ かったけど、ウェブは儲からないなんてことをいってるの。そんなの当たり前 でしょ。 さっきも書いたように、はてなはマッシュアップする側であってマッシュア ップされる側じゃないわけ。他人のふんどしで相撲を取ってるけど、他人にふ んどしを貸し出す側じゃないわけ。 それで、マッシュアップでイカしたサービスができましたなんていっても、 ビジネスとして大した意味がないのは、当たり前すぎるほど当たり前に思うし、 たまたまGoogleなんかがふんどしをいまは無料で貸してくれてるからなんとか なるけど、元々は借りてるもんだもんね。それでも儲からないんだったら、は てなって会社としてはどうなの?と思うのもまた必然だと思うんだけどね。 マッシュアップって、ふんどしを貸す側に回らないとビジネスとしては意味 はほとんどないでしょ。しかも貸す側に回るには、貸さなくてもビジネスとし て成り立つくらいのふんどしじゃないと、借りる気にもならないよね。それだ けのふんどしをもってる奴だけが、さらにビジネスを伸ばして価値あるふんど しにするために貸し出して子分、手下を増やして上納金のように吸い上げる仕 組みなんだから。 ちみたち、ヤクザがどう系列化していくかを勉強しなくちゃ。\(^O^)/ そんなこんなで、マッシュアップはおもちゃとしてささっと作る分にはとて も便利だし、それでビジネスの足しになることもあるだろうけど、単にマッシ ュアップする側じゃあね。 Google Newsは新聞をマッシュアップしてる側じゃないかという反論がある かもしれないが、あれもGoogleの広告ビジネスというコアのふんどしに魅力を 付け足すためのマッシュアップだから意味があるんで、強力なコアがないと、 単にお遊びだもん。 話は飛ぶが、Google Newsをみると、感慨深いものがある。 約20年前、MITのメディアラボじゃ、未来の新聞がどうなるかをやっていた。 それは電子新聞でパーソナライズされた新聞。新聞社が新聞社の判断でレイア ウトした新聞ではなくて、それぞれの個人の関心に合わせて、自分が関心があ る分野の記事をコンピュータが自動的に1面トップにレイアウトしてくれるよ うな新聞。 このプロジェクトのスポンサーを教えてくれたんだけど、朝日新聞なども金 を出していた。 メディアラボが描いた未来は、Google Newsの形で出現したけれど、これ、 朝日なんかは使われるほうで自分らがイニシアティブは取れない形でしょ。未 来の新聞をどう牛耳るかと考えていたスポンサー企業たちの思惑とは全然別。 そこが感慨深いですね。\(^O^)/
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標題: 大沢在昌著「狼花 新宿鮫IX」 --- 5年半ぶりか。やっと、来たぞ、新宿鮫。\(^O^)/ 挟み込んであるチラシみたいなのには、ちゃんとシリーズ全作の紹介や主な 登場人物の紹介もあって、しばらく新宿鮫から離れていたもかつての作品を思 い出せるし、本作で初めて新宿鮫を知った人にも、新宿鮫ワールドや過去の作 品に興味ももたせる作りになっている。 ネタバレになるので、詳しくは書けないが、ナイジェリア人がああして、で もって裏にいあるあいつがああして、それに女がこうして、で、ヤクザがこう からんで、新宿鮫こと鮫島がしつこくしつこくしつこくあれこれ探って、藪が ああなって、桜井がこうで、香田がああだこうだ。\(^O^)/ 大沢在昌自身が大きな分岐点になる作品というだけあって、いやあ、そうい うことになりましたか。 内容は読んでのお楽しみ。 おれ、新宿鮫は第1作から読んでいるが、第1作は、特に深い感銘はなかっ た。 が、やっぱ、第2作の「毒猿」。これが強烈だった。いまでもシリーズで一 番好きな作品だろう。これ、アクション全開ながら、哀しい物語なんだよ。次 の「屍蘭」は打って変わって静かな物語ながら、深く怖い話。この2作で新宿 鮫にハマったといっていい。 途中も読ませる作品が続くが、前作の「風化水脈」は、新宿西口の深い歴史 とからめながらのストーリーテリングがよかった。 いま、新宿西口には、東京都庁や新宿高層ビル街がそそり立っているが、あ そこはかつては広大な淀橋浄水場があった場所。そして、いまでも、新宿中央 公園の周辺やら大ガードから青梅街道沿いに行って右側の路地を入っていくと 古い家々があったりして、高層ビル街との対比が極端なので、歩き回るとなか なか味わい深い。そういう歴史と新宿を舞台にした犯罪とがからんで、なかな かよかった。 http://ja.wikipedia.org/wiki/淀橋浄水場 淀橋浄水場跡 http://www2s.biglobe.ne.jp/~stakers/arch/ftoyodo.html 淀橋浄水場跡 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334925189/showshotcorne-22/ref=nosim 狼花 新宿鮫IX (単行本) 大沢 在昌 (著) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334726569/showshotcorne-22/ref=nosim 毒猿―新宿鮫〈2〉 (文庫) 大沢 在昌 (著 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433472857/showshotcorne-22/ref=nosim 屍蘭―新宿鮫〈3〉 (文庫) 大沢 在昌 (著) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334074618/showshotcorne-22/ref=nosim 風化水脈―新宿鮫〈8〉 (新書) 大沢 在昌 (著) 「ところで、お前、読んでて気づかなかった?」 「何が?」 「冒頭で、中野区弥生町が出てくるだろ」 「うん」 「お前が東京に出てきて、最初に住んだところだよな」 「うん」 「最後のほうで、府中が出てくるだろう」 「うん」 「お前がいま住んでいるところだよな」 「それで?」 「お前、相変わらず鈍いなあ」 「えっ、なになに?」 「鮫島のダンナがお前を追ってるということだぜ。食いついたら決して離さな い新宿鮫。そいつが監視、行確(行動確認)ばっちり。証拠集めばっちり。逮捕 まで時間の問題だな。お前、もう終わりだよ」 「いやーん。\(^O^)/」
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標題: Re: がんばれ、渡辺竜王 --- 渡辺竜王、やっと勝ちました。 昨夜は帰ってきてすぐ爆睡。でも、結果が気になったのか午前3時ごろに目 が覚めて、さっきまで棋譜を眺めていました。第3局の棋譜は、 http://live.shogi.or.jp/ryuoh/kifu19/061115_watanabe-sato.html でみられます。 このJavaの棋譜ソフト、よくできてますね。それと観戦記者のコメントもい っぱいあって、しかも、感想戦での両者の感想も書き加えられていて、いいで すね。 不満があるとすると、自動更新するときに、左の手順が表示されているリス トボックス、あれがばたばたと書き換わること。リストにアイテムを入れるた びに再描画がかかっているので、再描画を禁止してアイテムを入れて、入れ終 わったら再描画すればいいと思うんだけど。Swingのリストボックスを使って いるなら、setEnabledでできるんじゃないか。 話し戻して、勝負は80手目くらいからの寄せ合い、やっぱ、ものすごいで すね。 渡辺竜王の王様、よく逃げましたね。そこからの逆襲が鮮やか。 佐藤棋聖に誤算があったのかな。 これで、佐藤2勝、渡辺1勝になって面白くなってきました。 もう一眠りします。
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標題: がんばれ、渡辺竜王 --- 竜王戦、佐藤棋聖が2連勝で迎えた3局目。 ここで負けると後がない。非常に苦しくなる。 渡辺竜王には、なんとか1勝返してほしいですね。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000JLSU0W/showshotcorne-22/ref=nosim 将棋世界2006年12月号 に、渡辺竜王自身による第1局の自戦記が載っています。佐藤棋聖のインタビ ュー形式の解説もあって、読み比べると、読み筋が相当に違うんですね。 大局観や世代の違いなんでしょうかね。渡辺竜王の自戦記のタイトルは「世 代の違いを感じた開幕戦」。 それにしても佐藤棋聖、強すぎ。でもなぜか、タイトル戦では羽生三冠に勝 てないのよね。他の棋士には勝ちまくるのに、羽生三冠には負けちゃうと、八 百長っていわれちゃうよね。\(^O^)/ 将棋の相性なんでしょうかね。この偏りはなんなんだろうな。
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標題: 伸びない典型 --- http://www.asablo.jp/app?cmd=preview&target_fqdn=iiyu.asablo.jp&target_path=/blog/2006/09/26/538276%23c539428 をみると、まだなんか文句いってるね。 --- ここから -- >少しは経済学や政治を勉強したほうがいいでしょうね。 という挑発的なコメントを「親切なアドバイス」と受け取る人はまずいないで しょう ---- ここまで --- 元々の http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/09/26/538276 を読むとわかるが、 --- ここから --- それじゃ、まったく理解できないでしょうね。 少しは経済学や政治を勉強したほうがいいでしょうね。 --- ここまで --- のどこが、挑発的なコメントなの? 「お前、無知もはなはだしいから帰れ」 と書いたならまだしも、単純にアドバイスでしょ。これを挑発だと思う意識の 低さは、一般社会では、甘え、思い上がりだとみなされますよ。 これ、伸びない人の典型なのね。素直に、なるほどと受け取る人が一番伸び る。次は、この野郎と思ってがんばる。これも伸びる。でも、この人、冷たく されたからと思い込んで、すねてるだけ。前向きなアクションはなにひとつ起 こしてない。それじゃ、だめだと思うよ。 そもそも紹介した文献やらを読みましたか? アマゾンのレポートを見たら、あそこで紹介した http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872902343/showshotcorne-22/ref=nosim ゲーリーE.クレイトン著, 大和総研教育事業部監修, 大和証券商品企画部訳 「アメリカの高校生が学ぶ経済学」 や http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106101505/showshotcorne-22/ref=nosim 池田信夫著「電波利権」 を買ってくれている人は何人もいるよ。「親切なアドバイス」と受け取る人は 何人もいるわけ。 驚いたのは、「アメリカの高校生が学ぶ経済学」を10冊以上まとめ買いし ている人がいたこと。これ、勉強会を開いたり、ゼミで使うつもりなんでしょ うかね。 ついでだから、書いちゃうけど、この本、いろいろ発見があった。 日経CNBCで「市場は来週のFOMCをにらんで様子見気分」などと出てくるFOMC やFRBって、そういう成り立ちでそういう構造でそういう機能なんだと初めて 知った。もう忘れたけど。\(^O^)/ Federalがつく連邦制ってなるほどねと 思ったのは、覚えている。 連邦制のほかにアメリカだなあと思ったのが、人口調査も日本は年齢別や男 女別しかないと思うが(間違っていたら指摘してください)、アメリカは人種、 民族別の人口調査や予測もやってるのね。2050年には白人はぎりぎり過半数と いう予測なのね。 電波利権を握って大儲けしているテレビ局の話は、第6章「競争、市場構造、 政府の役割」あたりが関係しますね。 この本で、おれが特徴的だと思ったのは、図のキャプション。最後に赤字で ちょっとした質問が書いてあるんだけど、これが、短くても鋭い。たとえば、 「GDPがサンプリング技術を用いることでどんな問題が起こっているか」。こ ういうキャプションの使い方は初めてみた。教科書書くときの参考になる。\(^O^)/ 経済学で使う統計の数字については、常に疑いをもって吟味することを教え ているのにも感心する。いま、挙げたGDPもそうだが、たとえば失業率には何 がカウントされ、何がカウントされていないかを解説してあり、演習問題のク リティカル・シンキングでは、「雇用統計はなぜミスリーディングなのか」と いう設問がある。 投資の話もあって、リスクとリターンの関係の説明や先物やオプションの説 明もあり、でも「複雑な投資は避ける」「理解できるものにだけ投資せよ」と いう説明もちゃんとある。 債券って何でもボンド(bond)かと思ったら、償還期間の長短によってノート (note)やビル(bill)もあるのね。何がどうだったか。もう忘れたけど。\(^O^)/ ともかく、内容的には、日本だと大学の経済学部の学部レベルでしょ。ほん とにアメリカの高校生が、これをちゃんと理解できているなら、経済学をアメ リカがリードし、金融やらで日本が外資に食い散らかされるのも当然だと思い ましたね。\(^O^)/ 話を戻すと、あ、これ、いいなと思ったら、もう行動している人が少なから ずいるということ。 あれを書いたのは、2006/09/26だから、もう1ヵ月以上経っている。行動し た人は、もう読み終わってるだろうし、次の段階に行っていることだろう。ち ょっとした意識の持ち方の差、日々の積み重ねの差が、どんどん差を広げてい くわけ。 昔なら差がわかるまで、5年10年かかったかもしれないが、いま、情報流 通のスピードが格段に上がって、やる気のある奴はどんどん吸収していける世 の中になってきたから、案外1年で、追いつけない大差になるかもね。 --- ここから --- あなたの自由で私に関するコメントを書くのに、40分かかろうが 何時間かかろうが、私が責任を感じるいわれはないでしょう。 --- ここまで --- これもまた読解力がない。表面的にしか読んでないから、自分の意見や思考 がひどく浅いということは自覚したほうがいい。きっと、純文学を読み解くと いった経験がないんでしょう。 「読む」という行為は、字面を追うだけではないし、かなり真面目な話、実 用文の意味をとるだけなら、人間の特権じゃなくなってきている。 本屋に行ったら、たまたま http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569654304/showshotcorne-22/ref=nosim 平野啓一郎著「本の読み方 スロー・リーディングの実践」 が目に留まった。 ひとつの読み方の例だが、参考にはなると思うがどうか。 おれの場合、最初に「読む」とは何かを思い知らされたのは、高校か大学に 入ったころに読んだ、山下洋輔さんが書いた筒井康隆作品の解説。アフリカ人 の歩くリズムがどうのこうのという、あれ。森羅万象をジャズとして読んでし まう洋輔さんの世界に初めて触れてのけぞった。えっ、そういう読み筋があっ たのかと、脳みそ、バーン\(^O^)/ トドメを刺されたのが、平岡正明さんの「筒井康隆はこう読め」のシリーズ。 平岡さんの読み筋は、ぶっ飛びまくり。 「この作品はね、この辺から穴を掘ると面白いんだよね」といわれてついて いったら、出たところが地球の裏側ブラジルだったみたいな、面白さ。 それまで、いっぱしの筒井読みのつもりだったが、いかに思い上がっていた か、井の中の蛙だったか、このお二人には、こてんぱんにやられましたね。あ のとき、初めて「読む」ことの面白さ、怖さを実感しましたね。 アマゾンでちょっと調べたら、洋輔さんの解説は、「幻想の未来」にあるみ たいですね。これがあの洋輔さんの解説なのかどうか、はっきりしませんが。 なんとなく「アフリカの爆弾」の解説だったと思っていたが、その解説は、平 岡正明さんですね。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041305012/showshotcorne-22/ref=nosim 筒井康隆著「幻想の未来」(角川文庫) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041305020/showshotcorne-22/ref=nosim 筒井康隆著「アフリカの爆弾」(角川文庫) 平岡さんの「筒井康隆はこう読め」シリーズは、絶版状態になっていたのを、 ビレッジセンターが合本にして出したものがあります。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894360101/showshotcorne-22/ref=nosim 平岡正明「筒井康隆はこう読め(改訂新版)」 ですね。 ただ、これ、合本なので、分厚くて通勤途中で読むには不向きではあります。 それがいやなら、バラでしょうけれど、アマゾンで探すと、「筒井康隆はこう 読め」「筒井康隆はこう読めの逆襲」はあるけど、「筒井康隆はこう読めの報 復」はないみたい。となると、やっぱ、合本かな。
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標題: Windowsでの標準入力リダイレクト --- もう2週間近く前に出会った現象。書いておいたほうがいいと思うので、書 いておきます。 --- ここから --- ご参考: Windows版Rubyで出会った現象。Rubyに限らず、他の言語でも起きるはず。 昨日と今日、はまってました。 doc = nil if input_filename != nil then File.open(input_filename) {|f| doc = REXML::Document.new f } else doc = REXML::Document.new $stdin end の標準入力をパラメータに渡してXMLのDocumentを作る部分、 doc = REXML::Document.new $stdin が動かない。 あれこれググったり、REXMLのドキュメントやらソースやら、RubyのIOパッ ケージのドキュメントやらソースやら延々と読んでみたけど、わからず。 何度目かのググリで、それらしいのに、ヒット。 # ActiveRubyのRubyコンソールで、ruby xxx.rb param ではなく xxx.rb param と # .rbの拡張子の関連付けを使った起動をすると、動かない。詳しくは、 # http://blade.nagaokaut.ac.jp/cgi-bin/scat.rb/ruby/ruby-list/37865 # Windowsでの標準入力リダイレクト # を参照。 # レジストリを書き換えるか、rubyコマンドを明示して指定すればよい。 要は、Windowsの仕様というかバグというか。 http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;en-us;321788 STDIN/STDOUT Redirection May Not Work If Started from a File Associationでは、最新のサービスパックでいいみたいに書いてあるけど、ぼ くのマシンはXP SP2で最新のはず。でも、起きた。 --- ここまで --- この件を、ruby-listに書いておいてくださった、大谷さんありがとうござ います。また、そのアーカイブを検索可能にしてくださっている長岡技術大学 のShin-iciho Haraさん、ありがとうございます。 とにかく、助かりました。 生まれて初めてRubyで30行以上書いた。\(^O^)/ 詳しくは、 http://www.geneontology.org/ をみてほしいが、Gene Ontologyという遺伝子のオントロジーデータを処理す るのに、Rubyで書いてみた。 普段ならJavaで書くんだけど、RubyでXML処理はどうやるんだろうと思って、 やってみた。REXMLを使ってみたが、非常に簡単。遅いけれど、今回はスピー ドは要求されないし、ファイルサイズも100MBやGBの世界じゃなくて10MBくら いだから、REXMLはメモリに全部もってくるのが基本だけど、サイズ的に大し たことないので、やってみようかなと。 rdocの書き方も初めて勉強しました。\(^O^)/ まつもとさんがまだRubyの本を書いているころから、RubyはALGOLシンタッ クスのLispだなどといって好きな言語だったんですが、体がC/C++/Java系に慣 れていて、たとえば if のブロックが { } ではなくthen endなのが、けっこ う嫌いだった。 でも、500行くらい書くとなんかこっちに体が慣れてきて、どうでもよくな ってくるね。^^; 逆にJavaに戻ってくると if () と () が必要なのが煩わしくなってくるし、 ; も汚く思えてくる。 勝手なもんだね。\(^O^)/
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標題: JSON in Javaのバグ修正 --- JSON in Javaを使ってみようと、なにげにソースをみてたらバグがあった。 JSONObjectのappendメソッドのJSONArrayかどうかの判定条件が逆。 json.orgに連絡したら、修正してくれた。昨日からもう修正されたソースに なっています。 修正前は、 } else if (o instanceof JSONArray) { put(key, ((JSONArray)o).put(value)); } else { throw new JSONException("JSONObject[" + key + "] is not a JSONArray."); } が、 } else if (o instanceof JSONArray) { throw new JSONException("JSONObject[" + key + "] is not a JSONArray."); } else { put(key, ((JSONArray)o).put(value)); } だった。 http://www.json.org/java/ JSON in Java
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OpenTypeフォントをどうやって作ればいいか。 詳しい人がいれば、情報提供をお願いします。 よろしくお願いします。 標題: Opentype font --- ここで聞くのも変なんだけど、文書処理ソフトのメーカの技術者さんいるし、、 Opentypeのフォントを作りたくなったんですが、判りやすい資料ってないでしょうか。 MSのWWWだと英語なんで、(概念の判らない部分が多いものだから)ちと敷居が 高いのです。 実はこの2月からチベットの手書き文字作ってます。 亡命してる子供達むけに絵本を、って考えてる人たちが居て、 それへの写植屋としての参加。 いえ、なに、どちらかと言うと20年(以上)来の metafont使ってみたい!の 方だったんですが。 で、 TeX版は一応できたんです。絵本にして先週届けて来たようです。 http://www.aliadne.net/field/tibet/ で、当面は私が写植屋やってれば間に合うんですが、自分たちでも使ってみたいって。 エディターってなに? って人たちにTeX教えるのもしんどいなぁ、って思ってまして いろいろ調べると Opentype でも TeX の tfm で定義してるリガチャとか見たいな ことができるらしい。 なら、Windowsのアプリで使えるようになるかも。 ということで、Opentypeに挑戦してみようか、というしだいです。 mtv === 標題: Re: Opentype font --- mtvさん、すごい活動しているんですね。 ぼくはフォントのことほとんど知らないんですが、ぼくが勤めるアンテナハ ウスでは http://www.antenna.co.jp/ml/index.htm アンテナハウスの多言語組版研究会 なんてものもやっていて、OpenTypeについては、 http://www.antenna.co.jp/ml/reference.htm アンテナハウスの組版資料室 の http://www.antenna.co.jp/ml/References/AboutFonts.htm さまざまなフォントについての概要 に解説があります。 ほかにググったら、 http://www003.upp.so-net.ne.jp/kish/ttfname3.html TrueType / OpenTypeフォントの登録名を編集するツールです。 などというものもありました。 少しは役に立つかなあ。 中村(show) === 標題: Re: Opentype font --- 有り難うございます。さすが、アンテナ。 かなり俯瞰できるようになります。 欲を言えば、OpenType specification の翻訳活動とかあると 嬉しいけど、多言語組版研究会 でやっているとか、ないかなぁ。。 くやしいけど、 Office2003のWordでは活字体のチベットフォントが奇麗に出たけど Windows版もLinux版もThunderbirdは 「GSUB グリフの入れ替えデータ」 を利用できるようにはなっていなくて、だめだぁ、、、 X11でOpentypeもTrueTypeもType1もいつのまにか使えるように なってたんだ。知らなかった。 mtv # さて、、、Linuxでのチベット語inputmethod探さないと。 === 標題: Re: Opentype font --- 昨日、某所に一緒に打ち合わせに行ったので、小林社長にちょっと質問して みました。 OpenTypeの仕様書の日本語訳は知らないそうです。 ツール類はわからないけど、アウトラインデータやTrueTypeかCFF/Type2だ そうです。だから、そっちはなんとかなるんじゃないか。で、問題は各種テー ブルをちゃんと作ることだそうです。 役に立つかどうかわかりませんし、まったく的外れかもしれませんが、 http://www.microsoft.com/typography/DevToolsOverview.mspx にあるようなツールで作れませんかね。 http://www.microsoft.com/typography/SpecificationsOverview.mspx の右上のScript-specific Developmentには、いろんな言語スクリプトのこと がありますね。インド系(Indic Script)の中に http://www.microsoft.com/typography/OpenType%20Dev/tamil/intro.mspx タミール語スクリプト(Tamil Script) などもあるし、ほかにも、デバナガリとか、タイ語、ラオ語もあるし、参考に なりませんかね。 英語がだめなら、無理やりだけど、この手のページを翻訳サイトに食わせて 無理やり日本語として読むというのもありかも。 そうそう。小林さんの話だと、どこのMLか忘れたけど、チベット語のことを あれこれ書いている女性がいるそうです。FOかCSSあたりのMLだったかな。も ちろん、英語のMLですけど。 中村(show) === 標題: Re: Opentype font --- > 昨日、某所に一緒に打ち合わせに行ったので、小林社長にちょっと質問して > みました。 ありがとうございます > OpenTypeの仕様書の日本語訳は知らないそうです。 やっぱりねぇ。 英語ぐらいなら読めって事ですね。 > で、問題は各種テー > ブルをちゃんと作ることだそうです。 そうなんです。 そのテーブルに何があるか、どういう表現能力があるか、どう記述するか まったく判らん ははは。 無謀だ。 > 役に立つかどうかわかりませんし、まったく的外れかもしれませんが、 ご紹介頂いたURL覗いてみます。
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標題: ジョン・マクラフリン「インダストリアル・ゼン」 --- 書いたのがjouwa/salon #12734 2006/05/22「4本マレット奏法のゲイリー・ バートン」だから、もう半年ほど前なのか。あのとき、 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00013EZRK/showshotcorne-22/ref=nosim チック・コリア「ランデヴー・イン・ニューヨーク DVD-BOX」 のゲイリー・バートンとのデュオをバラ売りしたらいいのに書いたら、ぶるさ んが「バラ売りしてあって、渋谷のタワーレコードとかに行けばあるよ」と教 えてくれたでしょ。その後、実際に渋谷のタワーレコードに行って買ってきた んです。ほかに、 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0009I8WIA/showshotcorne-22/ref=nosim チック・コリア、とゲイリー・バートン「インターアクション」 も買ったんですが、それはまた別の機会に。 そのとき、店内にえらくかっちょいいフュージョンが流れていたんです。 聴いた瞬間は、ウェザー・リポートの新曲かと思いました。まさか、もう解 散しているし、ひょっとして未発表曲でも見つかってそれが新作CDになったの かと思って、店員に訊きました。そしたら、そこで陳列しているジョン・マク ラフリンの新作だと。 曲目を見たら、1曲めの「フォー・ジャコ」以外あり得ないと直感。曲調と いい、天才ベーシスト故ジャコ・パストリアスを思わせるベースといい、これ しかないと。 でも、このときは買わなかったの。だって前記のように2つもDVDを買って るのに、歯止めが効かなくなりそうだったから。^^; で、今回、また渋谷に行く機会があって、タワーレコードに行ったときに、 その前に来て、神保彰のDVDを衝動買いしたときは忘れていたのに、今回は、 思い出したんです。それで買っちゃった。\(^O^)/ 1曲目の「フォー・ジャコ」。やっぱ、大好き。これだけでも買った甲斐が あったと思って、何度も聴いています。 出だしからめちゃくちゃかっこいい。ウェザー・リポート的な超現実絵画的 未来的フュージョン。これ、ジョー・ザヴィヌルの作曲で、ベースはジャコ・ パストリアス、ソプラノサックスはウェイン・ショーターといわれても、おれ なら信じる。\(^O^)/ ドラムは、ピーター・アースキンには聴こえない。記憶にある彼のドラムの チューニングや叩き方とは違う。それとパーカッションにインド音楽で使うタ ブラが入っている。 ドラムとパーカッションを入れ替えたウェザー・リポートだといわれたら、 おれなら信じる。\(^O^)/ でも、マクラフリンのギターソロが始まると、さすがにバレるか。なんで、 ウェザー・リポートでギターをこんなにフィーチャーしているんだと思うから。 ^^; ラストに長いベース・ソロがあるんですが、これが、ジャコもびっくり。素 晴らしいソロ。演奏しているのは、若干21歳のパリ在住の無名ベーシストで あるハドリアン・フェラウド。 天才が切り開いた境地、テクニック、サウンドもそれを聴いて育った若い世 代だと、ここまで行けるんですね。その先に行けるかどうかは、また大変な話 だけど、ひとまず、素直に驚嘆し、感動。 2008/08/24注: ハドリアン・フェラウドは、後に表記がフランス的になって、アドリアン・ フェローと表記されるようです。 他の曲も誰それに捧ぐというトリビュート作品が多い。 マイルス・デイビスのグループでも活躍し、ウェザー・リポートでも活躍し たウェイン・ショーターに捧げたり、カルロス・サンタナに捧げたり、挙句、 ダライ・ラマに捧ぐ曲「ディア・ダライ・ラマ」まである。 ダライ・ラマに捧ぐあたりは、インドや宗教や精神の世界にハマったジョン・ マクラフリンらしい。 そうそう、ちょうど、mtvさんが、チベット語のOpenTypeフォントの話、書 いたでしょ。なんか、シンクロしてるなあと思いました。 5曲目の「トゥ・バップ・オア・ノット・トゥ・ビー(フォー・マイケル・ ブレッカー」は、現代ジャズの最高のテナーサックスであるマイケル・ブレッ カーに捧げる曲。 彼に吹いてもらうことを念頭に書いた曲だが、マイケルが命にかかわる重病 になって、彼とはレコーディングできなかったことがライナーノートに書いて ありました。 ジャズやフュージョンをまた聴き始めたのは、ほんとに最近だから、ブレッ カーの病気のことは、全然知らず。 この前(あ、2006/09/23だからもうそんなに経っているのか)、早稲田大学で あった「現代における作家とは何か」という日本ペンクラブ言論表現委員会シ ンポジウム(このことも書こうと思って、メモ取ったのに、忙しくてそのまま だな)で、ぶるさんと会ったので、ブレッカーのことを訊ねたら、なんとか命 はとりとめて、いまはステージに復帰できそうなくらい回復しつつあるという ことだったので、一安心しています。 久々のジョン・マクラフリン。なんたって、アルバムタイトルが「インダス トリアル・ゼン」だもんね。ちなみに同名の曲はない。あくまでアルバムコン セプトを表現したタイトルということ。 インダストリアル・ゼン? 産業禅? 一体、何だ、これは。 これを、読み解くのは簡単じゃない。 が、しかし、とりあえず、未来的なサウンドのフュージョン、特にウェザー・ リポート的な、未来性と精神性、そしてアフリカやインドといった土着的なサ ウンドが高度に融合したフュージョン。ああいう世界が好きな人は、一度は聴 く価値があると思う。 ギターフリークは、ジョン・マクラフリンの新作だから、とりあえず、手を 出すでしょうけれど。^^; http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FDF1SS/showshotcorne-22/ref=nosim ジョン・マクラフリン「インダストリアル・ゼン」 それにしても、今回、渋谷のタワーレコードに行ったら、おれが何系のCDを 買いに来たのか予期していたかのような店内。 ひょっとして、おれ、情報省に監視されているか。\(^O^)/ だって、あなた。ウェザー・リポートのDVDが展示してあったんですよ。ド イツ公演? それと、ジャコ・パストリアス・ビックバンドのDVD。東京公演? どちらも、どこの公演だか、確認せずに飛んで逃げた。 だってだって、どちらも店内で大きく展示してあるんだもん。飛んで逃げな いと欲望が抑えられませーん。\(^O^)/ この辺が、リアル店舗の強さね。 アマゾンみたいなオンラインショップだったら、ここまで買いたい衝動に駆 られないけど、リアル店舗は、商品展示のヴィジュアルや店内に流れる音もそ うだけど、おれを取り巻く全部が五感を刺激するでしょ。 今回は山下洋輔さんのCDなど買うものがあったので、なんとか踏みとどまっ たが、危なかったなあ。次回、行ったら、どうなることやら。 ああ、思い出した。 キース・ジャレットの新作CDも大きく展示してあったなあ。病気から復活し てカーネギー・ホールでやったコンサートだそうです。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000GUK5F4/showshotcorne-22/ref=nosim キース・ジャレット「カーネギー・ホール・コンサート」 まずい、まずい、まずい。見てると、店内でちょろっと視聴できた「マイ・ ソング」なぞ思い出して、クリックしそうになる。^^; あ、もう5時になるじゃん。昨日は、サイクリングして夜は21時過ぎに寝 て、午前3時に目が覚めた。どうも、依然、サッカーワールドカップ時間。 もう、寝よう。明日も天気がよければサイクリングだ。\(^O^)/
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標題: 山下洋輔「ラプソディ・イン・ブルー」 --- 「パプリカ」「裏辞典」で盛り上がりのところ、失礼します。 恥ずかしながら、洋輔さんの「ラプソディ・イン・ブルー」のCD、今頃、買 って来ました。クラシックのジャズ解釈に興味を持ち始めたので。 家に帰って開けてびっくり。ライナーノーツは筒井さんじゃないですか。そ ういえば、エッセイ集で読んだような。さらに驚きは洋輔さんのエッセイも。 CDの入れ物の裏面にある演奏者や録音場所の記録には、ちゃんと「ライナー ノート:筒井康隆」と書いてあるし、CDのオビというのか、あの端についてる カバーみたいなもの。あれには、「山下洋輔自身による書下ろしエッセイ掲載」 と書いてある。全然気づかずに買ったので、とってもラッキー気分、お買い得 感いっぱい。\(^O^)/ 筒井さんのライナーノートの書き出し。 「山下洋輔の本質は、陽気な、乾いたサディズムであるように思われる」 この1行でライナーノート終わりといわれても、誰も文句は言えませんね。 \(^O^)/ 録音は1986年だから20年前。CDは、そのデジタルリマスター版。楽屋で談笑 している洋輔さんと筒井さんの当時の写真が出ています。もう20年前なんです ね。 演奏は素晴らしいを通り越して、ぶっ飛びます。洋輔さんがやるとこういう 解釈なんだ。聴きながら、自分の意識が前後左右上下に押し広げられるのがわ かるほど。 中でも、 ノクターン第二番ホ長調作品9-2(F. ショパン)と乙女の祈り(B. ジェフスカ)は、すごい。 メルヘンチックな乙女の世界の出だしが、少しジャズっぽくなって酒も覚え てみたいな感じになって、マンガでいえば少女漫画のお花のいっぱいの世界か ら少しリアルな画の大人のストーリー漫画になって。 と思ったら、あなた。「おらおらおら。なに、しとんぞ。わんら」で、いき なり、谷岡ヤスジだもんね。\(^O^)/ と思ったら、また、少女漫画の世界に戻って。 と思ったら、バター犬が出て谷岡ヤスジ。\(^O^)/ 洋輔さんがギャロギャロ弾いている瞬間は、谷岡ヤスジが描く、人が全力疾 走している絵、足がいっぱい描いてある絵が浮かんできました。 一番わかりやすい形で、既成概念、既存の解釈をぶっ飛ばしてくれますね。 そうそう。来年2007年の山下洋輔ニューイヤーコンサートの案内が東京オペ ラシティから来ました。なんとセシル・テイラーとのデュオ。フリージャズの 巨人があいまみえるわけですね。ティラノサウルスみたいな恐竜2頭がオペラ シティで暴れるわけですよね。行きたいような、聴きに行くと意識をぶった切 られて病院送りになりそうな気もするし。 乙女の私、ちょっと怖い。^^; http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000CD7XV/showshotcorne-22/ref=nosim 山下洋輔「ラプソディ・イン・ブルー」 http://www.operacity.jp/concert/2006/070110_about.php 東京オペラシティ ニューイヤー・ジャズ・コンサート2007 セシル・テイラー&山下洋輔
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標題: ラグビー、トップリーグ --- Nara Localさん、ジェフ千葉、ナビスコカップ2連覇、おめでとうございま す。 さて、ラグビー、トップリーグは、東芝ブレイブルーパス(今シーズンはも う東芝府中という府中の名前が入ってないですね。府中市民としてはちょっと 寂しい)がヤマハ発動機ジュビロにロスタイムで逆転のPGを決められ1点差負 け。サントリーサンゴリアスが勝ったのでサントリーが首位になりました。サ ンスポの http://www.sanspo.com/rugby/top/rg200610/rg2006102200.html 清宮サントリー、単独首位に立つ!5戦連続40得点超え をみると、東芝府中の薫田監督はジャッジに憤懣やるかたなしのようですね。 たびたびNara LocalさんがJリーグの審判の問題を指摘してますが、Jリー グ同様、トップリーグも審判の問題があるんでしょうね。 http://www.top-league.jp/game/2006/score1267.html の得点経過をみるとものすごい試合だったのがわかります。 ルアタンギ・侍バツベイが3トライしても勝てない。\(^O^)/ ヤマハの ブレンダン・レーニーにやられまくってますね。試合も逆転の連続で残り3分。 ここからさらにすさまじいドラマ。 後半37分に東芝府中が同点トライで29-29。38分にゴールも決まって31-29。 しかし、40分にヤマハがPGで逆転して31-32。しかししかしロスタイムに東芝 府中がPGで再逆転して34-32。しかししかししかし、まだ残っていたロスタイ ムの45分にヤマハがPGで再再逆転で34-35で試合終了。 ヤマハは強い。サントリーにもロスタイムで逆転勝ちし、今度は東芝府中に ロスタイムで逆転勝ちです。最後の最後まであきらめない。心が折れない。見 習いたいです。 。 トップリーグはラグビーワールドカップ予選があるので、中断になります。 来年正月明け1月6日の東芝ブレイブルーパス対サントリーサンゴリアスの 試合で優勝の行方が決まりそう。味の素スタジアムなので絶対観に行こうと思 います。 最近、休みは自転車で多摩川やら走り回っているので、味スタなら自転車で 行ってもいいな。寒いかな。^^;
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標題: ラグビー、日本代表対オーストラリア首相フィフティーン(選抜) --- もう昨日(2006/11/04)になりますが、日本代表対オーストラリア首相フィフ ティーン(オーストラリア首相選抜)の試合がありました。 首相フィフティーンとか首相選抜というのは何だ?と思いますが、これ、オ ーストラリアの首相名でメンバーを選抜したチームなんだそうです。たとえば、 これ。 http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20061103k0000m050027000c.html ラグビー:日本代表が壮行試合 オーストラリア首相選抜と 試合は大敗でしたが、随所にいい形はありました。特に前半の20分過ぎか ら前半終了までは日本のリズムでした。SOに森田が入ってから森田のキックで いい流れになりました。スクラムはよかったし。ただ、相手ゴール前などいい ところのラインアウトで失敗して点がなかなか入りませんでした。あれが入っ ていれば、もう少し点差が詰まったと思います。 守備はまだ課題が多いですね。タックルミスが2つあると、ほとんどトライ までもってかれますね。 それもこれも世界レベルの相手とやれたから見つかる課題。世界レベルの相 手とやれたのは非常によかった。もうアジアレベルで戦っても日本は強くなり ませんから。 安倍ちゃん(安倍首相)も観戦に来てました。相手が首相選抜チームだからな のか、安倍ちゃんの属する派閥、森派の親分の森喜朗が日本ラグビー協会の会 長だから誘われたのか。 試合前には、安倍ちゃんたちが相手チームと日本代表のメンバー一人一人と グラウンドで握手をしていました。JSportsの中継の解説では、昭和30年代 には、ラグビーの日本代表の試合では、首相が試合にやってきて、このように 選手一人一人と握手して激励するのが普通だったといってました。安倍ちゃん のおじいちゃん岸信介首相の頃だから、おじいちゃんのやり方を踏襲している のかな。 じゃ、中国に侵攻して、岸信介が自ら我が生涯最高の傑作と述べた満州国を 建国するつもりかな。\(^O^)/ 日本代表は、 http://www.rugby-japan.jp/news/2006/id2809.html にあるように、ジョン・カーワン氏を迎えて新体制になります。 http://www.sanspo.com/rugby/top/rg200610/rg2006103100.html 開講、カーワン塾!合宿初日から日本代表に熱血指導 にあるように、もう事実上、なってます。 エリサルド前監督のラグビーは全然フィットしてなかった。 #7594 2006/06/04「ジャパン、大大大大大惨敗」で書いたように、 「日本代表のエリサルド監督(ヘッドコーチ)のチーム作り、失敗してるんじゃ ないか。このまま任せて大丈夫なのか。監督交代はないのか。こんな出来だっ たら、ワールドカップなんか、間に合わないぜ」 と思っていたので、カーワン監督に期待しています。 ジーコで惨敗したからオシムみたいなもんでしょうか。^^; 話がそれますが、ジーコの自主性を重んじるサッカーもオシムの考えて走る サッカーも、選手の判断を生かすという意味では、そんなに違いがない気もし ます。ジーコ監督がやらなかったパターン作り、システム作りをオシム監督は やるのが違うんでしょうけれど。 試合は今回も大敗でしたが、可能性を感じさせるシーンが多かったし、選手 がファイトしていました。これ、エリサルド体制にはなかったことです。 カーワン監督は、ワールドカップで2勝するのを目標にしています。日本が 予選を突破すると、オーストラリアとはワールドカップでは同組になるらしい んですが、これはまあサッカーでいえば、ブラジルと同組になることなので、 勝てませんね。^^; どう2勝するんでしょうね。興味深いです。 ところで、 http://www.rugby-japan.jp/future/women/2006/id2851.html をみて初めて知りましたが、女子ラグビーもありますね。
アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。
ASAHIネットのjouwa/salonから。
標題: NICT 公開 NTP クライアントコンテスト応募作品 --- NICT(情報通信研究機構)が世界に誇る世界性高性能NTPサーバ。それを利用 するソフトのコンテストのことは、以前紹介しました。 jouwa/salon #12778か http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/06/17/409894 「NICT NTP クライアントコンテスト」 を参照。 その投票が行なわれています。詳しくは、 http://ntpcontest.apii.net/cgi-bin/touhyou/touhyou.cgi NICT 公開 NTP クライアントコンテスト応募作品 をどうぞ。 一応、おれ、審査員になってるので、評価は当然ここではいいませんが、昨 夜から今日、ダウンロードして試してみました。 やっぱ、いろいろアイデアありますね。