MS Watch

Last update 1999/04/09

 ここには過去の「MS Watch」が集めてあります。

 これより古い分については、こちらへ

 これより新しい分については、こちらへ


1999/03/29

IE4のダウンロード数は嘘だった

標題: IE4のダウンロード数は嘘だった
---
 IE5のダウンロードが記録的だと発表したMSですが、そのせいで、IE4のダウ
ンロード数が、Netscapeをつぶすために流した虚偽だったことが判明しました。
 いくつかのメディアが報じていますが、たとえば
http://cnet.sphere.ne.jp/News/1999/Item/990326-3.html
1997年のIE 4ダウンロード数は誇張だった
http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/2201.html
マイクロソフトはIE4の数字を水増ししていた
をどうぞ。
 ロイター配信だから、同じ内容ですけどね。でも、訳が微妙に違ってたりし
て、読み比べると面白いです。

 こういうデタラメを平気で社会に対して発表してしまう、これがまさにMSの体質です。司法省との裁判で、この会社の犯罪者集団としての本質が暴露され、あれだけイメージが悪くなっても、それでも平気でデタラメをやり続ける。それもまたMSです。こういう会社でも、金蔓だから、日本のパソコン系出版社は持ち上げるんですよね。アスキー、ソフトバンク、インプレスとか、MSと商売やってて、ニュース系のメディア持ってるとこ、この件、報じたのかな? 報じてなくても不思議じゃないけど。

MSと業界自主規制は信用できるか

標題: MSと業界自主規制は信用できるか
---
 プライバシー暴露問題が起きたWin98やOffice98ですが、果たしてMSや業界
の自主規制団体が信用できるかという問題が出ています。詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9903/24/truste.html
業界自主規制の限界? TRUSTeの対MS判断
をどうぞ。
 金をばらまけば、口封じができるという例でしょうね。
 さっきも書きましたが、関連する話題としては、
http://www.zdnet.co.jp/news/9903/24/privacy.html
分かれる「プライバシーソフト」の評価
もどうぞ。
 MSとは対照的にNovellの提案が評価されていますね。

 今日の乳の詫び状でも書いている通り、できてもいないMSのActive DirectoryよりNovellのNDSのほうが当然ながらはるかに評価が高いですね。

MS分割案

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: MS分割案
---
 司法省との和解交渉がはじまるかどうかが注目されているMSですが、業界団
体からも分割案が出ています。詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9903/23/ccia.html
Microsoft分割案,業界団体のCCIAからも
をどうぞ。
 MSとしては裁判は負けが確実。負ければ分割されるだろうから、なんとか和
解にこぎ着けたいところでしょうが、司法省が和解条件に分割を入れるとどう
なるでしょうね(笑)。
 和解交渉をするにしろ、以前も同意がMSによって実質的に反故にされた経緯
があるから、厳しい態度でがちがちにやらないといけません。やっぱ分割でし
ょう。

MSの広報は変?

標題: MSの広報は変?(付録オウムネタ)
---
 MSの広報は変じゃないかという指摘。詳しくは
http://www.zdnet.co.jp/news/9903/23/foley.html
MicrosoftのPRには再教育が必要
をどうぞ。
 MSの言い訳をみていると、オウムのああいえば上佑を思い出すね。

 オウムネタはこっちにはないです。悪しからず。

急速に増殖する新マクロウイルス

標題: 急速に増殖する新マクロウイルス
---
 またもMS製品に新マクロウイルスです。「W97M_Melissa」という名前の、
Wordのマクロウイルスですが、感染したマシンにインストールされている
Outlookのアドレスブックを参照して、そこに載っているメールアドレスに、
さらに自分をばらまくタイプ、つまりワームなんだそうです。詳しくは、
http://cnet.sphere.ne.jp/News/Sokuhou/990327-11.html
急速に広まる電子メールウィルス
をどうぞ。
 よくこんなので、Word/Excel, OutlookというMS製品を常用するなあと思う
んだけど。

1999/03/26

PGPを狙うマクロウイルス(その2)

 Hisaさんから。

Caligula ウィルスですが、Symantec の Norton Antivirus では対応済みのよう
です。
http://www.symantec.com/avcenter/venc/data/w97m.cali.a.html
こちらに情報が公開されていました。

1999/03/25

PGPを狙うマクロウイルス

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: PGPを狙うマクロウイルス
---
 わたなべさんという方からメール。PGPの鍵を狙うマクロウイルスが存在す
るんだそうです。当然、例によってWordのマクロウイルスですけど。^^;

--- ここから ---
 先日、シャミル博士(RSAのSの人でしたか?)により発表された、「暗号鍵を
奪取するウイルスの可能性」(http://www.techweb.com/wire/story/
TWB19990315S0001)ですが、その存在あっさり確認されていました。

「カリギュラ(Caligula)」という物なんですが、CodeBreakersというチームが
ばらまいているようです。マクロウイルスの一種らしいですが、この手のモノ
組み合わせて使われたら、あっという間に秘匿情報抜かれそうですね。

http://www.datafellows.com/v-descs/calig.htm

ちなみに、NAIでreleaseしている、VirusScanの3204ではまだ対応していない
ようですね(アメリカではまだ確認されてないんでしょう)。
(http://beta.nai.com/public/datafiles/3xupdates.asp)、KnowledgeBaseに
はまだ登録されていないようですし。

この二月、三月話題になってたHappy99が、ヨーロッパから日本に到達するま
で約二ヶ月でしたが、Caligulaはどれぐらいでしょうか? でもまぁ、一般的
な日本の企業でのPGP使用率って、そんなに高く無さそうだし、意外と平気な
のかもしれませんね(笑)
--- ここまで ---

 たまたま今回はPGPを狙っていますけど、ほかの公開鍵暗号系を狙うマクロ
ウイルスがいつ出てきてもおかしくないですよね。
 WordやExcelのマクロウイルスはどんどん凶悪なのが出ますね。みんなよく
Word/Excelを使ってるよね。危険を知らないんでしょうね、きっと。
 ちなみに、このDetaFellowsという会社は、SSH(Securre SHell)の製品で有
名です。UnixだとフリーのSSHクライアントがありますが、Windowsだと1種類
かな。Macintoshだとなかったような。だから、この会社の商品を買う必要が
あります。

1999/03/23

Win98はプライバシー筒抜け(その6)

 実は、MSのOSのプライバシー問題は、NT3.51のころからあるんですか。なるほどね。詳しくは、マイクロソフト・プライバシー(その2)をどうぞ。

 笑うというか笑えないのが、スパイ技術の開発に資金提供していたのがMSだったという話。あるよなー、この会社なら。ウェンディ・ゴールドマン・ローム著、倉骨彰訳「マイクロソフト帝国 裁かれる闇」(草思社)でも、IBMとの会合でIBM幹部が泊まるホテルの部屋にMSが盗聴器を仕掛けていたことが暴露されていましたからね。

 なおウェンディさんは、先日のLinuxWorldで来日し、講演してました。金曜日に聴きにいきました。感想などはどこかでまた。そういえば、この件に関してタレコミメールもありましたね。jouwa/salonでだけ紹介してこっちでは紹介してませんけどね。

1999/03/19

Win98はプライバシー筒抜け(その5)

 プライバシー筒抜け問題。予想以上にひどいというTechWireJの記事のリンクを更新しました。Thanks > HOGE!

 わたなべさんから、

 さて、MS製のアプリケーションで作成した文書にどれぐらい個人情報が記述さ
れているか、面白い例がありましたのでお知らせします。
http://www.macintouch.com/o98securitysamp.html
 Macintouchという、Macのcommunityではそこそこ知られた情報siteなのですが、
ここでMS社がreleaseしている文書がヤリ玉に上がっています。

 自社文書にこれだけ個人情報が内包されているということは、MS側も実は掴め
て無かった本物のバグなのかもしれませんね(笑)

 Microsoft自身やCOMPAQのサイトにあるWord文書を調べて掲示してますね。 誰が書いたとかのほかにも、どこのどういうファイルを含んでいるかなどもわかりますね。
 誰が書いたかすぐわかると、Office 98のソフトでは、内部告発の文書や怪文書の類は書けませんね(笑)。警察とか犯人探しをやる側にとっては便利かもね(恐怖)。うわしんネタか(うわしん=「噂の真相」)

1999/03/18

Win98はプライバシー筒抜け(その4)

 Windowsのプライバシー筒抜け問題。いままで報道されていたより、もっとすごい深刻な問題があることがわかりました。ASAHIネットのjouwa/salonで、HOGE!さんが教えてくれました。
 まず、「実状は報道よりもさらに悪い「Windows 98」のプライバシー情報漏洩」「WinMag Exclusive: Windows 98 Privacy Issue Is Worse Than You Thought」を読んでください。それについてコメントしたものが次。

標題: すげえ、すげえ
---
 なんといっても、ウェブサイト側から勝手に個人情報を送るように、送信機
能を起動できるというのが怖いね。しかも、起動されたら接続を切る以外、中
止する方法はない。すごいよね。こういう隠し機能がいろいろあって、MSだけ
がこっそり使えるというところが、Windowsの怖さですね。
 ところで、「がんばれゲイツ君」でも、プライバシーの問題を採り上げてま
した。
http://www.asahi-net.or.jp/~FV6N-TNSK/gates/privacy.html
です。
 中で、IEでMSやMSKKのサイトにアクセスすると、勝手にユーザーのシリアル
番号などを送っているという件について触れてありますが、Techwireの記事を
読むと、当然やってるよな、こいつらって感じですね。
 オーウェルの世界か。読んだことないけど(笑)。ノストラダムスの恐怖の大
王はビル・ゲイツだったんでしょうかね。

 IEを使っている人は、MSのサイトに行くと、何を送られているかわかったもんじゃないですよね。あ、わかってないからいいのか(爆笑)。無知な大衆からは、何を奪ってもいいのだというのが、MSの行動原理ですからね。普通、怖くて使えないと思うんだけど、よくIEなんか使うよね。あ、無知だからいいのか(爆笑)。

1999/03/17

標題: Win2000は下位互換性危うし

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Win2000は下位互換性危うし
---
 すでに
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/08/b_0206_02.html
いまだアプリ互換度60%のWin2000ベータ
などにあるように、現状では、既存NTアプリケーションの60%しか動かないと
いわれるWindows 2000ですが、互換性は二の次になるのが確実のようです。何
を優先するかというと信頼性だそうです(爆笑)。詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9903/09/win2000.html
Win2000のβ3をプレビュー,アプリ非互換問題を認めたMicrosoft
をどうぞ。
 いまの時期で、信頼性を確保するのに汲々としているということは、まだ、
到底まともなOSじゃないと考えられます。そのため、互換性まで手が回らない
のでしょう。ライバルの追い上げなどで早く出さなければならなくなったら、
アプリ非互換のまま出荷ということになりますね。
 成毛がいまNTに切り替えておけばWin2000に移行するのも簡単と、NTを売り
込んでますが、このままでは、NTのかなりのソフトは動かず、Win2000になっ
たら使えなくなりそうですね。もし、将来Win2000にするなら、それが実際に
出てちゃんと動くのを確認してからじゃないと。いまあわててNTにすると、
2度手間、2重投資になりますね。
 ま、成毛のセールストークに引っかかるような会社じゃ、先はみえてますけ
どね。

 Win2000が遅れて、てんやわんやの模様は、
http://www.zdnet.co.jp/news/9903/15/mswin2k.html
揺れるWindows 2000:出荷の遅れは製品戦略にも影響か
をどうぞ。

 NT 3.1, 3.5, 3.51, 4.0とそれにいろいろなサービスパック。いつも互換性に悩まされてきたNTの管理者のみなさん。期待通り、また、悩むことができそうですね(苦笑)。

1999/03/15

Win98はプライバシー筒抜け(その3)

 遠藤さんからのメール。

 それよりこっちの方が問題かと。しつこいようかもしれませんが,
例のセキュリティの問題。まずはこちらをご覧下さい。
http://www.ed.kagawa-u.ac.jp/~akiyama/mac/News/MacTroubles.html
 マックの世界では超有名人の秋山教授のところなんですけど,教授
自らがマイクロソフト社に直接聞いたら,マック版は修正したし,チ
ェックもしたから大丈夫とかいっていたけど,エディタで調べてみる
としっかりユーザー情報が残っていたと。ほんと,この会社は全く信
用できませんね。

 その場しのぎの適当なこといってごまかすのは、MSの常套手段ですから、ぼくは驚きませんでした(苦笑)。信用して馬鹿をみるのは自分ですからね。

1999/03/14

MSKKによるNT対Linuxの比較の大笑い(その3)

 愛知県立のある工業高校では、「NTTが販売しているスクールネット(IPS−proというSUNに買収された会社の製品で、freeBSDが使われています)という、メンテナンス料もOCNエコノミーの代金も一緒になっている物を使っています。夜間に電話回線を切り替えてリモートメンテナンスを行っています」とのこと。おおむね調子いいようですが、「ブラウザで簡単なメンテナンスが出来るのですが、Telnetでのメンテナンスは出来ないなど、サーバやネットワークの教育をしている者から見れば不満の溜まる仕様です」とのこと。Telnetは一番狙われますから、SSHを使うとかしない限り、使えないようにしておくのが無難でしょう。もちろん、そのブラウザで簡単なメンテナンスができるという機能が、ちゃんとセキュリティを考えて作られていることが前提の話です。そこが穴だらけなら、何をやっても無駄ですよね(苦笑)。

MS Office for Linux

 ASAHIネットのunix/linuxから。

標題: MS Office for Linux
---
 Microsoftが、OfficeのLinux版を開発中という噂が飛び交っているようです。
 詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9903/12/office1.html
をどうぞ。
 Officeを移植するくらいなら、まず、Microsoft版のディストリビューショ
ンを作るんじゃないかと思っていたのですが。MS Linuxという奴ね(爆笑)。
 そんなもん出した日にゃ、例の「UNIXとNT」や「LinuxとNT」の比較文書は、
どう書き直すんでしょうね(笑)。

 ASAHIネットのjouwa/salonでちょっと前に話題になった2つ。

ストールマンがMS制裁案

標題: ストールマンがMS制裁案
---
 伝説のスーパーハッカー、FSFのリチャード・ストールマンが、MS敗訴の場
合の制裁案を発表しています。
 情報公開と権力の濫用防止が主眼みたいですね。
 詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9903/11/msreamedy.html
をどうぞ。

Win2001?

標題: Win2001?
---
 消費者向けWindows(Consumer Windows)として知られる新OS、コードネーム
Neptuneの将来バージョンと称するものがDvorakのコラムで紹介されています。
 詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/magazine/pcmag/9902/jd990222.html
http://www.zdnet.co.jp/magazine/pcmag/9903/jd990301.html
をどうぞ。
 すごく本物っぽいですが、コンセプトとしては、Netscapeがやっていたデス
クトップ環境(名前をど忘れ)みたいなものにみえますね。
 Dvorakもいってるように、これが流行るかどうかはまた別問題ですね。
 最近のポータルサイトは、検索やメールだけじゃなくて、個人向けのカレン
ダーやスケジュールまで用意するのがトレンドですから、2001年には、ローカ
ルのパソコンにこういうのが不要になってるかもしれませんね。
===
標題: 続Win2001?
---
 Dvorakのコラム、Win2001の第3回目がありました。
http://www.zdnet.co.jp/magazine/pcmag/9903/jd990308.html
です。

1999/03/13

Win98に新たなセキュリティホール続報

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Win98に新たなセキュリティホール続報
---
 #4129で書いたセキュリティホール
http://cnet.sphere.ne.jp/News/Sokuhou/990311-11.html
Win98に新たなセキュリティホール
の続報です。

 ユーザの個人情報をユーザが知らないうちに勝手にMicrosoftに報告してい
るセキュリティホールが発覚したWindows 98ですが、今度は、その個人情報を
実はMicrosoft以外のサイトでも収拾できるというセキュリティホールが見つ
かったようです。
 詳しくは、
http://cnet.sphere.ne.jp/News/1999/Item/990312-1.html
Windows 98にまたセキュリティホール
をどうぞ。
 一連のセキュリティホールを見つけたPharlap社、開発ツールベンダーで技
術力はあります。

MSKKによるNT対Linuxの比較の大笑い(その2)

 岡山県立工業高等学校のいまいさんから。

 まったくその通りです。私のところは、サーバにLinuxを入れましたが、
リモートメンテナンスできるところを、探して導入までこぎ着けました。

 www.hde.co.jpのサーバを導入したんですが、まずまず使えています。
アカデミックディスカウントもあったし、メールで連絡すれば、リモート
で訂正してくれるし、これからはこうでなくちゃ。なお、サーバの
常時メンテナンスは、ブラウザ経由でできるようになっています。

 これからは、こんな業者が増えてくれることを望みます。なお、
クライアントは、iMac×20台です。

1999/03/12

Win98とNTに新たなセキュリティホール

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Win98とNTのセキュリティホール
---
 Win98とNTにセキュリティホールが見つかっています。
 詳しくは、
http://cnet.sphere.ne.jp/News/1999/Item/990311-3.html
Windows NTのセキュリティホールをマイクロソフトが認める
http://cnet.sphere.ne.jp/News/Sokuhou/990311-11.html
Win98に新たなセキュリティホール
をどうぞ。

1999/03/10

Win98はプライバシー筒抜け(その2)

 Win98とMS Officeによるプライバシー筒抜け問題は、どんどん波紋が広がってますが、やはり、アメリカだと見方が厳しいですね。まず、南カリフォルニアの染葉さんから。

中村さんの書かれた「Win98はプライバシー筒抜け」で....

      MSは単純なバグだっていってますけど、なかなかそうは思えなくて、や
っぱ、やってたかって
     感じですよね。

とありましたが、MSはバグだとは言ってません。 故意に収集していたことを
認めたんです。 こちらでは、OSR1がリリースされるまではWin98は組
込まない方が良い、_ということになっていますから、マイクロソフトが笛を吹
けば簡単に踊ってしまうような連中の情報を集めて、何かやらかそうとしたんじ
ゃないでしょうか? その証拠に、この夏過ぎにならないと、収集を中止する為
のパッチは出さないと言っているくらいですから...。 レドモニアンのこと
だから、何をしでかすか判ったものではありませんね。

 次に遠藤さんから。

 ニューヨーク=タイムスによると,MSのWウィンドウズ・グループ製品責任者
Robert Bennett曰く
>Mr. Bennett said the option to collect the information had been
>added to the software so that
>Microsoft support employees would be able to help users diagnose
>problems with their computers more accurately.
http://www.nytimes.com/library/tech/99/03/biztech/articles/07soft.html
「サポートするのに正確なユーザー情報が必要なので加えたのよーん」と,むしろ確
信犯のような発言があります。

 ぼくは、「Windows 98でプライバシー問題、マイクロソフトが改善へ」やらをみて、バグと認めたのかと思いました。

 夏のサービスリリースにならないと改善されないということも考えると、おっしゃる通り、かなり確信犯的行動なのでしょう。ぼく、Windows 98もWord/Excelも使ってなくてよかったなあ(笑)。使っている人は、ちょっと心配ですか?

 波紋呼ぶWin98の「プライバシー侵害」問題を読むと、プライバシー保護団体に猛烈に反発されてますね。法律の制定にまで広がるかもしれません。その点、日本はのんびりしてていいですよー(笑)。こういう報道がほとんどないから多くの人は無知のままに置かれ、おとなしい羊の群れにされてますもんね。「ポンニチは、個人情報をさっさか抜き取られても気づかず使ってくれる人が多いから楽ねー」などといわれてたりして。ウェブサーバが送ってくるクッキーのこと知っている人だって少ないんじゃないでしょうか。

 Netscape Communicator/Navigatorを使っている人は、[Edit]->[Preferences...]で設定ダイアログを出して、「Advanced」のページを見てください。そこに、Cookiesの設定がありますから、「Warn me before accepting cookies」をチェックして、クッキーが送られてきたら警告パネルが出るように設定してみてください。これでいろいろアクセスすると、ばーかばかクッキーを送りつけてくるのがわかります。クッキーを使うと、あなたがサイト内をどう移動し、どのページをどれくらい眺めていたか、どの広告をクリックしたかなど、あなたの行動を分析するデータも得ることも可能です。それがマーケティング資料になったりするわけです。

 ぼくは、前述の警告をするようにしているし、通常は「Disable cookies」を設定しています。会員制のサイトなどクッキーでセッションを維持しないと、中に入れないようなところ(たとえば、http://developer.javasoft.com/のようなところ)では、「Accept only cookies(以下略)」に設定してアクセスしています。ついでにいうと、ぼくは、JavaもJava Scriptも普段は動かない設定にして、必要なときだけ動く設定に変えてアクセスしてます。

1999/03/09

Win98はプライバシー筒抜け

 Win98は、オンライン登録でユーザの個人情報をこっそりMicrosoftに集めるようになっていたことを、Microsoftが認めました。New York Timesなど、あちらのメディアが一斉に書いてますね。日本語だと、 http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/gen/52619http://www.zdnet.co.jp/news/9903/08/ms.html をどうぞ。ASAHIネットのjouwa/salonで教えてくれた佐藤さん、ありがとうございます。

 MSは単純なバグだっていってますけど、なかなかそうは思えなくて、やっぱ、やってたかって感じですよね。
 というのも似たような前科があるからです。Win95が出る前ベータ版のころかな、MSNのクライアントソフトが、マシンのハード構成(CPUやメモリなどいろいろ)やら使われているソフトの情報をMSに送っていると問題になって、製品版では修正されて個人情報収集計画が取りやめになったことがあったと記憶しています。
 IntelもPenitum IIIのID機能が、プライバシー侵害だとして強烈に反発されてますからね。

恐怖のMSはがきスタジオ2

 がんばれ!!ゲイツ君番外編14(99/03/08)には、ユーザが遭遇したMS製品のバグが少し載ってましたが、これはMS Officeユーザならいろいろ体験していることの氷山の一角ですよね。ぼくもこの前、久々にWord(97か98)を使って均等割付をしたら、Wordが死にました。で、おまけのhttp://www.asahi-net.or.jp/~FV6N-TNSK/gates/omake14-ex.htmlには、「はがきスタジオ2」の恐怖体験が載ってました。そういえば何かパッチ出してたよなあと思い出しましたが、なかなか豪快な技を披露してくれますね。

MSKKによるNT対Linuxの比較の大笑い

 竹田さん、須々木さん、榊原さんから、また懲りずにMSKKがひどい比較文書を載せているというメール。ありがとうございました。問題の文書は、「http://www.microsoft.com/japan/education/techinfo/application/comparison/linux_int.htmにある「サーバーオペレーティングシステム評価ガイド」。以前、同様のことをUNIXに対してやって、悪評ふんぷんでしたが、今度はLinuxに絞ってやってます。以前より若干ましになったかなとは思いますが、基本は相変わらずです。以前のことについては、「MSKKによるNT対UNIXの比較の大笑い(1999/02/12記録)」をごらんください。

 こういうのを読むくらいなら、はるかに技術的に正確で公平な、疋田さんによる「「UNIXとMicrosoft Windows NT Server 4.0の比較文書」修正版」やJohn Kirch 著、小林修訳「Microsoft Windows NT Server 4.0 とUNIX との比較」を読むことをお薦めします。

関連する話題としては、MS Watchの1999/01/31にある「学校を食い物にするMSKK」があります。

 UNIX/Linuxを、学校に入れてまともに運用できるとは思えないという主張は正しい。ただし、NTを入れてもまともに運用できない。現状の教育現場で、サーバの運用ができる先生なんかほんの一握りです。パソコンが導入されてもどう教えるか困っている小中学校はいっぱいあります。息子が通う小学校も、NECが立派なパソコン教室作ってますが、あまり使われていないようです。空いてる時間を使ってPTAの企画でパソコン教室をやろうかというくらいです。

 結局、運用は業者に頼むしかなくて、NTかUNIXかLinuxかという以前に、その業者がまともかどうかによって全て決まるんですよね。NTしかわからない業者なら、Linuxは導入できないし、UNIX/Linuxしかわからない業者ならNTは導入できない。で、まもとな業者同士の比較なら、一般にLinuxを導入したほうが、NTより安くて性能がいいし運用も楽。だからUNIX/Linuxの運用がまともにできる業者が近所にいれば万歳。だめなら、リモートメンテナンスができる業者を探すか、金を積むか、自分で汗をかくか知恵を絞るしかない。でも、公立の学校だと、先生の異動が多いから、ある先生に頼って運用していると、その先生がいなくなったらしおしおのパーですから、システムが継続的に運用される保証がないんですよね。

1999/03/04

Win95/98は49日で死ぬ(その2)

 小山さんから、この問題を見つけた工藤慎一さんが出したパッチは、http://www2.butaman.ne.jp/VMAG/library/index.htmlにありますというメールを頂戴しました。ありがとうございました。

 それにしても、49日で死ぬというと、いかにも意味深でいいですね(笑)。

 DOS/Vマガジンの公式ページは、ソフトバンクのサイト内じゃないんですね。初めて知りました。

1999/03/03

Win95/98は49日で死ぬ

 八重倉さんから、「Windows may crash after 49.7 days」を教えてもらいました。アメリカはいまごろ騒いでるのか、遅れるね、連中とかいったりして。実は、これ、日本では昨年「DOS/Vマガジン」に記事が載ったのですよね。たまたま残っていたメールをみると、高橋さんという方から、1998/05/17に、

DOS/Vマガジン6/1号にちょっと気になるWindows95のバグのレポートがあります。
要約すると、システム内部の32ビット長のミリ秒tickカウンタがオーバフロー
すると(これはWindows95を起動してから約49.7日になる)、それ以降のカウン
タの増分が1でないとんでもない値になり、それ以降数時間フリーズしてしまう
というものとのこと。
こんなバグがどうしてWindows98がリリースしようという今までわからなかった
んでしょうか。理由は1つ、誰も49日もWindows95を動かすことができなかった
からなんでしょうね(^^;)。

というメールをもらっています。紹介してなかったと思うので、高橋さん、遅れて、すみません。最近、メールがたまりすぎるのでどんどん古いのは捨てるようにしているんですが、たまたま、残っていたようです。

 MS本社はこれからパッチを出すようですが、たしか、掲載当時にもうパッチも公開されていたような記憶があります。詳しくは、当該号を調べてください。

1999/03/02

司法省対MS裁判休廷

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 司法省対MS裁判休廷
---
 司法省対MS裁判は6週間の休廷に入りました。

http://www.zdnet.co.jp/news/9903/01/trial1.html
休廷に入ったMS裁判:この先の行方を占う
http://www.zdnet.co.jp/news/9903/01/trial2.html
Microsoft敗訴の場合の措置とその可能性
http://www.zdnet.co.jp/news/9903/01/foley.html
疑問ばかりがわく法廷での「MSの劣勢」

 最近の傾向を反映して、司法省の勝利は決定的という論調です。上訴しても
やはりMSの負けだという話もあり、最近の話題は、もっぱら、MSに対する制裁
措置がどうなるか、分割するかどうかといった話題ばかりです。暴れ馬MSをど
う手なずけるか。注目ですね。

 最近の動きは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/26/score.html
http://www.zdnet.co.jp/news/9903/01/score.html
をどうぞ。

1999/02/28

IISのセキュリティホール

 熊谷さんからの情報です。25日は来てたのに、紹介が遅くなってすみません。なお、原文のURIが違っていたので、修正しました。

本日、IIS 4.0のセキュリティ・ホールを使った
踏み台攻撃でも凶悪なものを見つけましたので、お知らせします。
原文は、
http://www.ntsecurity.net/scripts/loader.asp?iD=/security/iis4proxies.htm
にあります。
David Litchfieldという方が発見したものということです。

手順はこうです。
IIS 4.0には、webベースのパスワード変更機能があるらしいのですが、
この「out-of-the-box」インターフェイスのユーザ名の欄に
「10.0.0.1\username」などと入力すると、
指示されたIPアドレスを持つマシンにNetBIOSセッションを張りにいき、
Attackerのブラウザ上に該当マシンのパスワード変更フォームを表示してしまいま
す。

フォームに入力された情報が全て正しかった場合、
「IISは該当のマシンのユーザのパスワードを本当に変更してしまう」
というものです。
 IISを使ったことがないので、具体的なイメージを掴みにくいのですが、
「out-of-the-box」には匿名アクセスも可能と書かれているので、
Windows系OSに限るとはいえ、かなり凶悪な踏み台攻撃が可能になると思われます。

P.S.SHARPの「Power E/J」と私のつたない翻訳能力ですので、
  念のため、原文を確認してみて下さい。

 こりゃ、とても凶悪ですね。早い話、IISが世界中のどこからでも、世界中のどのWindowsマシンのパスワードでも勝手に変更できるよう手助けしてくれるということですね。しかも、NATをやっていれば、ファイアウォールさえもすり抜けて、ファイアウォール内のWindowsマシンのパスワードを世界中から勝手に変更できるわけですね。いかにもMS的な便利さです。危険さえなければこんなに便利なことはないんですけどね。
「out-of-the-box」というのは、出荷状態のままで何にもいじってない状態、IISをインストールしたばかりの状態ということですね。つまり、きちんと対策をとってないIISはやられ放題という意味ですね。IISを外部に公開しているところは、対策を施すべきです。www.ntsecurity.netで公開されたのが、02/24だからもうパスワードやられたところもあるかも。このサイトには、最近報道されたMSやNetscapeのブラウザのセキュリティホールについてもちゃんと載ってますね。

1999/02/20

MS社内は荒れ模様(その3)

 逸脱の話の続きです。もう、何通もメールが来ているので、早く書かないとますますメールが来そうなので、あわてて書きます。

 最初の指摘をした人からは、「カトラーが両方にかかわってて、Windows 2000から抜けたがってると解釈して」いたということで、自分の勘違いだったことを詫びるメールが来ました。

 ところでそれとは別に、やはり、「Windows 2000(これはいまだに32ビット)からカトラーは逸脱したがってる」の「逸脱」の用法は日本語としておかしいという指摘メールが10通ほど来てます。プロの校閲者からも来てます。その人たちの指摘をまとめると、

などとなります。

 ぼくの語感には、「不本意ながら」というのがなかったです。一方で、ぼくの「離脱」や「乖離」の語感では、もう完全に離れてしまうニュアンスが非常に強いんです。その点、「逸脱」だと、少しはみ出しているというか、片足が出ている程度というか、片輪がレールから脱輪しているというか、その程度のニュアンスがあるんですよね。

 ともあれ、とっても勉強になりました。

 いずれにせよ、Windows 2000では、NT 4.0のソフトが6割程度しか動いてないそうですから、今年の最後か来年の出荷までに互換性が取れるのか、悲観的になりますね。Win95/98のソフトなんか、もっと動かないでしょうから、それで、Win95/98を置き換えるNTC(NT Consumer)をあきらめたと思いますね。それにNT系列はCPUとメモリとディスクを食いまくりますから。

 そんなわけで、すでにWin2000自体が従来のNTから「(本来の意味で)逸脱」してますから(笑)、64ビットNTがWin2000から「逸脱」しようが、大した問題じゃない!!(爆笑)。カトラーよ、どんどん「逸脱」しろ。どっちにしろ、互換性がなくて、右往左往して泣くのは、NTのソフトやシステムを作っている連中とユーザーですね。

1999/02/18

MS社内は荒れ模様(その2)

 1999/02/14の「MS社内は荒れ模様」の中、「Windows 2000(これはいまだに32ビット)からカトラーは逸脱したがってる」の「逸脱」は、「離脱」の間違いだろうというメールが来ましたが、日本語、変?

 新明解で引くと、
「逸脱 本筋や決まった範囲からそれること」
「離脱 自分が本来属している所から脱退(脱却)すること」
となっていて、カトラーは64ビットNTをWindows 2000とは違うものにしたがっているように思えるという説明だから、まさに逸脱の意味で使っているので間違ってないと思うんですけど。そもそも、カトラーは64ビットNTのほうで、Windows 2000はやってないんだから、属していないWindows 2000からの離脱というのはおかしいですよね。それとも、ぼくが勘違い? >メールくれた人

 カトラーって誰かというと、元々のNTを設計した人です。元はDECで、DECで一世を風靡した超人気マシンPDP-11というミニコンやVAX-11というスーパーミニコンのOS、RSX-11MやVMSを開発した人です。カトラーとNTの開発物語は、G・パスカル・ザカリー著、山岡洋一訳「闘うプログラマー」(日経BP出版センター)が面白いです。あれ、また、日経BPの本だな。^^; 美人の訪問を受けたせい?(爆笑)

1999/02/17

標題: MS分割か?

標題: MS分割か?
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 司法省対MSの裁判、司法省の勝ち、MSの負けが見えてきた感じで、MSをどう
するかという話題に焦点が移りはじめていますが、実際、すでに案が検討され
ているようです。
 詳しくは、
http://www.zdnet.com/zdnn/stories/news/0,4586,2209030,00.html
[Gov't ponders remedies against MS]
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/16/b_0215_04.html
[MS敗訴の場合の制裁措置4案]
をどうぞ。
 中でも、「Baby Bills」に分割するというのは、AT&Tが「Baby Bells」に分
割されたのに引っかけてあってナイスですね。

Windows返金運動はどうなった?

標題: Windows返金運動はどうなった?
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 2/15は、Windows返金運動の日とされていましたが、実際、どうなったのか。
その模様が
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/16/refund.html
[MS事務所に押し寄せたWindows返金請求の一団]
にあります。
 MSの事務所は締め出しをしてたようです。それにしても、
「僕らはWindowsの売春婦とは違うぞ」
はすごいね。たしなめられていたそうですが。
「僕らはWindowsの売春夫とは違うぞ」
だったらいいのかな。それとも
「僕らはBillの売春夫とは違うぞ」
ならいいのかな。
 CNNとかで放映しなかったのかな。
 いずれにせよ、みなさん、お疲れ様です。

 なお、入れ違いになったんですが、ASAHIネットのjouwa/salonで、大和さんが、ペンギンの行進の模様がわかるというhttp://linuxmafia.com/refund/japan/camp.htmlを教えてくれました。Thanks 大和さん。
 これによると、CNNも取材に来て放送もされたようですが、こっちのほうがいかにもインターネットで速報って感じでいいですね。これ、見ながら、先に紹介した記事を読むと、どういう具合になってるのか、よくわかるね。ああ、エレベータが動かないのかとか、あれが「MicrosoftはLinuxコミュニティを歓迎します」の看板かとかね。
 Linuxのマスコット、ペンギン君だけじゃなく、FreeBSDのマスコット、デーモン君の人もいますね。すごいすごい。

1999/02/14

日経日曜版のMS崩壊シナリオ記事

 ぼくのコメントが載っている、先週、日曜(1998/02/07)の日経新聞、やっと読みました。司法省との独禁法違反裁判は、もはや1審の負けは決定的で、このままじゃ、控訴審でも負けという構図がみえてきましたから、もうアメリカじゃ、もっぱらMSを分割するのがいいかどうか、分割するならどう分割するのがいいかという議論が盛んになってきました。MS本社が分割されれば、MSKK(日本法人)も当然分割されるでしょうね。きっと醜い足の引っ張り合いが観られるでしょうね。内部告発をお待ちします。^^;
 あの記事にあった、ストックオプションの負担については、最近、よく聞きますね。株価といえば、粉飾決算で株価釣り上げもやったんじゃないという疑惑もありますね。これについては、MS Watch 1998/02/03の「MSの粉飾決算」の項をどうぞ。ストックオプションによからぬ関する噂は、MSKKにもあって、社長の成毛と会長の古川がうんぬんとか、小耳にははさんでいます。

MS社内は荒れ模様

 ちょっと前のネタですが、忘れていたので、ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: MS社内は荒れ模様
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 司法省との裁判で負けがほぼ確実、OSの開発は遅れに遅れるといった情勢か
ら、MS社内は荒れ模様だそうです。詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/10/ms.html
組織再編控えるMicrosoftだが,OS開発の現場は荒れ模様
をどうぞ。
 非常に面白い記事ですが、この中で興味深いは、64ビットNTをカトラーが率
いているけど、Windows 2000(これはいまだに32ビット)からカトラーは逸脱し
たがってるように思えることですね。ひょっとしてひょっとこ。Windows 2000
と64ビットNTに分かれちゃうかもしれませんね。そんなことやると、NTの路線
はもっとぼろぼろになりますが、一度捨ててやり直さないと危ないところに来
ているのもまた確かでしょう。
 互換性の維持に汲々としてダイナミズムを失い、凋落していくのは、かつて
IBMやDEC、そして最近はAppleが通った道ですね。

 あと笑ったのは、Intelの64ビットプロセッサMercedで走らせると、32ビッ
トWindowsアプリがいまより遅くなること。これじゃ、ハイエンドどころかロ
ーエンドもNTはだめになりますね。
 社内の権力争いや、大金持ちになって慢心した中間管理職、燃え尽き症候群
による相次ぐ人材の流出など、大変ですね。
1999/02/13

墓穴を掘り続けるMS

 もう、マイクロソフトは、支離滅裂で、自暴自棄になったというか、やってることがデタラメ。暴走が止まらず、自壊していく様がはっきりみてとれます。まだ、マイクロソフトがまともな会社だと思っているお人好しの馬鹿でも、こういうアメリカでの裁判の様子を知ると、少しはマイクロソフトが犯罪者的集団であることを認識するかな?

標題: 司法省対MS、またも捏造ビデオ?
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 裁判に証拠として提出するビデオで、証拠捏造をやって社会的信用をなくし
たMSですが、またしても証拠捏造ととれるビデオを提出して、墓穴を掘り続け
ています。
 詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/10/trial.html
再び「疑問の種」を蒔いたMicrosoftのデモビデオ
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/10/score.html
スコアカード:MSにヒット!MSにエラー!
をどうぞ。
 ブラウザ統合のよさを示すために、なぜ、Windows 3.1なんて骨董品と最新
のWindows 98を比較する必要があるのか。これだけでもう、ヤラセむんむんで
信憑性が落ちてしまうのにね。
 しかもきっちり、司法省のBoies弁護士から、Win3.1とWin98でモデムのスピ
ードが違うと突っ込まれて、前回の捏造ビデオの件があるから、この一言で、
今回のビデオも証拠として信用できるものではないことになってしまいました。
実際、Win3.1のほうにはスピードの遅いモデムを使っていたので、これは、性
能差が顕著になるように意図的に仕組んだビデオとして、証拠捏造の疑いを免
れません。
 ほんと、裁判上でも社会的イメージ上でも、証拠捏造というあれだけの大失
態をやっておきながら、同じことを今週も繰り返すんだもんね。さすがは世界
のマイクロソフト。ほんと、この会社、オウムよりすごいというか馬鹿という
か。

===
標題: 司法省対MS、さらに墓穴堀まくり
---
 副社長のCameron Myhrvoldが、ISP(インターネット接続業者、いわゆるプロ
バイダ)に、Netscapeのブラウザを使わせないような契約にしたのは、そうし
ないと消費者がNetscapeを選び、IEを使わないと恐れたからだと認めてしま
いました。つまり、ISPに独禁法違反の禁じ手を使ったことを事実上認めた
わけです。
 詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/12/score52.html
スコアカード:MS,手痛い打撃
をどうぞ。

 さらに、副社長のBrad Chaseが、ウェブからのダウンロードはブラウザの選
択肢になり得ないこと、つまり、パソコンメーカーを脅してOSにバンドルして、
無知なユーザにそれを使わせたことがIEのシェア拡大につながったことを、事
実上、認めてしまいました。
 詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/12/trial.html
MS裁判:ブラウザのダウンロードは市場拡大には無益?
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/12/score.html
スコアカード:裁判官にヒット
をどうぞ。
 しかも、さっき書いたように、前日も捏造ととれるような内容のビデオを流
して、さらに信用を失ったにもかかわらず、またしても、捏造ととれるような
ビデオを提出しています。
 AOLユーザがNetscapeをダウンロードしてインストールするのは簡単という
のを示そうとしたのですが、実際は簡単ではないのに、そういう都合の悪い部
分を省略しているんですね。それを厳しく追及されて、MSの連中はしどろもど
ろ。
 それにしても、続けざまに3回も証拠捏造ビデオですよ。この会社の神経は、
どうなっているのか。狂気の沙汰ですね。これだと、ゲイツやら幹部やらみん
な偽証罪で刑務所行きになったりしてね(笑)。

 もう、この裁判、司法省の大勝利は決定的ですが、これだけ、MSの主張の嘘
が暴かれ続けると、控訴審でさえ、MSの負けはどんどん明白になってきたよう
にも思います。
 もうヤルタ会談かポツダム宣言だね。:-)

 なお、ZDNetの特集ページは
http://www.zdnet.co.jp/news/special006.html
です。

NT SP4がやり直しだって(苦笑)

標題: NT SP4がやり直しだって(苦笑)
---
 NTのService Pack4(SP4)、インストールに失敗したり、NTがおかしくなった
り、いろいろ話聞きましたが、MSもそれを認めて、もう1回やり直すそうです
(笑)。詳しくは、
http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?99029.wcnt4woes.htm
をどうぞ。
 Service Packって、本来バグフィックスなのに、そのバグフィックスをした
奴を、もう一度出すってのが、いいねえ。
 特に、"major re-release"という言葉が笑いますねえ。ありかよ、そんなの、
みたいな。
 こういうの今回が初めてかというと、実はSP2のときもそうで、SP2を入れる
とNTがぐちゃぐちゃになるという苦情が殺到して、やり直した前科があります。
いまだMSの品質管理は改善されてないですね。というより、やはり悪くなって
いるんでしょうね。

 それにしても、NTを何10台、何100台って抱えているところは、ほんと
大変ですね。
 NT10台をUNIX1台に置き換えるほうがどれほど楽かというので、NTを捨て
てUNIXサーバに集約して、コストダウンしているところが増えているんでしょ
うね。

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