クラヴィコード製作日記 − 98.12




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98.12.31

11月中に一応演奏可能になり,その後少しずつ弦の張力を上げてきてはいたが,なかなか仕上げの工作をしそびれていた。今年も終わってしまおうという31日,大掃除もほぼ片づいたので,一気に仕上げにかかった。まずは本体の仕上げ,工作はもう終わっているが,製作者名,製作時期のラベルを作って貼り(写真a),響板にも製作年・装飾者名をおねえさんが記入した(写真b)。上蓋のパーツは既にできているので,ニス塗りをし,乾燥後に上蓋と鍵盤前面の蓋を蝶番で3箇所固定した。また蓋の位置決めのためのブロックを角材から取り,四すみに接着剤で固定した(写真c)。これで上蓋は完成。スタンドを一旦パーツに分解し,ペーパーをかけて,ニス塗りを行った。地面に接するところに,フェルトの緩衝剤を貼り付けて完成。これで全て完成となった(写真d)。楽器のピッチは,説明書では440Hzということだが,この日までに415Hzまでは上がった。これ以後どうするかは,未定である。

a

b

c

d


 というわけで,なんとか1998年中に,製作を全て終了することができた。クラヴィコードはあまり色々と弾き比べてみたことはないので善し悪しはまだよくわからないが,演奏のコツをつかめば,一応満足すべき響きが得られるようである。何といっても,夜中でも近所を気にせず弾けるのがよろしい。


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