クラヴィコード製作日記 − 98.9




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98.9.12

この前の週末は三鷹でフレスコバルディ三昧の2日を過ごしたので,作業ができなかったが,平日の夜中等にも少しずつ作業をしたりした結果,この日までに,key plateの黒鍵の部分の切り取りを終わった(写真a)。

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98.9.13

key plateの左右の角の面取りを行う。小刀とヤスリで,丸みを帯びた形に仕上げていく(写真a)。これもまたナチュラルキーの数だけ繰り返しである。

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98.9.15

この日までに全部のkey plateの面取りを終わった(写真a)。夕方から学会に出かける。帰りは今度の日曜なので,また週末の作業がほとんど不可能。

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98.9.23

key front facing(ナチュラルキーの手前の面に貼る化粧板)の準備をする。標準では供給されている板材をそのまま貼り付けるだけだが,少し装飾しようと考え,レザークラフトの型押し装飾の道具(写真a)を買ってきて,これで模様を付けることにした。始めにサンドペーパーで磨いておき,型をハンマーで打ちつけて模様を彫り込む(写真b)。これをキーに貼り付けるが,その前に全てのキーにサンドペーパーをかけておくことにした。これが結構時間かかり,この日は少し仕事が入ったこともあり,全部の半分弱で終わってしまった。

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98.9.27

26日までにペーパーを全てかけ終わり,この日にkey fron facingを貼り付けた。貼り付けるだけだが,接着の圧力をある程度保つため,まだ貼り付けないfacingの板を2枚ほど重ねて,その上からテープで押さえて数十分間乾燥させた(写真a)。そのため全部のfacingを一度に貼り付けることはできず,何グループかに分けて順番に貼っていった。この日の内に全て貼り終えた(写真b)。平行して,黒鍵の加工を始めた。貼り付ける面を除いて,角を丸く面取りするのは勿論だが,説明書では少し斜めに削るとよいと指示されているので,その加工を行った。鉋ではあまりきれいに削れなかったので,最初にノミで少し削り落としておいて,あとは鬼目ヤスリに押さえつけて削る方法を採った(写真c)。かなり時間もかかるし,手も痛くなるが,この方法で平面性はよく削れた。キーの後ろ側が2ミリくらい下がるまで削って仕上げる(写真d,上が削る前,下が削った後)。またこの作業が,黒鍵の数だけ繰り返しである。あと,ナチュラルキーの高さが多少でこぼこしているのを,キーの下面を削って修正する作業も行った。

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c

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