安定化電源2(トラッキング電源)
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- 2007.10.21 トラッキング電源の改善
出力電圧を電圧計の目盛り一杯(40V)まで出せるよう少し変更しました。
- トランスの1次側のタップを100Vから90Vへ変更し、出力電圧を上げても十分なレギュレーションを保てるようにしました。結果、無負荷時の平滑後の電圧が57V位になりました。平滑コンデンサ(これも古いオーディオアンプのものを流用)は56Vのものなので、定格を少し超えています。
- 片方の系統だけ、正側の電圧フィードバックの分圧抵抗の分圧比を変更して、最大出力電圧が41〜42V位になるようにしました。今回は、分圧抵抗は金属皮膜のものを使用しましたが、温度による出力電圧のドリフトの削減効果がどの程度あったかは確認していません。
- 2007.1.13 トラッキング電源の製作
アンプなどの実験で正負の電圧を出せる電源が必要になり、トラッキング電源を自作しました。2004年から2005年辺りに作ったものです。(まだケースの側面と上面が出来上がっていません)
主な点は次の通りです。
- 出力は2系統で、各系統の電圧を独立に設定可能としました。
- 出力電圧は、ほぼ±0V〜±37V位です。電圧設定の可変抵抗は、巻き線タイプの10回転のものを使用しています。
- 出力電流は、2系統併せて最大2.5A位です。
- 安定化とトラッキング(負側電圧は正側の電圧に追従)は、オペンプでパワートランジスタを制御して行っています。
- 基準電圧はTL431で作っています。
- オペアンプと基準電圧回路の電源には、3端子レギュレータ(±15V)を使用しています。
- 出力電流の制限は、簡単な回路で可変としました。
- 低い出力電圧で大きな電流を流したときのパワートランジスタの消費電力を下げられるよう、トランスのタップを35VACと17.5ACVを各系統独立で切り替えられるようにしています。
- パワートランジスタの放熱には、古いオーディオアンプのヒートシンクを流用しています。
- リプルは、自作のアンプ回路を繋ぎピーク値±30Vで±2Aの20kHz位の正弦波負荷を掛けたとき、50mV位でした。
- TL431による基準電圧の温度によるドリフトは比較的小さいですが、安定化回路の抵抗にカーボンを使用しているためか、出力電圧の温度によるドリフトは大き目です。
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