当然ながらすぐにサンダー・コールが起こり、拍手が鳴りやまない。これだけで終わるわけがない。

THUNDER はもったいつけて無駄にファンを待たせたりはしない。すぐにステージに登場した。そして心が踊るようなこのリフ。

う〜〜〜〜〜たまらない〜"SHE'S SO FINE"だ〜。

なぜかしらねど、この曲を聴くたびにベンの水玉のシャツを思い出してしまう。それにレスポール。そうだ、ここまで書くのを忘れていたんだけど、今回のツアー、ルークはずっとテレキャスターだった。そのせいか、ステージの動きは軽やかで飛んだり跳ねたりアグレッシブでよかったんだけど、でも、やっぱり寂しかった。ところが、どうしてか名古屋ではレスポールも使っていたのだ。やっぱりこれじゃなくちゃねえ。その代わりに動きが鈍かったという説もあるけど、私はあれは大阪で飲み過ぎたせいだと思う。

（補）どうして名古屋でだけレスポールを使ったのか、については憶測がいろいろあるのだけれど、私の説はこれ。大阪で"CASTELS IN THE SAND" をやったとき、ダニーが「ぎたー！」と紹介してルークのギターソロが始まった。ところが、これがもう聴いてて困っちゃうくらい間違えまくったのだ。さすがのルークもショックだったのか、そのあとしばらくドラム台のほうに向いたきり、客席に顔を見せなかったという。 あのせいで、ひょっとしたらテレキャスのせいかもという気になってレスポールを用意したのかもしれないと思うのだけど・・・ちがうかなあ。

（補）"SHE'S SO FINE" は五反田、川崎ではやらなかった。かなりキーが高くてシャウトしなくてはならない曲だから、ちょっと無理だったんでしょうが、なんだかさびしかった。

「のど乾いてる？」いえ〜！

「何か飲みたい？」いえ〜！

あ、しまった。そんなこと言わなきゃよかった。いきなりボトルの水を撒くダニー。前のほうのファンは多分びしょ濡れ。

「踊りたいかい？」いえ〜！

「歌いたいかい？」いえ〜！”

「うぇるかむとぅーざぱーてぃ！」

あっれ〜(ﾟ.ﾟ;)。きのうは"DIRTY LOVE"だったんだけど、ここも変わるんだ〜。まあ、どっちもお祭ダンス曲だから、最後に持ってくるにはふさわしいんだけど、これをやってしまうと当然ながら"DIRTY LOVE"はやらないよねえ。

でも、そんなことにめげてる場合じゃない。とりあえずはこっちに全力投球しなくては。最初に聴いたときから、これはライブ向きに作ったってわかったけど、なるほどこれはノれる。「お〜お〜」で一緒に歌えるし、手拍子も入れられるし、踊れるし。

名古屋のノリがあまりにもよかったので、ひょっとしたらこのあともあるかもしれないと、かなり長い間アンコールを求める拍手が続いたが、メンバーは登場しなかった。ひょっとしたら、このあたりからダニーの調子悪かったのかもしれない。大阪に比べてファンを煽る仕掛けが少ないのは、仕掛ける前からファンが盛り上がってたせいだと思っていたが、それも体調の悪さからだったのかも。なんて今になってみるといろいろ思い当たることが出てくる。でも、そんなこと関係なしに、素晴らしい内容のコンサートだった。