ハワイ出身のスラッシュ・メタルバンド MACHINE が初来日しました。
日本盤を出していないので、ご存知ない方も多いかもしれませんが、ファースト・アルバム「 WHITE KNUCKLED EMBRYO 」は輸入盤店でカルト的な人気がありました。
いまどき珍しいようなスラッシュ、スラッシュした音がその手の音楽を好む方には気に入るのではないかと思います。多少 FEAR FACTORY なんかの影響も受けています。ハワイで SEPULTURA の前座を務めたこともあり、アメリカ本土では SUICIDAL TENDENCIES と一緒にツアーしていました。
初日、目黒ライブステーションでのギグを見てきました。なんと、サポートとして日本のバンドが5つも。それにしても、こうしたライヴを見るたびに思うことですが、日本のバンドのレベルは総体的に上がっていますね。演奏技術だけでなく、オリジナリティという点でも海外のバンドにひけをとらないと思いました。 MACHINE のメンバーも「東京にはいいバンドが多いんだねえ」と感銘を受けていたようです。
出演バンド(出演順)
Quickline
GERA-DOF
TITTY TWISTER
DRaSTIC NaTION
OGRE
MACHINEOGRE
特に最初から2番目に出た GERA-DOF は、ディジュリドゥやボンゴをとり入れて、素晴らしくユニークなサウンドを創り出していて感動しました。ヴォーカルの声質がこの手の音楽をするには少し細すぎるかなと思えたのですが、それを逆手にとって、エスニックな節回しの独特な歌唱法を使って、面白い効果を出していました。
で、お目当ての MACHINE ですが、期待通りのタイトな演奏を聴かせてくれました。まさに速い(なにしろ10曲やったのに30分強で終わってしまった)、重いの正統派スラッシュバンドでした。それでいて古臭い感じはなく、来月出るという新譜からの曲は面白いリフを使った今風ハードコアな部分もあって、会場も沸いていました。
膝まであるストレートの金髪をふり乱してヘッドバンギングしながらギターを弾き、ヴォーカルもとるジャックは、ビジュアル的にもなかなか。野獣のようにステージをのしのしと歩きながら聴衆を煽るベースのロブとのコントラストもよかったです。
この規模のライブハウスとしては音も素晴らしくよかったと思います。会場ではTシャツ2種類(バンドロゴとイメージイラスト入り・黒とベージュ)と、限定盤のセカンド・アルバム(ファーストの曲をリミックスしたものに新曲とデモ4曲をプラスしたものです)を販売していました。残念ながら来月 New Renaissance Records からリリース予定のサード・アルバムは間に合わなかったそうです。
- Fister
- Criminally Insane
- Blood Red
- Two Worlds
- Scared Straight
- White Knuckled Embryo
- Saw is Family
- Machinegun Man
- Son of Sam
- What are you looking at?
- Necronomicon
- Encore -
- Lie Cheat and Steal