SHOH's LIVE REPORTS

Halford ( December 21, 2000, Shibuya Kokaido, Shibuya, Tokyo )



本公演最終日。この日も会場は超満員で、熱気はさらに高まっているように感じられます。

ロブもメンバーも、これが最後ということでかなりリラックス&張り切っていたようで、全体に動きが前日よりも派手でした。派手とは言ってもロブの場合は、腕を上げ下げしたり、ゆっくり歩いたり、突っ立ったままでマイクをしっかりつかんで歌っているだけなんですが、その一挙手一投足から目が離せなくなるのはなぜ? あれがカリスマというものなんでしょうか。曲の最後に右手を挙げただけで異様にかっこよく、感動してしまいました。不思議な存在感でした。

しっかし、それとは対照的に動けば動くほど目障りだったのがサイドの面々(^^;)。もちろん、ライヴなんですから見る要素も大切なんですが、なんというかTPOをわきまえない動き方なんですよねえ。特に右側のギターの人は愛想がいいのを通り越して、あまりにもお調子者。「これぞヘヴィーメタル!」 というふうにロブが雰囲気を盛り上げているのに、彼がうろうろ走ったりヘラヘラ笑ったりするので興ざめでした。2日目はロブの正面で見ていたのでまだよかったのですが、初日は右端の席だったので彼の姿ばかりが目に入って困惑しました。まあ新人だから仕方がないことではありますが、今後はもっとステージでの動きを研究してほしいです。

最終日とあってロブの声は限界という感じ。MCも極力減らしてセーヴしている様子がうかがわれます。曲によってはフェイクがすごいものも。それでもオーディエンスは熱狂の嵐で、どの曲でも声を張り上げ、腕も振り上げ、物凄い歓声でした。こうした様子をステージから見て、ロブは本当にうれしそうでした。彼のことですから満面に笑み、というのではないのですが、口の端に押さえ切れない喜びが表れている様子が肉眼でもわかって、こちらまでうれしくなってしまいました。ヘヴィーメタルの世界に戻ってきてよかった、と彼自身が実感したことでしょう。もちろん私たちも、戻ってきてくれてよかった、と実感したわけです。

セットリストは初日とほぼ同じだったのですが、アンコールの1曲目でなんと "Beyond The Relms Of Death" が! イントロのギターが始まったときには、 「やった〜!」 と隣りの友達と腕を叩きあってしまいました。それまでキツそうだった声もしっかり出ていたし、完璧に近い出来だったと思います。私はロブの中音域の声が好きなのですが、この曲ではそれがとてもきれいに聴けるのでよけいに感動するんですよねえ。

このあとにやった "Metal Gods" も前日よりも映えていました。まさにロブのためにある曲といってもいいこれを、あの雰囲気の中で聴けたのは幸せだったと思います。このアンコール2曲のせいで、私にとってのベストは2日目に決まりました。(初日しか見ていない方にはごめんなさい)

欲を言えば、"Painkiller" と "Green Manalishi" も聴きたかったの ですが、それでは強欲すぎるというものですね。今年はライヴの数も少なかったし、これというものがそれほどたくさんはなかったんですが、最後にガツンとくるのを見ることができて幸せでした。

  1. Resurrection
  2. Made In Hell
  3. Locked And Loaded
  4. Into The Pit
  5. Nailed To The Gun
  6. Stained Class
  7. Jawbreaker
  8. Running Wild
  9. Saviour
  10. Silent Screams
  11. Cyberworld
  12. Night Fall
  13. Hellion〜Electric Eye
  14. Riding The Wind
  15. Genocide
    - Encore 1 -
  16. Beyond The Realms Of Death
  17. Metal Gods
    - Encore 2 -
  18. Breaking The Law
  19. Tyrant

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