電話による交渉

 JINさん・沢田さんのID復活のため、私たちは1996年12月17日、配達証明郵便でニフティ宛に署名簿を送付しました。
 以下は、同20日午前、私たちの一人(山本)がニフティと交渉したときの電話の要旨です。

  


 10:00ごろ

女性 大変お待たせいたしました。大変申し訳ないんですが、いま担当のモニタリングセンターの者と確認させておりまして、それで、お時間のほうもう少しかかるんですね。10分後ぐらいに折り返しご連絡差し上げたいんですが、ご連絡先のお電話番号をいただけますか。
山本 はい、よろしいでしょうか。03−****−****、山本と申します。
女性 繰り返します。03−****−****、山本様で。それでは後ほどご連絡させていただきますので、よろしくお願いします。
山本 はい、よろしくお願いします。失礼します。



  〔返電なし。しかたなく再度電話〕


 11:00ごろ

山本 もしもし。10時くらいにお電話した山本と申しますけれども。
S嬢 はい。
山本 10分ぐらいでモニタリングセンターの担当の方からお電話いただけるということだったんですけれども、ええと、まだ来ないんですが、どうなりましたでしょうか。
S嬢 あの、私が電話に出た者ではないので、ちょっと状況がよく分からないんですけども、まずお客様のID番号を教えていただけますでしょうか。
山本 よろしいでしょうか。はい、********。
S嬢 こちらのほうから折り返し掛け直すというお話だったんでしょうか。
山本 はいそうです。
S嬢 じゃあ、その件に出た担当の者なんですけども、お名前(ママ) のほうはお分かりになりますでしょうか。
山本 名前はうっかり聞き忘れましたね。どうも失礼。
S嬢 お客様のお名前のほう、もう一度お願いいたします。
山本 山本と申します。
S嬢 山本様ですね。ご用件はどのようなご用件で。
山本 9月26日・27日にIDを抹消された五十嵐さん〔注・JINさん〕と沢田さんの、IDの復活のお願いをしたいな、という件なんですけれども。
S嬢 あっ、はい、かしこまりました。確認してまいりますので、少々お待ちいただけますでしょうか。
山本 はい。よろしくお願いします。
S嬢 こちらからは11時ごろお電話するということだったんでしょうか。
山本 いえ、10時半に電話が終わりましたから、10時40分ぐらいに来ないといけないな、というお電話です。
S嬢 はい、かしこまりました、少々お待ちください。



  〔延々と音楽が流れる〕


 数分後

S嬢 もしもし。ええとですね、少々私のほうでまずお話をお聞かせいただきますけれども、先ほどまずお客様のお電話をお取りした者の名前って分かりますか。
山本 えーと、聞き忘れたんですけれども。
S嬢 男性ですか、女性ですか。
山本 女性でした。
S嬢 女性でした? はい、分かりました。お客様のIDナンバーをお聞きしたんですけれども、お客様自身は何も問題はございませんよね。
山本 ……はい。
S嬢 お客様は山本様ですよね。
山本 はいそうです。
S嬢 で、どういったご用件でお電話されたんでしょうか。
山本 はて?
S嬢 あの、モニタリングで強制退会になったことで、お話をお聞きしたいということだったんですよね。どのIDに対してでしょうか。
山本 よろしいでしょうか。QZW02536、BXI02211 ……あっ、失礼ですけれども、お名前は何とおっしゃいます?
S嬢 あっ、私、Sと申します。
山本 S様ですね。はい分かりました。ええとどちらのSさんでしょうか。
S嬢 メンバーサービス部になります。
山本 メンバーサービス。はい分かりました。
S嬢 で、こちらのほうのIDでということですよね。
山本 はい、そうです。この二人が9月の26日に強制退会ということになっておりまして、私は一応ネット上の友人ですので、この二人のIDを復活していただけないかというお願いをしたいわけです。
S嬢 ああ、そうですか。
山本 で、すでにですね、そちらに17日付けで計162名分の「復活してください」という署名をお送りしてあるんですけれども。
S嬢 17日付けで。
山本 ええ、12月17日付けで。
S嬢 そうすると、3日前ですよね。
山本 ですから、そちらにはもう届いているはずなんですよ。
S嬢 ……ええと、もう一つの、二つ目のIDをもう一度おっしゃっていただけますか。
山本 よろしいでしょうか。BXI02211です。
S嬢 それで、もう一つがQZW02536ですよね。
山本 はいそうです。
S嬢 えーっと、その署名なんですが、その代表者はお客様になっているんですか。
山本 山本です。
S嬢 ああそうですか。はい、分かりました。少々お待ちいただけますか。



  〔ふたたび音楽が流れる〕



 さらに数分後

T氏 もしもし。お電話代わりました。どういう……
山本 どちら様ですか。
T氏 Tと申します。
山本 T様。モニタリングセンターのT様ですか。山本と申します。初めまして。
T氏 はい、どうもどうも。
山本 そちらに17日付けで、先ほどお伝えしました「五十嵐さんと沢田さんのIDを復活させていただけないか」というお願いの署名をお送りしてあるんですけれども。
 まず、こういったことを、最初の電話で「初めてのことなので、よく分からない」と(言われました)。私どももお電話でこうしたことをお願いするのも失礼だと思いますので、できましたら御社にお伺いしてお話をお聞き願えないかな、と思いまして、お電話したんです。
T氏 ああそうですか。あのですね、その件に関しましては、一応こちらに来てお会いするということはいたしておりませんので、ちょっと出来ないんですよ。そういう件に関してはね。お会いすることはね。
山本 ただ、お二人のIDに関して、突然に抹消されたという感を私達は持ってまして、できれば復活させていただけないかと思うんですけれども、いかがなもんでしょうか。
T氏 これはですね、私どもはこういう署名運動でございますか、これについては会員の方がやられるのはご自由ですけど、私どもとしては、私どもが対応するのは当事者関係だけなんで、こういうものについてはね、第三者の方が内容を云々するということはですね……
山本 内容を云々ではなくて。
T氏 内容といいますかね、そういう、私どもで、何と言いますか、対応したものについてですね、ご説明したりなんかするというのは、いたしておりません。
山本 あのう……
T氏 従って、これについては、えー……第三者の人とお話しするということは、いたしておりません
山本 うーん……
T氏 で、今後もいたすつもりはございません。
山本 今後もない。
T氏 はい。
山本 うーん。……今後もない?
T氏 ただね、お手紙をいただいて、回答をしてくださいというご要望があったので……
山本 あっ、読んでいただけたわけですね。
T氏 はい。それについて、私どもはですね、あのう……今検討をしております、どういう形でご回答するか。これはあの、どういうふうに回答をするかは、これから内部で今検討中なんで(ママ)、今ここでは申し上げられませんが……
山本 もちろん、それは了解しております。
T氏 そういうことでございます。基本的には私が申し上げたような形で、第三者の形で私どもが対応したことに関しては、IDを抹消された当事者、私どもと当事者の問題なんでね、第三者の方が云々されるということは、私どもとしては一切対応しておりませんので。
山本 なるほど。それではちょっとお伺いしたいんですが、このような一般の声といいますか、周りから起きている声というのはどちらのほうへ届ければよろしいんでしょうか。
T氏 ですから、先ほど申し上げましたように、周りの声といいますか、第三者の方のそういうものに関する声があってもお答えできないということですよ、基本的には。そういうスタンスでおりますので。これは当事者間の問題なんで、私どもと対応されてる当事者の方の問題なので、第三者の人が云々されるという問題じゃございませんので。それについてはお答えできないし、対応いたしませんということです。
山本 分かりました。それではとりあえず回答は……
T氏 それに対するどういうふうな回答を申し上げるかは分かりませんけど、今検討しておりますので……
山本 ということは……
T氏 なに分のご返事はいたします。
山本 ああ、分かりました。大体いつごろになりますでしょうか。
T氏 そうですね、できるだけ早い機会にご返事したいと思いますけれども
山本 そうですか。どういった形で。
T氏 ですから、これはですね、山本さんの名前で来られてるので、そちらのほうにお答えすることになると思います。
山本 大体のメドとして、これくらいの期間かなというのはお分かりに……
T氏 こういうものについては、あまり例がないのでね、私どもとしてはそれなりに慎重に検討しておりますので、できるだけ早い機会にご返事したいと思いますけれどね
山本 いずれにせよ、160名以上の方が「お願いできないか」という声が挙がっているということだけ、十分に考慮していただけませんでしょうか。お二人のIDに関して。
T氏 いや、これはですね、先ほど申し上げたような形で、それは会員の皆さんがどういうふうに掲示板(ママ)〔署名簿のこと?〕に書かれていらっしゃるか、そういうことは一切私どもとしては関知しませんので、ご自由にしていただいて結構なんですけど、ただ私どもについての当事者間の問題として捉える形になると、「第三者の人にはお答えできません」という形をとっておりますので、従来から。
 これはいろんな意味でお答えをしているかもしれませんね、あの……まあ山本さんについてもそういうお答えがあったかもしれませんけど、過去ね。私どもとしては、そういう形でお答えしてるつもりなんです、すべての人に対してね。
山本 えー、第三者……
T氏 はい、当事者間の対応の問題であるものについては、一切第三者の方にはお答えしておりません。
山本 それではご返事お待ちしております。では、失礼します。
T氏 失礼します。