日々のあわわ

● Mail Magazine 日々のあわわ 2003年04月14日(月) 第65号

〜○。今日のあわわ〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜

 嵐を呼ぶ男(1966年)

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 8月16日(土)、「ブロードキャスター」(22時〜。TBS系)という報道番組を見ていたときのことです。「ブロードキャスター」には、1週間の芸能ニュースをまとめて、放送時間の多さによって1〜10位までランキングして紹介する「お父さんのためのワイドショー講座」というコーナーがあります。1〜10位の芸能ニュースにはそれぞれタイトルがつくのですが、このとき、私は非常に気になるタイトルに出くわしました。

 この週、放送時間がトップだったのは8月12日(火)に名古屋でおきた「西部警察2003」ロケ中の事故でした。ロケ中に俳優さんの乗ったスポーツカーがスピンして見物客につっこみ、5人が重軽傷を負ったものです。番組の企画・制作をつとめるテレビ朝日と石原プロは番組中止を決定。石原プロの社長、渡哲也さんの記者会見の模様が出ました。その記者会見中の渡哲也さんの場面にタイトルがテロップで出ました。

 「1位 断腸の思い」

 このタイトルを見たときにとっさに私は思いました。

 「まさか、渡哲也さんが大腸がんの手術をしていて、人工肛門だから、『断腸の思い』としたの?」

 「お父さんのためのワイドショー講座」では、結婚や出産などおめでたいネタ、笑えるネタの場合は、だじゃれというか、オヤジギャグに満ちあふれるタイトルがつくことがあり、よく、あきれさせてくれます。でも、この場合はどうなんでしょう? けが人は出る、番組は中断する、億単位のお金はパーになるという、大変深刻な話です。となると、制作者は沈痛な面持ちでお詫びと番組中止を報告する渡さん様子から「断腸の思い」としただけで、よもや渡さんのがん闘病と現在の不自由な生活をネタにするなんて不謹慎なことはしないだろう、と善意に推測しています。でも、ひょっとしたら…とも思うのですが。

 「ってゆーか、ふつうは、そんなひどいことを考えないよ。あんたのほうが不謹慎だよ」

 この話をした知人にあきれられてしまいました。

〜○。あわわ後記〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜

 私は石原裕次郎さんにも、彼の出演作にも、石原軍団の方々にも何も思い入れはありません。ああいうマッチョを全面にだした方々って苦手なんです。ついでにいえば、いまどき「マチズモ」や「家長」を全面肯定で多用する石原慎太郎さんも苦手です。今回のタイトルにあげた「嵐を呼ぶ男」は渡哲也さん主演の1966年版。「嵐を呼ぶ男」って、1957年(石原裕次郎)、1966年(渡哲也)、1983年(近藤真彦)と3回、映画になってるんですね。それぞれ、ストーリーや役名などは微妙には違うのですが、ドラマーが主人公なのは同じ。「おいらはドラマー、ヤクザなドラマー、おいらがたたけば嵐を呼ぶぜ」という歌を聞くと、「太鼓叩いて嵐を呼ぶなんて、雷神みたい」と、「風神雷神図屏風」を思い出します。

 次回は08月31日(日)を予定しています。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

                            真魚

                   e-mail:92104094@people.or.jp

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