日々のあわわ

● Mail Magazine 日々のあわわ 2003年02月25日(火) 第61号

〜○。今日のあわわ〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜

 お受験

〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。

 受験シーズンも終わりに近付いてきましたね。私の周りでは、お子さんが受 験生という人が何人かいて、それぞれ受験の結果について一喜一憂しています。 そういう姿を見ると、つくづく、親とはありがたいものだなあ、と思います。 自分の事をこんなに心配して、気を使ってくれるなんて、親以外にはいません よね。

 最近、仕事にいった先で娘が大学受験という人が、2、3人いて、受験につ いてお話をしました。学費のような当面の問題もあるのですが、はやくも卒業 後の進路も心配しています。将来性のある職業な何か、それに関する資格をと るとしたらどうか、などです。みんな、本当に子ども思いでいいなあと思い、 聞いていました。ところが、次のような言葉を聞いたとき、そんな気持ちを覆 されたように思いました。

 医薬系に進学を希望しているお嬢さんをもっている人が、「たとえ、薬学部 をでて製薬会社にいっても営業なんですって。研究職につきたいと思ったら、 国立の大学院を出ないと難しいそうよ。でもねえ、男の子ならともかく、うち は女の子だから、そこまでしなくてもいいわ」と言いました。

 「女の子だから、そこまでしなくてもいい」

 娘はそんなに期待されていないのでしょうか。

 女性はただでさえ学校や社会で、実際の能力とは関係なく、男性に劣ったも のと見られがちなのに、親にまでそんなことを言われていると知ったら、当の 娘さんはどんな気持ちになるでしょう。

 もし、その娘さんが大学院進学を希望していないとか、親のひいき目から 見ても大学院に進学するだけの能力がないと思われるのであれば、そのとお りを言えばすむことですよね。進学希望でなくても、能力がなくても、何も 悪くも恥ずかしくもないと思います。言い訳のように、「女の子だから」と つけるのはなぜでしょう。それに大学院に進学を希望するしないも、進学で きる能力のあるなしも別に性別によるものじゃないので、「女の子だから」 なんて言い訳にすらなっていないと思うのですが。

 何かにつけて「女の子だから、そこまでしなくていい」と言われれば、気 力がくじけちゃいますよね。何かに立ち向かおうとしているときに、それは 本来ならしなくてもいい、降りてもいいことなのだという言い訳が用意され ているとしたら、「何も、そんな苦労しなくてもいいよね。じゃあ、やめた」 となる人だっています。ただ、単に根性の有る無しの問題ではないと思いま す。だって、がんばったらがんばったで「あれは女じゃない」とか言われる しな。でも、やめたらやめたで、今度は「やっぱり女はだめだ」とか「最近 の女の子はチャレンジしない。保守化している」と言う人が出てきたりする んですよね。どっちにしろ八方ふさがり。「女三界に家なし」って感じだな。

 もっとも、今、「女の子」に限って話をしましたが、これは、「女の子」を 「男の子」に変えても十分成り立つものです。「男の子だから、そこまで家事 をしなくていい」とかね。

 先ほど、話を聞いたお母さんたちは40代後半なのですが、一回りか二回り 上の世代の話を聞いているかのようでした。娘が高学歴を目指すのを良いこ とだとしているので進歩しているようにも見えますが、その高学歴にしても 職業人として自立するというよりも、「有利な結婚のための条件」という感 じだったんですね。人の意識ってなかなか変わらないものだなあと思いまし た。近い将来、娘さんが大学院に進学したい、研究に一生を捧げたいなどと 言ったら、どんな顔をするのかなあ。

〜○。あわわ後記〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜

 最近、発行日に関してはほぼ狼少年になっています。

 本当にすみません。

 今回、受験の話をしましたが、個人的なことを言いますと、私は一浪して4 年制大学に入っています。母は浪人にも4年制大学にも反対しなかったけど、 外野では「女の子だから短大で十分」とか「女の子なのに浪人までして4年制 なんて」と言う人はけっこういました。母はそんな人たちからも、私をかばっ てくれていたんですね。本当に母親はありがたいものだと思っています。

 次回は03月02日(日)を予定しています。

 なんとか続けていきたいと思っておりますので、

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

                            真魚

                   e-mail:92104094@people.or.jp

〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜

--------------------------------------------------------------------------------------

このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して

発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000044074)

--------------------------------------------------------------------------------------

メールマガジン登録

電子メールアドレス(半角):

メールマガジン解除

電子メールアドレス:

Powered by Mag2 Logo


過去帳の表紙へ戻る

目次へ戻る


 表紙へ戻る  ご意見、ご感想はこちら