● Mail Magazine 日々のあわわ 2003年01月06日(月) 第59号
〜○。今日のあわわ〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜
ハード・デイズ・ナイト
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みなさん、新年、あけましておめでとうございます。
新年第一回目は、まず、お詫びです。本当なら、昨年の12月22日に一回出 すと言ったのですが、年末、急に忙しくなってしまい、出せませんでした。ど うも申し訳ありません。
さて、みなさんは、年末年始をどのようにお過ごしですか。
私はたいてい、年末年始は家で家族と過ごしますが、今回は例年にない慌た だしさでした。年末は日中が大掃除や買い出しに追われて過ぎ、夜になると、 年明けすぐの締め切り（たとえば１月４日など）でと頼まれた仕事に追われま す。なので、31日の夜から1日まで年をまたいで仕事したりしていました。年 始も、親戚が遊びに来た日以外は仕事していて、初詣でにも行かない間に過ぎ ていきました。こう書いてみて思ったんだけど、本当に焦るばかりでつまらな い年末年始をすごしてしまったなあ。なんだか腹がたってきました。
そんな慌ただしい中でも、うれしかったこともあります。
年末に本のショッピングサイト、イーエスブックス（http://www.esbooks.co.jp/） で注文していた本が、年明けそうそうに届いたことです。連れ合いに クリスマスプレゼントに何か欲しいものをあげるという大変、うれしい申し出 をいただいたので、私は以前から買いたくても買えなかった少し高めの本を頼 みました。それが届いたのです。
頼んだ本は3册。「事典 プルースト博物館」（フィリップ・ミシェル＝チ リエ著 保苅瑞穂監修 筑摩書房）、「岩波 女性学事典」（岩波書店）、 「明治・大正・昭和・平成 事件犯罪大事典」（事件・犯罪研究会編 東京法 経学院出版）。「プルースト博物館」も「女性学事典」も、今まで、こんな事 典があったらなあと思っていたような本だったので、手に入ったのは大変うれ しいのですが、なかでも、「事件犯罪大事典」は一番心待ちにした本でした。
この本を初めてみたのは昨年の秋、アルバイトをしている図書館でした。そ のとき、職員の一人が分厚い本を前に、何か考え込んでいました。私がその本 に興味をひかれて、書名を訪ねると、職員は本を手渡して見せてくれました。
「どんな本か見てみたくて他の館から借りてみたんだけどね。参考図書にど うかなと思っているの。どう思う？」
それがこの「事件犯罪大事典」でした。ページをめくってみて、私はわくわ くしてきました。この本は「明治・大正・昭和・平成 事件犯罪事典」の名の 通り、明治から平成までおこった事件犯罪を網羅しているものです。娼妓解放 令のきっかけになったペルー船マリア・ルズ号事件のように歴史上重要な事件 もあれば、オウム事件のような世間を騒がせた大事件もあり、かと思うと、ニ セ米軍将校結婚詐欺事件のようなB級ニュースもあります。大事件から小事件 まで色とりどりで、事件の発生した年や経過などがきちんとまとられていて事 典として役立つのはもちろんです。しかし、何よりも驚いたのは、読み物とし て面白いことでした。事件そのものも興味深いものですが、それだけではなく、 執筆している人の力量によるものでしょう。
思わず、仕事を忘れて読みふけりそうになりましたが、すんでのところで我 にかえり、次の瞬間、職員に熱心に薦めていました。
「これ、いいですよ。事件の年や経過がのっているから、調べ物をしている 人や職員のレファレンスに役に立ちますよ、ホント」
しばらくして、図書館の参考図書に「事件犯罪事典」が入りました。いつで も図書館で、読めるようになった訳ですが、やっぱり自分の手許でじっくり読 みたい。そう思っても、この本、1万2000円（税抜き）なんですね。買うのに 勇気のいる値段です。いつか、絶対に買ってやるからなと思いつめていたとこ ろ、12月になって、連れ合いからクリスマスプレゼントの申し出があったと きは、何を置いてもこの本をリクエストしました。
そんな訳で、今、私の手許に届いた「事件犯罪大事典」。仕事に追われて、 身も心も軋んでいるときに、こういうプレゼントが届くのはうれしいものです。 もっとも、こういう事典類って、読み出すと、ついあれもこれも読んでしまっ て、なかなか読み終わるふんぎりがつかないのが欠点といえば欠点ですが。
今年もいろいろあるかもしれないし、落ち込んだりすることもあるかもしれ ないけれど、自分のそばにこういうおもしろい本がたくさんあるのだと思えば、 なんとか乗り切れそうなきがします。
年始そうそう、お詫びではじまってしまいましたが、今年もどうか、よろし くお願いいたします。
〜○。あわわ後記〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜
年末年始、家にいますと言うと、「じゃあ、仕事できますよね。1月4日ま でにお願いします」という依頼が来ることがよくあります。断ればいいんだけ ど、断ったら次がなくなりそうで、何か断れないんですよね。小心者だから。
年末のニュースでお決まりの「正月を海外で過ごす人々の成田空港出国ラッ シュ」なんて、見ていると、「そうか、今度はハワイ行くって嘘ついちゃおう かなあ」なんて思ったりします。多分、そんなこと言ってもだれも信じないだ ろうし、私もそこまではしないでしょう。小心者だから。
次回は01月19日（日）を予定しています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
真魚
e-mail：92104094@people.or.jp
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