日々のあわわ

● Mail Magazine 日々のあわわ 2002年10月21日(月) 第55号

〜○。今日のあわわ〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜

 パンツの穴

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 最近、すご〜く、遅ればせながらながらなのですが、「サルでも描けるまん が教室」(相原コージ、竹熊健太郎共著/小学館。1巻目リリースは1990年。 97年に「サルまん」と装丁とタイトルを改めて発行)という本を読みました。 御存じの方も多いと思いますが、この「サルまん」は、「まんが教室」という、 昔、手塚治虫さんなどの大家が出していたマンガの書き方ハウトゥ本の体裁を とりながら、マンガのジャンルや発行までの仕組みを分析、解体していくもの です。

 そのなかの「ウケる少年マンガの描き方」という項目に、目からウロコが落 ちるようなところがありました。相原さんと竹熊さんは、少年マンガにおける ヒロインの役割について「『愛』はヒロインの2次的な役割に過ぎーん。ヒロ インの真の役割、それはパンチラだーっ!」と喝破していたのです。

 そうだったのか。だから、少年マンガのヒロインはしょっちゅう、パンツが 見えていたのですね。私は、以前から、少年マンガにおけるパンチラシーンを 不思議に思ってみていました。自分の経験と照らし合わせてみても、短い洋服 を着る幼女ならともかく、周囲の目を気にするようになった思春期の少女や若 い成人女性のパンツがそんなに、ぱっぱかと見えるものだろうか、と。しかし、 相原さんと竹熊さんのおっしゃるように、ヒロインの真の役割がパンチラであ るなら、マンガの国ではパンツ見え放題なのも納得がいきます。

 そんな、マンガの国のなかでは、パンチラやパンツを描くのに命掛けてるん じゃないかと思うほど、描きこんでいる作家もいて、私の中でのキング・オブ ・パンチラ作家は「電映少女」「D.N.A」「I's」などを描かれた桂正和さんで す。いま、作品をあげましたが、実は、どれひつとして、まともに読んでいま せん。「I's」が「ジャンプ」に連載されていたときに、少し読んだぐらいなの ですが、それでも、キング・オブ・パンチラ作家と断言したくなるほど、桂さ んの描くパンチラとパンツは迫力がありました。おかげで、お話の詳しい内容 を忘れてしまいました。たしか、なんのとりえのない、性欲だけは一人前とい うごくふつうの男の子が、頭のいい美人の女の子に好かれるというお話だった ような気がします。マンガに出てくる女生徒の制服は戦隊もののコスプレのよ うで当然、ミニスカ。ここの学校の先生やPTAは服装規定に関しては無頓着 のようです。ビル風なのか六甲おろしなのか知りませんが、よく風がふいたり して、パンツが見えます。そして、そのパンツは描き込みがすごいのです。お 腹や足を通す部分、股布の縫い目、お尻やももの付け根、股の間へのゆるやか な食い込み具合、恥丘の盛り上がりやお尻の割れ目や陰裂をあらわす微妙なし わと膨らみ、陰唇を思い起こさせる股の間の布に生じた陰影など、なにもかも が執念深いくらい、ていねいに描き込まれています。これは桂さん自ら描いて いるのでしょうか、それともアシスタントが描いているのでしょうか。いずれ にしても、感動ものでした。

 「サルまん」では「ヒロインの真の役割はパンチラ」と喝破したのち、「パ ンチラ進化論」というコラムを設けて、マンガ表現におけるパンツの描かれ方 の歴史を追っています。最初は「サザエさん」のワカメちゃんのように、幼女 を表す記号にすぎなかったパンツが、あるとき、陰部にあてがう布によって生 じた一本の線を加えることで、パンツを「エロ。ぐっとくるものに変質させて しまった」といいます。その後、本宮ひろ志さんのリボンや桑田次郎さんのフ リルなどの装飾を経て、金井たつおさんのしわの描き込みにおいて、エロの記 号としてのパンツが完成したとします。本宮ひろ志さんや桑田次郎さんの頃ま ではエロの対象はあくまでもパンツの中味であり、パンツはその中味を思い起 こさせる前座にすぎないものであったが、金井さんが描いたしわによってパン ツそのものに存在感が生まれ、「はかれているパンティそれ自身が独立した価 値を獲得するに至った」と言うのです。「パンツの中味」ではなく、「はかれ ているパンツ」そのものがエロの対象になるという、一種のフェティッシュの 完成ですね。桂さんのパンツの描き込みのすごさも、「パンツの中味」よりも、 「はかれているパンツそのもの」への愛のあらわれなのでしょうか。

 少年マンガのエロ表現には、意味のない入浴や着替えのシーンなどもありま すが、段階を経てエロを喚起させるという点では、パンチラの方が、高踏かも しれません。

 と、ここまで書いてきて、少年マンガの国って、覗き趣味まるだしのセクハ ラ天国になっているのではないかと思えてきました。もちろん、そうではない 少年マンガもいっぱいあるし、現実とマンガを混同する人なんて、めったにい ないと思うけど、蛇足ながらつけくわえておけば、現実の社会では入浴や着替 えやパンツを覗かれたりして、喜ぶ女性はめったにいません。そもそも覗きや セクハラは犯罪です。

〜○。あわわ後記〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜

 最近、肌寒くなってきましたね。

 先日、ちょっと風邪をひき医者に行って薬をもらいました。薬をのんだ翌日、 まず、スカートのウェスト部分があたっているところや、脇、ひざの裏、ひじ の内側が赤くなり、次に手足、顔のニキビ跡などが赤くなってしまいました。 すぐに薬をやめ、その翌日には赤みはひいたのですが、今回の薬は以前に処方 されたものだったので、ちょっと驚きました。医師と薬剤師に聞いてみると、 前回大丈夫だった薬でも、そのときの体調の悪さの度合いや、アレルギーの出 始めなどいろいろな状況によって、妙な反応がでることもあるそうです。次回 の処方には気をつけると言うことでしたが、そんなこともあるんですね。みな さんも、お気をつけください。

 次回は11月10日(日)を予定しています。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

                            真魚

                   e-mail:92104094@people.or.jp

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