『再生』へのオマージュ


『ことの始まり』は
『シェヘラザードの寝物語』
或いは『お伽噺』

ある朝『港にて』私は『めざめ』
『冬の木』々の隙間から漏れる陽光を浴びる
それはまるで『太陽のカーペット』

『地平線』の遥か彼方
『北の輝き』の中で
私が『発見』した『運命のカード』は
『祝祭への旅』への『プロローグ』

※※※

『魔法の島 カリンダ』に棲む『ラジャ・カーン』が所有するという
『黄金の鍵』を捜し求める『秘密の使命』を帯びて
『魅惑の海』へと『船出するドリーマー号』

『ミダスの誘惑』に『捕われた心』を持つ
彼らはこそは『海洋のジプシー』

『碧の幻想』を見下ろしながら
『かもめは果てしなく翔んで行く』

※※※

『リヨンの洪水』のように押し寄せる『情熱』
『昨日よりももっと近く』に『あなたを思う』

『私の声が聴こえますか?』
『あなたにはわかりますか?』

『幾許かの愛を分けて欲しい』

でも本当は『私にはわからない』
あなたの心は『高みを飛ぶ禿鷹』
『ジキルとハイド』のように『永遠に変わり続ける』

それは『友人』としての『最後の思いやり』?

※※※

『母なるロシア』の『四季』
『キエフ』への『孤独の旅路』

『冷たい世界』の中
『燃ゆる灰』のように燻り続ける
あの『姉妹』の想い出は少しづつ『育ってゆき』
『黒い炎』となって私の心を焦がす

さあ『もう一度 家に戻ろう』
今ならわかる …… 『彼女は愛』

ああ 『天使だけが羽根を持っているなんて信じられない』


  『枕草子*砂の本』  

E-mail : kc2h-msm@asahi-net.or.jp 三島 久典