3種類の数字としてどのようなパターンを取りうるかを調べてみる。
下位の桁から調べてみる(ただし、最下位が0の場合を除く)。
1、4、5、6、9
1の位の数字 | 10の位の数字 |
---|---|
1、4、9 | 偶数(0、2、4、6、8) |
5 | 2 |
6 | 奇数(1、3、5、7、9) |
1の位の数字 | 10の位の数字 | 100の位の数字 |
---|---|---|
1、9 | 0、4、8 | 偶数 |
1、9 | 2、6 | 奇数 |
4、6 | ―― | 任意 |
5 | ―― | 0、2、6 |
ここまでの結果を使って
<定理> 10進法で表した場合、1種類の数字からなる2乗数は存在しない。
ということを証明することができる。
<証明> 1種類の数字からなる2乗数としてあり得るパターンは、
11……1
44……4
55……5
66……6
99……9
このうち、
1、9の場合は、10の位が偶数でなければならないので不可。
5の場合は、10の位が2でなければならないので不可。
6の場合は、10の位が奇数でなければならないので不可。
4の場合は可能性がありそうだが、
44……4=4×11……1
であり、11……1 は2乗に成り得ない。
以上より、1種類の数字からなる2乗数は存在しない。(証明終わり)
上記の中には、2種類の数の組み合わせも含まれている。
そこで、1001〜1999 のループではなく、100001〜199999 ぐらいに余裕を見て、
その範囲内の数の2乗の下位5桁が、012〜789のどのようなパターンを取りうるか調べてみる。
結果は以下のとおり。
012, 013, 014, 015, 016, 017, 018, 019, 024, 025,
029, 034, 036, 039, 045, 046, 047, 048, 049, 056,
059, 067, 069, 079, 089, 123, 124, 125, 126, 127,
128, 129, 134, 136, 138, 145, 146, 147, 148, 149,
156, 158, 167, 168, 169, 178, 189, 234, 235, 236,
239, 245, 246, 247, 248, 249, 256, 257, 258, 259,
267, 269, 279, 289, 345, 346, 347, 348, 349, 356,
367, 368, 369, 389, 456, 457, 458, 459, 467, 468,
469, 478, 479, 489, 567, 568, 569, 589, 678, 679,
689, 789
特に以下の10パターンについては、109 以下には解を持たない
013, 019, 036, 056, 059, 079, 236, 247, 678, 789
023, 026, 027, 028, 035, 037, 038, 057, 058, 068,
078, 135, 137, 139, 157, 159, 179, 237, 238, 268,
278, 357, 358, 359, 378, 379, 578, 579
さて、
013, 019, 036, 056, 059, 079, 236, 247, 678, 789
は解を持つのか?
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