1998 FRANCE WORLD CUP


予選リーグ(48試合)    
→決勝トーナメント

 A組勝−分−負勝点得点者
ブラジル2−0−1 6[1位]ベベト2、サンパイオ、リバウド、ロナウド、OG 
ノルウェー1−2−0 5[2位]Tフロ、Hフロ、レークダル、エッゲン、OG 
モロッコ1−1−1バシール2、ハッダ2、ハッジ 
スコットランド0−1−2コリンズ、バーリー 
ブラジルは余裕で通過、ノルウェーは最終ブラジル戦を残して勝ち点2、進出が危ぶまれましたが、奇跡の逆転劇を演じて2位の座を勝ち取りました

 B組勝−分−負勝点得点者
イタリア2−1−0 7[1位]ヴィエリ4、Rバッジョ2、ディビアッジョ 
チリ0−3−0 3[2位]サラス3、シエラ 
オーストリア0−2−1ポルスター、パスティッチ、ヘルツォーク 
カメルーン0−2−1ヌジャンカ、エムボマ 
イタリアはヴィエリの活躍で難なく進出。最終戦を残し、残り3チームに可能性がありましたが、サモラーノ、サラスの強力FWを持つチリが3引き分けで勝ち残りました。

 C組勝−分−負勝点得点者
フランス3−0−0 9[1位]アンリ3、デュガリー、トレゼゲ、リザラズ、ジョルカエフ、プティ、OG
デンマーク1−1−1 4[2位]リーパー、ニールセン、Mラウドルップ 
南アフリカ0−2−1バートレット2、マッカーシー 
サウジアラビア0−1−2アルジャバー、アルトナヤン 
フランスはほぼ完璧の出来。デンマークも危いところはなく、無風のグループでした。

 D組勝−分−負勝点得点者
ナイジェリア2−0−1  6[1位]アデポジュ、ラワル、オリセー、イクペパ、オルマ 
パラグアイ1−2−0 5[2位]アジャラ、ベニテス、カルドソ 
スペイン1−1−1イエロ2、モリエンテス2、キコ2、ラウル、ルイスエンリケ 
ブルガリア0−1−2コスタディノフ 
逆に大荒れだったD組。第1戦でナイジェリアが無敵艦隊スペインを下し波乱の幕開け。最終戦でスペインはブルガリアに6-1で大勝しましたが、手を抜いた(?)ナイジェリアがパラグアイに敗れたため、20年ぶりのグループリーグ敗退が決まりました。

 E組勝−分−負勝点得点者
オランダ1−2−0 5[1位]コク2、Rデブール2、オフェルマルス、ホーイドンク、ベルカンプ 
メキシコ1−2−0 5[2位]エルナンデス3、ベラエス2、ガルシアアスペ、ブランコ 
ベルギー0−3−0ヴィルモット2、ニリス 
韓国0−1−2ハソクジュ、ユサンチョル 
実力で一段落ちる韓国が鍵を握り、韓国に勝った2国が勝ち上がり、引き分けたベルギーは敗退しました。韓国はメキシコ戦で1点を上げたハソクジュが直後に退場になって結局1-3で敗れ、オランダには0-5と大敗を喫して車監督の首が飛びました。

 F組勝−分−負勝点得点者
ドイツ2−1−0 7[1位]ビエルホフ2、クリンスマン2、メラー、OG 
ユーゴスラビア2−1−0 7[2位]ミハイロビッチ、ミヤトビッチ、ストイコビッチ、コムリエノビッチ 
イラン1−0−2エスティリ、マハダビキア 
アメリカ0−0−3マクブライド 
ドイツ、ユーゴの実力は段違いで、あっさり進出が決定。政治問題で注目されたアメリカ対イランは、イランがアジア唯一の勝利を手にしました。

 G組勝−分−負勝点得点者
ルーマニア2−1−0 7[1位]モルドバン2、イリエ、ペトレスク 
イングランド2−0−1 6[2位]シアラー、スコールズ、オーウェン、アンダートン、ベッカム 
コロンビア1−0−2プレシアード 
チュニジア0−1−2スアエハ 
有利と見られたイングランドがルーマニアに敗戦、波乱を予感させましたが、第3戦で旧態依然としたシステムのコロンビアを一蹴し、2位で通過しました。

 H組勝−分−負勝点得点者
アルゼンチン3−0−0 9[1位]バティストゥータ4、オルテガ2、ピネダ 
クロアチア2−0−1 6[2位]スーケル2、スタニッチ、プロシネツキ 
ジャマイカ1−0−2ウィットモア2、アール 
日本0−0−3中山 
日本は強豪アルゼンチン、クロアチアにいずれも0-1と善戦しましたが、勝利の壁は厚く、互角と見られたジャマイカにも敗れて、1勝も上げられずにピッチを去りました。

Batistuta


決勝トーナメント(16試合)

1回戦
ブラジル(A1) 4−1× チリ(B2) [B]サンパイオ2、ロナウド2
[C]サラス
ナイジェリア(D1) ×1−4 デンマーク(C2) [N]パパンギダ
[D]メラー、Bラウドルップ、サンド、ヘルベグ
オランダ(E1) 2−1× ユーゴスラビア(F2) [H]ベルカンプ、ダービッツ
[Y]コムリエノビッチ
アルゼンチン(H1) 2−2
PK4-3
× イングランド(G2) [A]バティストゥータ、サネッティ
[E]シアラー、オーウェン
イタリア(B1) 1−0× ノルウェー(A2) [I]ヴィエリ
[N]−
フランス(C1) 1−0
延長
× パラグアイ(D2) [F]ブラン
[P]−
ドイツ(F1) 2−1× メキシコ(E2) [G]クリンスマン、ビエルホフ
[M]エルナンデス
ルーマニア(G1) ×0−1 クロアチア(H2) [R]−
[C]スーケル

タレント集団ナイジェリアは連携の悪さをつかれ、序盤に2点を取られてやる気を失ってしまいました。 オランダ対ユーゴは、1-1の同点からミヤトビッチがPKを外し、終了間際にダービッツにやられてしまいました。 アルゼンチン対イングランドは今大会のベストゲーム、オーウェンのスピード溢れるドリブルとシュートはベストゴールです。ベッカムの退場で防戦一方となったイングランドはインスを中心に最後まで守りきりましたが、無念にもPKで敗れ去りました。 フランスはDFブランが今大会唯一のゴールデンゴールでBEST8進出です。  

Klinsmann

準々決勝
ブラジル(A1) 3−2× デンマーク(C2) [B]リバウド2、ベベト
[D]ヨルゲンセン、Bラウドルップ
オランダ(E1) 2−1× アルゼンチン(H1) [H]クライファート、ベルカンプ
[A]ロペス
イタリア(B1) ×0−0
PK3-4
フランス(C1) [I]−
[F]−
ドイツ(F1) ×0−3 クロアチア(H2) [G]−
[C]ヤルニ、ブラオビッチ、スーケル

オランダ対アルゼンチンは白熱の戦い、1-1の後半、オーバーアクションンでオルテガが退場になった直後、ベルカンプがテクニックで中央を抜け、決勝ゴールを決めた。 イタリア対フランスの強豪国同志の戦いは1点をめぐって息詰まる熱戦となったが、両者とも守備が上回り、延長も無得点。イタリアは3大会連続のPK負けとなってしまった。 常勝ドイツは退場者が出たとは言え、初出場のクロアチアにまさかの3失点。クロアチアの攻撃力が光った。  

準決勝
ブラジル(A1) 1−1
PK4-2
× オランダ(E1) [B]ロナウド
[H]クライファート
フランス(C1) 2−1× クロアチア(H2) [F]テュラム2
[C]スーケル

前半はスピードに勝るオランダが再三チャンスを作るが実らず0-0。後半、一瞬の隙にロナウドが先制、しかし、オランダも終了間際にRデブールのセンタリングをクライファートが華麗なヘッドで同点。一進一退の戦いはPK戦で決めるしかなかった。 フランスは、クロアチアの守備的な布陣に苦しみ、後半スーケルに先制され、冷や汗をかいたが、テュラムが右サイトから攻め上がって2点を上げ、窮地を救った。  

Svker

3位決定戦
オランダ(E1) ×1−2 クロアチア(H2) [H]ゼンデン
[C]プロシネツキ、スーケル
 

決勝
ブラジル(A1) ×0−3 フランス(C1) [B]−
[F]ジダン2、プティ
 
決勝はブラジルの個人技対フランスのプレスサッカーの戦いとなったが、流れの中では両者点を奪えず、特にフランス守備陣の充実ぶりが光った。エースロナウドは体調不良で全く役に立たず、フランスの エースジダンがコーナーキックからのボールを2度ともヘッドでたたき込んだ。結局はエースの差が試合の流れを決め、誰も予想しない3-0という大差になった。  

  
Desailly            Reonaldo