
1998年のメジャーリーグは、プレーオフへの戦いなどそっちのけで、本塁打狂想曲が鳴り響きました。ロジャーマリスの61本を越えるマグワイアとソーサの記録争いは、世界中を席巻し、全米各地の球場で観客動員を大幅にアップさせました。
ライバルと目されたKグリフィーJRも56本打っているのですが、最終戦で2本塁打して70本まで達したマグワイアの前では形なしです。
ヤンキースはメジャー記録となる114勝を上げて、”史上最高”とまで言われる圧倒的な強さでプレーオフに進出しました。

STANDINGS 1998シーズン終了
ヤンキースは7割を越える驚異的な勝率をあげ、ワイルドカード進出のレッドソックスに22ゲームもの差をつけました。エクスパンションのデビルレイズも頑張りましたが、惜しくもAL最下位となってしまいました。
AL EAST 勝利 敗戦 差 中心選手
NEW YORK YANKEES114 48 --- Dコーン、Aペティット、伊良部/Tマルティネス、Dジーター、Pオニール、Cノブロック、Dストロベリー
BOSTON RED SOX92 70 22.0 Pマルティネス、Bセイバーヘーゲン、Tゴードン/Mボーン
TORONTO BLUE JAYS88 74 26.0 Rクレメンス、Pヘントゲン、Aセレ/Jカンセコ、Bサンチアゴ
BALTIMORE ORIOLES
79 83 35.0 Mムシーナ、Jキー/Cリプケン、Rパルメイロ、Bサーホフ、Rアロマー、Bアンダーソン
TAMPABAY DEVILRAYS63 99 51.0 Tソーンダース、Rアロホ/Fマグリフ
AL CENTRAL 勝利 敗戦 差 中心選手
CLEVELAND INDIANS
89 73 --- Cナギー、Jライト/Dジャスティス、Kロフトン、Jトーメイ、Oビスケイル、Sアロマー
CHICAGO WHITE SOX80 82 9.0 Jナバーロ/Fトーマス、Aベル
KANSAS CITY ROYALS72 89 16.5
MINNESOTA TWINS
70 92 19.0 Bラドケ/
DETROIT TIGERS65 97 24.0 /Dイーズリー、Bハンター
AL WEST 勝利 敗戦 差 中心選手
TEXAS RANGERS88 74 --- Rヘリング、Jウェットランド/Iロドリゲス、Jゴンザレス、Tグッドウィン
ANAHEIM ANGELS
85 77 3.0 Cフィンリー、Tパーシバル/Dエルスタッド
SEATTLE MARINERS76 85 11.5 Rジョンソン、Jファセーロ/KグリフィーJr、Aロドリゲス、Eマルチネス、Dセグイ
OAKLAND ATHLETICS74 88 14.0 Kロジャース/Rヘンダーソン 
NATIONAL LEAGUE
常勝ブレーブスとアストロズが100勝を達成し、一方ディフェンディングチャンピオンのマーリンズは、主力の大量放出もあり、ダイモンドバックスより下の100敗を数えました。野茂、吉井、ピアザが加わったメッツとジャイアンツも頑張りましたが、最後はソーサのカブスがワイルドカード争いを制しました。
NL EAST 勝利 敗戦 差 中心選手
ATLANTA BRAVES106 56 --- Gマダックス、Jスモルツ、Tグラビン、Dニーグル、Mウォーラーズ/Cジョーンズ、Aガララーガ、Wワイス
NEW YORK METS88 74 18.0 Aライター、吉井、Jフランコ/Mピアザ、Jオルルッド
PHILADELPHIA PHILLIES
75 87 31.0 Cシリング、Rポタリコ/
MONTREAL EXPOS65 97 41.0
FLORIDA MARLINS54 108 52.0 Lヘルナンデス/Eレンテリア
NL CENTRAL 勝利 敗戦 差 中心選手
HOUSTON ASTROS102 60 --- Jリマ/Cビジオ、Jバグウェル、Mアルー
CHICAGO CUBS90 73 12.5 Kタパニ、Rベック/Sソーサ、Mグレイス
ST.LOUIS CARDINALS
83 79 19.0 Tストットルマイア/Mマグワイア、Rガント、Bジョーダン
CINCINNATI REDS77 85 25.0 Jショー/Eトーベンシー、Bラーキン
MILWAUKEE BREWERS
74 88 28.0
PITTSBURGH PIRATES
69 93 33.0 Jシュミット/Tウォーマック
NL WEST 勝利 敗戦 差 中心選手
SAN DIEGO PADRES98 64 --- Kブラウン、Tホフマン/Kカミニティ、Tグウィン、Gボーン
SAN FRANCISCO GIANTS
89 74 9.5 Oハーシュハイザー、Rネン/Bボンズ
LOS ANGELES DODGERS
83 79 15.0 Rマルティネス/Rモンデシー、Eキャロス、Gシェフィールド、Bボニーヤ、Eヤング、Cジョンソン
COLORADO ROCKIES77 85 21.0 /Dビシェット、Lウォ-カ-、Vカスティーヤ、Eバークス
ARIZONA DIAMONDBACKS65 97 33.0 /Mウィリアムス
STATS 1998シーズン終了
ベル、カンセコの復活、リッキーヘンダーソンの盗塁王復活と、ベテランの活躍が光りましたが、極めつけは、2年連続の投手3冠に輝くクレメンスの剛腕です。5度目のサイヤング賞も当然です。
打 率 本塁打 打 点 盗 塁
1 ウィリアムス(NYY) ・339 グリフィーJR(SEA) 56 ゴンザレス(TEX) 157 ヘンダーソン(OAK) 66
2 Mボーン(BOS) ・337 ベル(WSOX) 49 ベル(WSOX) 152 ロフトン(CLE) 54
3 ベル(WSOX) ・328 カンセコ(TOR) 46 グリフィーJR(SEA) 146 スチュワート(TOR) 51
勝利数 防御率 奪三振 セーブ
1 クレメンス(TOR)
コーン(NYY)
ヘリング(TEX)20 クレメンス(TOR) 2.65 クレメンス(TOR) 271 ゴードン(BOS) 46
2 マルティネス(BOS) 2.89 マルティネス(BOS) 251 パーシバル(ANA)
ウェットランド(TEX)42
3 ロジャース(OAK) 3.17 ジョンソン(SEA) 213 
NATIONAL LEAGUE
マグワイア、ソーサの活躍は特筆者で、後世に語り継がれる感動的なものでした。投手では、マダックス、グラビンのサイヤング投手と、ブラウン、守護神ホフマンのパドレス勢が目立ちました。
打 率 本塁打 打 点 盗 塁
1 ウォーカー(COL) ・363 マグワイア(STL) 70 ソーサ(CUBS) 158 ウォーマック(PIT) 58
2 オルルッド(NYM) ・354 ソーサ(CUBS) 66 マグワイア(STL) 147 ビジオ(HOU) 50
3 ビシェット(COL) ・331 Gボーン(SD) 50 カスティーヤ(COL) 144 ヤング(LOS) 42
勝利数 防御率 奪三振 セーブ
1 グラビン(ATL) 20 マダックス(ATL) 2.22 シリング(PHI) 300 ホフマン(SD) 53
2 レイノルズ(HOU)
タパニ(CUBS)19 ブラウン(SD) 2.38 ブラウン(SD) 257 ベック(SF) 51
3 グラビン(ATL) 2.47 ウッド(CUBS) 233 ショー(CIN) 48
POST SEASON 1998
AL NEW YORK
YANKEES(EAST)3勝 ○−× 0勝 TEXAS
RANGERS(WEST)
シーズンを圧倒的な強さで終えたヤンキースにレンジャースは
全く通じませんでした。3試合でわずか1点ではどうにもなりません。
AL BOSTON
RED SOX(W-C)1勝 ×−○ 3勝 CLEVELAND
INDIANS(CENT)
第4戦1−0でリードしていたレッドソックスですが、
切り札ゴードンがジャスティスに2ランを浴び、エースの
Pマルティネスを温存したまま敗退してしまいました。
NL ATLANTA
BRAVES(EAST)3勝 ○−× 0勝 CHICAGO
CUBS(W-C)
ソーサが完全に抑えられては、カブスに勝ち目はありません。
ブレーブスの圧勝です。
NL HOUSTON
ASTROS(CENT)1勝 ×−○ 3勝 SAN DIEGO
PADRES(WEST)
パドレス投手陣の安定感が光ったシリーズ。
勝った試合では、強打のアストロズをすべて1点に抑えました。

CHAMPISONSHIP
AL NEW YORK
YANKEES(EAST)4勝 ○−× 2勝 CLEVELAND
INDIANS(CENT)
第4戦までは5分の戦いでしたが、勝負を決めたのは
ウェルズの好投と、インディアンズの拙攻でした。
NL ATLANTA
BRAVES(EAST)2勝 ×−○ 4勝 SAN DIEGO
PADRES(WEST)
いくら投手王国ブレーブスと言えども、序盤から3連敗しては
逆転はできません。Kブラウンは昨年のマーリンズに続き、
2年連続のワールドシリーズ出場です。
WORLD SERIES
第1戦先発メンバー Burnie Williams
NEW YORK
YANKEES(AL) SAN DIEGO
PADRES(NL)
2B ノブロック 1番 ベラス 2B
SS ジーター 2番 グウィン RF
RF オニール 3番 Gボーン LF
CF Bウィリアムス 4番 カミニティ 3B
DH デイビス 5番 レイリッツ DH
1B Tマルティネス 6番 ジョイナー 1B
3B ブロシアス 7番 フィンリー CF
C ポサーダ 8番 ヘルナンデス C
LF レディー 9番 ゴメス SS
P ウェルズ Kブラウン P
NEW YORK
YANKEES(AL) SAN DIEGO
PADRES(NL)HOME RUNS
GAME1 ウェルズ、S-リベラ ○ 9−6 × ウォール ノブロック、マルティネス(NYY)
Gボーン2、グウィン(SD)
GAME2 ヘルナンデス ○ 9−3 × アシュビー ウィリアムス、ポサーダ(NYY)
GAME3 メンドーサ、S-リベラ ○ 5−4 × ホフマン ブロシアス2(NYY)
GAME4 ペティート、S-リベラ ○ 3−0 × ブラウン
実力通りに勝ち上がってきたヤンキースと、投手陣の安定に加えて勢いのあるパドレスが対戦。しかし、戦前からパドレスの不利が叫ばれていました。
第1戦、7回まで2−5で劣勢だったヤンキースですが、ノブロックの3ラン、Tマルティネスの満塁弾で7点を上げ一挙に逆転、シリーズの趨勢を決めてしまいました。
第3戦には絶対の守護神ホフマンから伏兵ブロシアスが3ランを放ち、パドレスの息の根を止めました。ワールドシリーズでのスウィープは8年振りです。

