Q2.自分の業務を改善して賞金をもらうのはおかしいか
ある人から「自分の業務を少しでも良くするために業務改善をするのは、従業員として
当然の義務であって、それをやったからといって賞金をもらうのはおかしいのと違うか」
といわれました。どのように答えたらよいでしょうか
A2.改善提案を正しく評価し、その結果もらう賞金は決しておかしくありません。
自分の業務を改善して、賞金を貰うのは給料の二重どりだとか、自分の業務を改善
するのは社員として当然やるべき義務で、それに賞金を出すのはおかしいとか、俺は
改善をやっているが、賞金はいらないから提案用紙には書かないよとか、賞金をめぐ
っては、いろいろな意見が出されます。
大半は、業務改善をやっていない人の逃げ口上が多いのですが、中には賞金を貰
うのは給料の二重どりだと本当に思っている人もいると思います。
と申しますのは、一般に『就業規則』には「与えられた業務に専念し、誠実にこれを遂
行するとともに積極的に創意工夫を心がけ業務能率の向上に努める」と書いてあります。
就業規則どおりに全員が積極的に業務改善をやれば問題はないのですが、必ずやる
人とやらない人が出ます。やらない人から罰金をとることができるかというとそうは行き
ません。
従って、積極的に業務改善をするようにしむけるために「奨励策」として、業務改善を実
施した人に対して、その業務改善を評価し、評価に基づき賞金を出しているのです。
賞金は、業務改善を促進するための、あくまでも刺激剤です。