1. 「改善の泉」を書くにあって             


 「つれづれなるままに、日暮らし、硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。(序段)」と吉田兼好法師(1283〜1352)が「徒然草(1330〜1331)」の冒頭で述べていますが、私もつれづれなるままに改善提案活動や世の中の動きについて、いろいろと感じるままに書いてみたいと思います。

 タイトルは、こんこんと涌き出る泉を連想して『改善の泉』と名付けました。
 どうぞ、お気軽にお読みいただき、ご感想などをEメールでお寄せいただければ幸いに存じます

 さて、書き始めてつくづく感じたのは、情報伝達の大変化です。
 徒然草を書いた兼好法師は、硯に向かい墨を擦り、筆を持って書きましたが、それから約670年後の私は、パソコンに向かい、キーボードを叩いて、心にうつりゆくよしなしごとを書いています。

 しかも、兼好法師は、多くの方々に読んでいただくためには、筆で書き写し、配らなければなりませんでしたが、私は皆様方にインターネットでお伝えすることができ、しかも私の拙文は、日本国内はもとより全世界に向けて発信しているわけですから「業務の効率化と情報伝達の広がり」の素晴らしさをつくづく感じます。
                                                       (2001.11.26)