ウグイス
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| ソングポストに現れるウグイスを待って、はや1時間。高原とはいえ、夏の陽射しはきつく、喉がカラカラに乾く。これまで、いろんな場所でウグイスの姿をカメラに収めようと、粘り、粘って、負け続けてきた。今回こそは何とかしなければ。身じろぎもせず、ひたすらウグイスを待つ。 カサカサ、カサカサ・・・草が揺れる。「ホーホケキョ」来た。「ホーホケキョ」来た来た。カメラを声の方に向け、草の先に登ってくるのを待つ。「ホーホケキョ!」来たあ!よっしゃあ!・・・あれ、あっち向いてる。「ホーホケキョ」顔が見えない。こっち向け。「ホーホケキョ」こっち、こっち。「ホーホケ?」あ、目が合った。「ケキョケキョケキョ・・・」あー、行ってしまった・・・くそお。 数十分が過ぎた。「ホーホケキョ」来た!「ホーホケキョ!」チャンス!顔も見える!「ホーホケキョ!」今だあ!「ケキョケキョケキョ・・・」ええええ!逃げたあ!何でや? 背後から男性の声。「何かおりまんのか?」・・・ううう、おっさん、あんたか・・・頼むから寄って来んといてくれ、そっとしといてくれ・・・ 野鳥写真は鳥とのかけひきだけでは成立しない。特に関西では望遠レンズに興味を示すおじさんおばさんが多い。「何してまんの?覗かしてえな。」・・・野鳥写真は人との戦いでもある。 |
| (1999/6/27) |