ツツドリ


 野鳥の識別が大の苦手だ。違う種類なのに、よく似た仲間の多いシギやムシクイ。タカだって、遠くから見ていると何の種類だか実はよく分からない。識別というのは、興味と知的好奇心をもって取り組まなければ身に付かないものらしく、僕のように何年鳥を見ていても、基本的にぼんやりとしか見ていない者は、さっぱり識別力が向上しない。
 カッコウの仲間も姿形がよく似ている。カッコウ、ツツドリ、ホトトギス。それでも大変助かるのは、各々鳴き方が違うこと。カッコウは「カッコー、カッコー」、ツツドリは「ポポー、ポポー」、ホトトギスは「トッキョキョキャキョ」。夏の間は大抵鳴いているので自信をもって識別できる。
 問題は秋だ。秋口、市街地の公園をカッコウの仲間が通過していく。繁殖期が終わっているから、彼等は全く無口。無言で毛虫を捕まえてうまそうに食っている。「おまえは誰だ?」聞けど答えるはずもなく、写真を撮って後で調べる。図鑑とにらめっこしても結局よく分からない。「ツツドリ?」写真のメモにはいつも疑問符。人間、向上心を失うとおしまいだと思いながらも、「面倒だからまあいいか・・・」で、「?」マークの写真が増えていくばかり。さて、どうしたものだろう・・・
(1999/9/11)