ルリビタキ
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| 大寒の21日、ようやく日本海側で大雪が降った。今冬はどこに行っても雪不足なので、スキー場関係者の方々はさぞ喜んだことだろう。 僕はスキーはしないけれど、「しめしめ、雪の写真が撮れる」と、一人密かに喜んでいた。仕事帰り、家の周りでも小雪がちらついていた。いても立ってもおられず、機材を準備し、防寒具を準備して、翌朝に備えた。 翌22日土曜日、車を大阪北部の能勢方面に走らせた。川西市あたりから見える山々はうっすら雪をかぶっているが、まだまだだ。北へ向かって更に進むと、平地でもうっすら雪化粧。ポンコツ車を4駆に切り替え、真っ白な山に向かって先を急ぐ。今シーズン初めての雪に心がはずむ。 今年は山ウルシの実が豊作のようで、毎年見ている木がたわわに実をつけていた。前回の豊作は97年のことだから、3年ぶりの豊作だ。白い雪をかぶった木を見ていると、小鳥が入れ替わり立ち替わり実をついばみにやってくる。ツグミ、ヒヨドリ、ジョウビタキにシジュウカラ。 ググッ・グッ・・・小さなくぐもった声が聞こえる。山ウルシの枝に青いルリビタキの雄がとまっていた。 初めてルリビタキを見たのも、能勢の里山だった。目のくりくりした青い鳥が、沢沿いの道を右から左へと飛んで来てとまった。その時も小鳥はググッ・・・と小さくつぶやいていた。 今やルリビタキはカワセミに次ぐ写真界のスター。冬、市街地の公園にもやって来るので、誰かが餌付けでもすると、すぐにカメラに取り囲まれる。人に手なずけられた小鳥を見るのは趣味ではないので、最近は公園に近づかなくなってしまったが、今冬も全国各地の公園でルリビタキの撮影会が繰り広げられていることだろう。 目の前のルリビタキは、山ウルシの実をめがけて、何度も何度も飛びついていた。そして、一つ、二つと実をついばむと、林の奥へ姿を消す。しばらくするとまたどこからか現れ、同じことを繰り返していた。「公園よりこっちの方が随分いいと思うけどなあ・・・」次々にやって来る鳥達を見ながら、そう思う。豊作の山ウルシに鳥達は確かに喜んでいた。 |
| (2000/1/23) |