オオセグロカモメ
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| あんまり天気が良かったので、まだ出掛けたことのない下北半島方面へと車を走らせた。とりあえずの行き先は、NHKの朝の連続テレビ小説「私の青空」の主人公・なずなの故郷で有名な大間町。県内とはいえ、下北半島の最先端(本州最北端)、片道4時間の道のりだ。目的は何も無い。ただ、県内各地をとりあえず回ってみて、大まかな風景の印象をつかみたいだけだった。 初めて走る下北半島は、北海道の道東地方の風景によく似ていた。海風が強いためか、木が大きく育たず、草原と低い木々の広がる土地を比較的真っ直ぐな道が続いている。道々電光表示されている気温は25〜26度。オオハンゴンソウやセイタカアワダチソウが黄色い花を咲かせる国道279号線には、早くも秋の気配が漂っていた。海岸沿いには小さな漁村が点々とあって、砂浜や岩礁ではオオセグロカモメやウミネコが羽を休めていた。 以前、北海道のある民宿で、オオセグロカモメのことが話題に上ったことがあった。漁港で放置される雑魚を餌にしてカモメの数が増え、エトピリカやケイマフリといった他の海鳥の繁殖を妨害しているといった内容だった。海岸にほど近い小島で繁殖する海鳥たちの中でも、カモメの仲間は凶暴で、他の海鳥の卵や雛を餌にする。カモメのように頑丈な嘴も大きな身体も持たない他の海鳥たちは、次第にその生息環境を奪われていったという。勿論、カモメは昔からいるわけだし、海鳥が数を減らした理由は他にもあるのだろうけど、一見自然豊かな北国でも、人間の生活が野生動物の生活に影響を及ぼしているという現実が、深く印象に残った。 本州最北端の大間崎は、観光客で賑わっていた。真っ青な空の色を映した海の向こうに北海道が見えていた。頭上を、真っ白な翼を広げたオオセグロカモメが、気持ちよさそうに飛び交っていた。 |
| (2000/8/13) |