オオコノハズク
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| 昨年の7月、鳥仲間に誘われて、ブナの森に出掛けた。コノハズクが巣立ったという。小さなフクロウが大きな森で子育てしている姿を想像すると、それだけでわくわくしてくる。 深夜、現地に到着し、車の中で仮眠。アカショウビンの声で目を覚ました。少し湿り気を帯びた森の空気がおいしい。 お目当ての鳥はすぐに見つかった。ブナの木の高いところに巣立ち雛がいる。雛は全部で3羽。ばらばらに止まっている。白い羽毛に包まれた雛は、ぬいぐるみのようだ。首を傾げてこちらを見ている。あくびをしたり伸びをしたり、見ていて飽きることがない。近くの木には親鳥もいた。親鳥は胡散臭そうな目でこちらを一瞥すると、すぐに目を閉じてしまった(写真は親鳥)。 後日、この時の写真を見た方から、この鳥はコノハズクではなく、オオコノハズクだというご指摘を受けた。なるほど、目がオレンジ色だ。オオコノハズクに違いない。ただ、僕にとっては、鳥の種類や名前はあまり重要なことではなかった。ブナの森で小さな生き物が新しい生命を育てている、その事実を見たこと、知ったこと、そのことの方が、ずっと大切なことのように思えるのだ。 しかし、それはそれとして、おつきあい。「いや、お恥ずかしい。さすが、○○さん、全然気がつきませんでした。ワハハハ」と、その場は笑ってごまかしたのである。 |
| (1999/7/3) |