キジ
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| 春の野を歩いていると、不意に足下からキジが飛び出して、びっくりすることがある。キジは、派手な顔、大きな身体に似合わず隠れるのが上手で、人影を見ると、草の間にじっと身体を伏せて人が通り過ぎるまで待っている。こちらはキジが隠れているなど思いもよらないものだから、何の気なしにフラフラ歩いている。すると、足下から急に大きな鳥が「ドババババッ」と羽音をたてて飛び立つのだから、たまったものではない。非常に心臓に悪い。 そんなキジを、こちらが先に発見したときは楽しい。草の隙間に見つけた真っ赤な顔を見ていると、そのうち首をニューッと伸ばして辺りの様子を伺い始める。ゆっくり頭を動かして、「誰もいないかな?大丈夫かな?」というような表情をしている。そんな彼と目が合ったときのばつの悪そうな顔!伸ばしていた首をひっこめ、背を屈めて草の間を静かに移動する。おいおいキジよ、背中が丸見えだ。 |
| (1999/4/11) |