ホオアカ
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| 毎年のように、夏、北海道に出掛けてきた。道東の原生花園で囀るオオジュリンやノゴマ、コヨシキリ・・・。涼しい風の中、花の上で歌う彼等を見ていると、帰りたくない気持ちでいっぱいになる。しかし、サラリーマンの休暇は短い。「また来年、また来年」と誓いをたてては北の大地を後にしてきた。 ところが、今年はどうも北海道に行く暇がなさそうだ。サラリーマンの辛いところ。スケジュール帳を正面から見ても、横から見ても、斜めから見ても、ひっくり返して見ても、どうにもならない。 ホオアカを関西の高原で見ることができると知ったのは、つい昨年のこと。ホオアカなんて、枯草色の芦原で、控えめに暮らしている冬の姿しか知らなかった。初めて見る高原のホオアカは、花の上で囀る北の鳥たちにはかなわないけれど、これはこれで新鮮だった。か弱い囀りがギラギラ輝く緑の草原に不思議とマッチしていた。 今年はホオアカに会いに行こう。北海道には行けなくても、ホオアカには会いに行ける。北海道に行くだけが能じゃない。きっとそうだ、そうに違いない・・・ |
| (1999/6/13) |