エビス選手権は全5戦で今回が最終戦。いままで4戦にでて2位1回、3位1回を取っており、
ポイントは32ポイントで暫定ランキング3位。(同点のライダーが一人いる)
ランキングトップはここまで3勝している眞々田選手が60ポイントで、
すでに工藤には逆転不可能な点差となっており、
あとはランキング2位小澤選手(47ポイント)を逆転可能なのか?というところ。
ここで、今回の参加台数が問題となるのだが、
今回は国際クラスが7台、国内クラスが5台の合計12台。
国内クラスは、レース成立のぎりぎりの台数で、ポイントは2位まで。
3位はノーポイントとなる。
小澤選手の立場からすると、まだ眞々田選手に対して逆転チャンピオンの望みがあるものの、
このレースで3位ノーポイントだと工藤に逆転されるという可能性もアリという
結構微妙な点数差だったりする。
工藤としても、ポイント同点(入賞回数も同じ)の中村選手と白黒はっきりさせるためにも、
ここはポイントを取って終わりとしたいものである。
この日、すっかり天気予報の確認を忘れていた工藤。 木曜日に遅くまで仕事をして休みを取って、 高速道路を使って体力を温存しエビス入りしたものの、 金曜日は1日中雨、風がつよく、ちょっと体調を崩しぎみだった事もあって、 走行をキャンセルすることになる。
翌、土曜日は天気も良く、まずはPJ付きキャブのエビスセッティングを出すべく、
(あいかわらず、メインしか変えないけど)走行を重ねる。
今回、以前の(壊れるまえの)エンジンが遅かったことが改めて判ったような気がする。
やっぱり、クランクケースを6000km以上も使っちゃいかんということか。
練習走行で、3秒前半から2秒がコンスタントにでて、ここ最近の工藤にしては、
かなりめずらしく調子がよさそう。
気温が低く、陽射しが強いおかげで路面温度も低すぎない、
コンディション的には絶好ということもあって、この調子なら
ベスト更新もなんとかなるかな?という好感触が得られた。
昨日の練習でちょっと絞りすぎのとこまでセッティングを試した事と、
以前からのダメージの蓄積でピストンがやばくなってきたので、
日曜の朝、予選前の15分間の公式練習の時間で、
新品ピストンのならしとタイヤの皮むきを行う。
最後の全開走行走行で若干デトネカウントがでており薄めのようであったが、
特に問題はないものと思われた。
予選は11時からで、気温も15℃近くまであがり、コンディションは上々。
一番最初にコースインし、タイヤを暖めながら数周すると、
国内トップの眞々田選手に抜かれる。
追いかけようと必死になるが、あっという間に見えなくなり、
その後は淡々と一人でのタイムアタック。
最後に1'02"266が出て、これは自己ベストのコンマ3秒おちとまずまずのでき。
これは、予選一発でタイムをだすのが苦手な工藤の過去最高の予選タイムであった。
予選は眞々田選手が0秒3と2秒近く離され、小澤選手が1秒97と、
工藤の自己ベストを上回るタイム。
国内クラス3位、総合8位で3列め、アウト側のグリッドとなる。
決勝はスタートで小澤選手の前に出てバトルができれば、
少々タイム差があってもなんとかなるだろうと開き直ることにする。
決勝のスタートは午後2時。予選のときも、公式練習同様、キャブセッティングが
薄めであったが、気温もあがってきているのでそのまま決勝にのぞむことにした。
3列目から、絶好のスタートを決めて、1列目の車のアウト側にならびながら1コーナーへ。
ここしばらくはスタートで失敗したことがない、というかうまく行ったことしかない。
スタートにはかなり自信がついてきた今日この頃。
まぁ、すべては体重にあるような気がするのだが。
もう、スタートならノリックにも負けないような気がする。(かかってこい!>ノリック)
1コーナーの立上りでちょっとおくれて、PPの高橋(国際)、上野(国際)につづいて3番手。
S字進入で眞々田(国内)に抜かれ、オープニングラップは4位で通過。
その後、江上(国際)にも抜かれ、5番手となる。
この上位4台は予選タイム0秒〜1秒1で、工藤とタイム差に大きな開きが有り、
序盤数周の1秒後半でラップしているうちはなんとか見えていたが、
ペースが上がってくるとこの4台にはすっかり置いていかれてしまう。
1周目に予選5位の和田選手が2ヘアでハイサイドで転倒しており、
これに引っ掛かって出遅れていた小澤選手が、レース中盤ぐらいから工藤の背後につけてくる。
太陽を背にするS字などでは、小澤選手の影が視界に入り、
リズムをくずした工藤のタイムが3秒台におちると、すかさず工藤の苦手とする
2ヘアであっさりと先行を許してしまう。
このまま引き離されては3位ノーポイント。これは意地でも抜きかえさなくては。
なんとか引き離される事無く後ろをついて行けるのでこのまま様子を見ることにする。
工藤の方が速い区間は、2ヘア立上がった後、右高速、最終コーナー、14%勾配、
1コーナーあたりまで。1コーナーを立ち上がってS字、1ヘア、2ヘアはちょっと離される。
最後コントロールラインで前に出る為には、2ヘアまでに前に出ておくのがベストだが、
それはかなり難しそう。1コーナーで抜く事はいつでもできそうだが、その後2ヘアまでに
確実に抜きかえされるだろう。
だとすれば、あとは2ヘアでなんとか背後について、
最終コーナーで無理にでもインをつくしかない!
最終コーナーのラインが、工藤と小澤にだいぶ差があり、インにマシンをねじ込む事が、
ちょっと危険だが不可能ではなさそうだ。昨年のカピロッシ&原田のシーンが脳裏をよぎるが(^^;
他に手段はなさそうである。
そう思っていると、ラスト3ラップぐらいから、1コーナーでの小澤のマシンの挙動が
だんだん危なくなってくる。いまにもハイサイドで飛んで行きそうな挙動で、
このため、1コーナー立上りから1ヘアまでの区間のタイムが落ちてきた。
明らかにタイヤが終わっている。これはちゃーんす!
そして、16ラップ目の最終コーナー(残り2ラップ)立ち上がりで、
小澤選手のスピードがおちる。本人いわくシフトミスだったそうで、
これなら危険なくいけるなと判断。
残りまるまる2周を押さえられるか心配だったが、
ここで勝負!とストレートから1コーナーまでのあいだに前に出る。
そして、全力で逃げモート。17周目には自己ベストをコンマ3秒縮める、
1'01"661を出して逃げまくり。
小澤選手は、やはりタイヤが終わっているらしく、その後は抜かれる事無く、
最後にはコンマ1秒差まで詰め寄られた物のなんとか、2位争い(総合5位争い)
を取る事ができた。
ということで、最終的には眞々田80ポイントでチャンピオン獲得、
工藤は49ポイントでランキング2位となりました。
工藤もRSに乗り始めて3年目。当初の目標通りチャンピオン争いに絡むつもりだったが、
序盤2戦を落としたこともあり、眞々田選手の壁は高く、厚かった。
車のほうも3年目で、いろいろなトラブルを経験したが、
周囲の協力もあって、最終的には満足できる結果になったと思っています。
50ポイントに満たなかった事、そもそも11月のレースは自動昇格の対象外なので、
国際への昇格はありませんが、また来年国内クラスを走れるので、
そのほうがいいかなとも思っています。