’98SUGOロードレース選手権 第3戦 GP125(2st125cc)クラス’98年5月10日

連休の明けた後の5月10日(日)、スポーツランドSUGOにてロードレース選手権第3戦が開催された。
おや?第3戦?第2戦は?と気がついたあなたはするどい。第2戦は4月に行われた全日本との併催で、 行われたクラスはSP250とST150(タイで走っているのNSR150などの2スト150ccバイクのクラス。) GP125の開催は無かった為、今回が実質の第2戦ということになる訳だ。
さて、そのGWの連休、5月1日〜5日まで、SUGOを走れる走行枠が集中しており、 合宿に来て下さいと言わんばかりの日程である。しかもレースは5月10日で、8日、9日もその為の走行枠が取られている。 ということで、6〜8日の3日間、会社を休んで連休のほとんどをSUGOで過ごすことにした工藤。 ここまでして、予選通りませんでしたでは済まされないだろうと、自分自身にもプレッシャーをかけて、 必勝体制で(え?勝つの?)望んだ今回。さてさて、結末はいかに?


◎5月1日(金):練習走行・1

29、30日と会社でバイクの準備をして出発。1日の午前中に相馬の実家に用事があって、 サーキット入りはこの日の午後から。この日最後の15時の走行に何とか間に合い、1本だけ走行する。
天気は晴れ、気温14℃とコンディションはまずまず。セッティングは、第1戦の予選のまま。 タイムは1'47"82と、前回の予選よりは若干良いものの、相変わらず話にならないタイムである。
実は、前回の予選からタイヤのサイズを変更しており(偏平率を65→60へ、こちらが97モデル以降のSTD) 何のテストもしないで、予選でいきなり使うあたりがとってもいいかげん。 タイヤサイズが変われば、当然車体のセッティングが変わって良いはずなのに、実はなにも変えていない。 今回の走行で、やはりフィーリングが違う(うまく説明できないのだけど、マシンがインをむきにくかったり、 マシンの倒し込みがだるい感じがしたり)ことは判ったのだが、では何をどう変えれば、 元のフィーリングに近づけられるのか判らず、今後、サスセッティングを試行錯誤してみるか、 タイヤを元に戻すか悩む工藤であった。 (とはいっても、タイム的にはセッティングがどうこうというレベルに達していないとは自覚しているのだが)


◎5月2日(土):練習走行・2

この日も天気は晴れ。走行枠も十分あるので、午前2本、午後2本の予定で走行の準備。 まずはタイヤ、サスをこのまま、人間が何とかしようと(よーするに、乗り込み不足で、 コーナーリングの限界を自分で低く設定しているだけだろうと)いう考えで行く事にする。 サスをいじるのは、ある程度タイムが出てからで良いはずだ。
1本目、途中6周目にて赤旗中断。再スタートして最後の11周目に1'46"78。 2本目、今度はシケインで転倒したマシンがコースに残った為、またも赤旗中断。 再スタートして、1'46"18をベストに46秒台が続く。チェッカーを受け、クールダウン。
まぁ、少しづつ良くなってはいるな。マシンが良く走ってるのかな?と思って、裏のストレートで、 何rpmまでまわっているか確認してみる。12500...3000...3500...3700、 おお、すごい、すごい6速でこんなにまわるかぁ...え?6速で? そうなのだ、6速でそんなにまわしてれば、当然ブレーキングポイントは目の前だ!(++;)ヒー あとから、そういう事は5速で確認すれば良いんだと言われたが、この時点では後の祭り。 タコメーターばかり見ていてブレーキングが遅れてしまった。(まさかこんなにまわるとは、 13200ぐらいですぐに頭打ちになると思っていた)必死でブレーキを握り、シフトダウンの余裕無し。 ええい、とりあえず曲がれ!とブレーキを放しマシンを倒し、曲がれーと祈るが、あえなくマシンはコースアウト。
縁石を乗り越え、しばらくグリーン走って転倒。肩から頭にかけてを打ったらしく、息苦しくて立ち上がれない。 仰向けに転がり、とりあえずグローブを脱ぐ(なんでグローブを脱ぐ?聞かないで下さい。この時点で正常ではなかったようです) 息も落ち着き、体を起こしてみると、すでにリヤカーを引いたトラックが来ていて、 オフィシャルが工藤のマシンを乗せようとしている。近寄って確認。特に無くなった部品はなさそうで、 ダメージはそれ程大きくない。近くにスクリーンの破片が落ちていたのでこれを拾って (拾ってどうする?いやそのとおりなんですけどね。だから正常じゃなかったんです)マシンにまたがる。

と、次の瞬間、なんと目の前には天井。どうもベッドの上に寝ているようだ。パンツ一枚で、頭に濡れタオル、 肩には湿布が貼ってある。ここはどこ?今、自分がどこに居るか判らない。回りではバイクの排気音。 そーか、サーキットに居るんだ。そーだね、レースやってるんだよね。で?どこのサーキット?エビスだっけ? 筑波だっけ?わからん。いつのレースに出てるかがわかれば思い出すか。じゃあ、いまはいつだ?何月だ?わからん。 やけに暑い日だよな。そーか、8月連休でサーキットに来てるんだー(ぉぃぉぃ) んでも待てよ、この部屋見覚えあるな。 あ、SUGOの救護所じゃないか?じゃあ10月かなぁ?(それは去年のレースだっつーの)

結局、今が5月で、練習走行で転んで、転んだ場所が馬の背で、ということを思い出すまでにしばらくかかった。 考えていると頭が痛くなって、寝てしまう。もう一度、目を覚まして、看護婦さんと話をしたりして (名前は?住所は?ここはどこ?なんでここに居るかわかる?みたいな)一通り思い出したころ、 時計はすでに3時を回っていた。
実は、バイクにまたがった瞬間から、ベッドにいる自分に気がつくまで、夢を見ていた。それが現実の記憶ではなく、 夢なのは明らかなのだ。なぜなら、サーキットで転んだ他人を救護所につれていってあげてる夢なのだから。 その夢を見ている間、つまり記憶が飛んでいる間は、一応自分で歩いたり、しゃべったり (「どこで転んだの?」「え〜?えっとぉ、覚えてないですぅ」というやりとりをしたらしい)、 自分でヘルメットやつなぎを脱いだり、肩が痛いと訴えたりしたらしいのだが、全く覚えていないのだ。
いつまでも寝ているわけにも行かない。肩や首、頭が痛いがまずはピットに戻る事にする。 マシンはたいしたダメージではないのを再確認。ここで、記憶が飛んでいる間のことを聞いたり、 マシンの修理をしようとするが、起きていると頭痛と吐き気がするので、断念してトランポの中で寝る。
ちょっとやばいかもしれないなぁということで、この後、病院に行き、CTスキャン、レントゲン撮影。 そこで打ち身、むち打ちの症状以外は、全く問題なしという診断を受け、まずは一安心といったところか。 転倒の翌日、3日は天候も悪く、マシンを直さなくてはならないので走行をキャンセル。起きて整備をしてみるも、 しばらく起きていると頭痛がしてくるので、度々休憩を取らなくてはならない。結局この日はたいしたことができず、 その翌日の4日は、天候は良かったのだが、一日マシンの修理となるのだった。


◎5月5日(火):練習走行・3

連休最終日の5日。この日は午前中に2本の枠が用意されているので、この2本を走る事にする。 セッティングのほうは、まずはタイヤ。時間も無いのでサスをいじるよりタイヤを元に戻すことにした。 ファイナルのレシオもショートぎみに振る。転倒の影響も無視できないが、これでタイムが出ないなら、 きっと以前のRSの乗り方を忘れてしまっているということだろう。
1本目、それでも、やはりブレーキのポイントを奥に持って行くのが恐くなっている。早めにブレーキをかけ、 その分早めにリリースしてスピードを殺さぬよう心掛けて走行する。 すると、8周めに出たベストタイムは1'45"80。 転倒前より良いタイムである。一つはタイヤ、やはりこちらのほうが倒し込みが楽。 「スパン!」とマシンが寝てくれる気がする。また、バンク中のタイヤの外径が小さい方向なので、 コーナリング中のレシオがショートになり、加速が良くなっているのだろう。 もう一つは、無理にタイムを出そうとしていないから、スムーズに乗れているのかもしれない。 2本目のベストタイムは7周目の1'45"93。結局2回ともあっさり45秒台が出るので (それでもベストの2秒落ちだが)タイヤは前のサイズに戻そうということに落ち着いた。 (もちろん、今後、新しいサイズにサスのセッティングを合わせて行くことも考えなくてはならないだろうが)
このあと、6、7日は走行枠が無いので、実家で体を休めることができた。


◎5月9日(土):選手権スポーツ走行

8日の金曜も生憎の雨模様。前回の選手権で痛い目に遭っているので、今回は走行しないことにする (軟弱と言わないで下さい) 翌日の9日は午前、午後にそれぞれ1回ずつ20分の走行枠。 しかし、前回から元に戻したタイヤは走行時間が4時間を越え、そろそろグリップが落ちてきているのか、 思うようにタイムが伸びない。午前中1'46"86。午後1'48"44
午前のタイムは朝早くなので体が動いてないということもあるだろうが、午後のタイムはなんなんだ? マシンが極端に遅かった訳でも無いはずだ。とりあえずタイヤのせいという事にする。 (すると、明日の予選でタイムが出ないと言い訳ができなくなる訳だ。)


◎5月10日(日):予選

今回も、レースの日程は日曜1Day。前回と同じゼッケンなので、予選組もスケジュールも前回と同じ。 朝9時からの予選である。この日も朝から好天に恵まれ、気温は17℃まで上昇。昨日の朝とほぼ同じコンディションで、 昨日のキャブセッティングは少々余裕を取っていたので、今日は1ランクしぼってベストをねらう。
コースインして、タイヤを暖める。無理はいけない。51秒、48秒、46秒。いいペースだなーと思っていると、 前方を走る知り合いのO選手に少しずつ近づくのがわかる。よしよし、彼が予選通るなら自分も通れそうだな、 いくぞ、ぶちぬいたれ!そう思っていると、後ろから一台のマシンがインに割り込んできた。 おおっと、ちょっとびびったぞ。あ、ちくしょ、ライン塞ぎやがって、開けられないじゃないか、きっそー。 抜かれたマシンを追いかけて、ストレートに戻ってきたところでチェッカー。さてさて、予選の結果は?
タイムは、ラストの1周前の1'45"412。一応、今回の期間中のベストタイムか。 組18番手だ。さてさっき前を走ってたO選手のタイムは...うぉ、なにぃ?ラストラップで1'45"05! 負けたぁ...こっちが人に抜かれてうまく走れなんだすきに、ベストを叩き出しているとは... うぉ、しかも彼は40位で予選通過。工藤は今回も43位のウェイティングではないか!


ということで、なんと今回も無念の予選落ちでした。応援してくれてた皆さん、ごめんなさい。 次回のSUGOは7月頭。その前に、6月21日、去年一年頑張ったエビスのレースに、スポット参戦の予定です。


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原文作成:'98-May-13 HTML版作成:'98-May-28 最新改定:'98-May-28