’97エビスロードレース選手権 第2戦 GP125クラス’97年5月18日

第1戦の結果に納得のいかなかったこともあり、ゴールデンウィークにエビスとSUGOを走りこんだ結果が、 いったいどのように現れるか?レースウィークは、木曜からのサーキット入り。気合だけは十分入っているようだが... GWの練習でのエビスのベストが1'04"1。ベストは第1戦前より1秒強縮まったものの予選を確実に通り レースらしいことができるためには、3秒台に入れることが必須であろう。その後のSUGOでの練習が、 いい方向に現れることを期待してサーキット入りしてみたものの....


◎5月15日(木):練習走行...のはづだったのが。

木曜の早朝、サーキットにむけて出発。普段は前日の夜からサーキットに行くところなのだが、今回は栃木のi-FACTORY というショップによってセッティング情報と、パーツを仕入れるために昼間の移動。ショップを出て昼ごろ、福島に入る ころから雨が降り始め、サーキットにつくと雨と霧がひどくて、とても走る気が起きない。前回の第1戦といい、 どうもおかしい。そう言えば、去年のレースも結構雨が多かったなぁ。第1戦は雨で決勝延期、第2戦はウエットで転倒。 3戦、4戦は雨で練習できなかった。もう疑う余地はない。工藤は雨男に違いない(;_;) 雨の準備をしてなかったわけじゃないけど、視界が無いのは危険だし、そういう状況は第1戦で嫌というほど味わったので、 今日は走るのやめ。トランポのタイヤに釘が刺さっててパンクしていた(くせに、知らずに高速走ってたのは秘密)のを 修理して過ごす(なんてことをやってると、霧が晴れてきて悔しい思いをしたりするのだけど)。その後福島市内まで ドライブ。トランポのオイル交換をしたり、土湯温泉の銭湯を開拓したり、充実した時間(笑)をすごしたのだった。

◎5月16日(金):フリー走行

今日の走行は11時30分と13時を予約。午前の1本目は、決勝にむけてピストン、チェーン、ブレーキパッド、 そしてタイヤが新品ということで、まずはピストンを基準にならし走行。少しずつ回転MAXを上げながら、25分で 19周したところでチェッカー。そして、午後の走行。タイヤの皮むきも終わり、ピストンの慣らしもばっちり。 前回のSUGOの走行を思い出しながら走ろうとコースイン。そして数周もう十分タイヤもできたろうと思ってボードに 目をやると、何と3秒台の自己ベストが出ているではないか(゚゚)! 別にタイムを出そうと気合が入ってた訳でもないの だけど。SUGOで走ることで、高速に目がなれたのか(トップスピードが全然違うし、そこからのブレーキングは更に違う) ブレーキングのポイントや、コーナーの通過スピードがだいぶ変わってるらしい。SUGO効果絶大!\(^_^)/ 3秒半ばで周回していると前方にターゲット発見!去年ポイントを取るかどうか、ぐらいの順位を走っていた選手のはず。 をを、俺のほうが速いじゃん!と気をよくした工藤は、しばらく彼について、どのようなラインで走っているかを見ること する。やはりコーナーを抜けるスピードが違う。ヘアピンのブレーキングでは、追突しそうになるぐらい相手のほうが減速 しているのに、その分向きをかえ加速体制に入るのは彼のほうが早く、立ち上がりが速い。125はコーナーリング スピード命!スピードを殺さず進入スピードを高く!と思っていたのだが、そうでもないのか?彼の走り方と自分の走り方 を比べながら後ろをついていく。ペース的には3秒前半。またタイムが縮まっているけど、決して無理してついてってる訳 ではない。そうするうちに、遅い車に引っ掛かる。彼はスムーズに抜いていくが、工藤は抜き方がへたくそで、なかなか 抜けずに置いていかれる。ここでおいてかれるのはもったいないと、前車を抜いてペースを上げると、なんとタイムは 2秒台に突入!前の彼より明らかにこっちが速い。が、簡単に抜けるほどの差はなく、遅い車に引っ掛かっては離され、 また追い付きのくり返しでチェッカー。ベストタイムは1'02"6。 ベストを1秒5更新し、このタイムなら予選通過は楽勝、レースなら中団グループでバトルができるぐらいのタイムがでた。 予想以上の結果にすっかりハイテンションになって、浮かれまくりの工藤。この日はこれで走行を終え、気分よくサーキット を後にしたのであった。(^o^)

◎5月17日(土)AM:フリー走行

この日は朝から曇り空。自分の走行は10時半の予定。Tさん(前回3位入賞をはたした、同チームの同じクラスを走る先輩) の走行が8時半からなので、その準備をする。8時15分ごろ、そらからぽつぽつと小粒の雨が。この程度ならこのまま いけるね、などと話しながら一応レインタイヤの準備をしていた矢先である。「んごー」という轟音に、驚いて外をみると、 まさにバケツをひっくり返したような、滝のような雨(^^;コースは濡れるどころか、あっというまに川ができ、ピットの前後 の側溝、屋根の雨樋など、いたるとこから水があふれだし、ピットの中まで浸水が。幸いトランポの窓は全部閉まっていたのは ラッキー。ハッチバックや、窓を開けていた車は、一瞬にして水浸しになっていた。(^^; 結局8時30分の走行は、オフィシャルの判断で中止。雨はすぐに小降りになったけど10時半の走行までは乾かない。 どうするか迷いながらも、午後の決勝がウエットだったら、と心配になりレインの準備をして走り出す。雨自体は上がったが、 路面状況は前回の決勝に近いだろうから、目標タイムは前回の決勝中の上位のラップタイム、1分10秒台。 と、これがまたあっさり出る。レインの限界を探りながら、時折リアを滑らせ(^^;9秒台を出し、平均10秒前後で走行終了。 第1戦の決勝よりは、雨が降ってない分条件は良かったのだろう。それでも一緒に走った回りの車のタイムよりも良いタイム だったので、予選がウエットでもOKだな、と安心する。(尤も、この状況でタイムアタックをしている人間がいたかは、 甚だ疑問だが(^^;)その後、結局これ以上の雨は降らず、カートが走ってくれたこともあって路面が乾き始めた。 路面はハーフウェットからドライへ。13時40分からの予選は、ほぼドライで走れそう。さて、昨日、今日とフリー走行 でつかんだ良い感触が、予選につながるかどうか...

◎5月17日(土)PM:予選

その後カートが走ってくれた事もあり路面は乾いてくる。もう少し乾けばスリックだなと判断し、これ以上の雨が降らない事を 祈ってドライセッティングで準備を始める。予選は13時40分スタート。マシンの準備を終え、着替えをすませ、 マシンをゲートに運ぶ。チームのみんなが仕事なので、手伝ってくれる人がいない(;_;) とりあえずタイム測定と サインボードは、サーキットで知り合った友達に頼んだ。今回も早めにコースインし、抜いていく速い車に引っ張ってもらう 作戦?だ(笑)予選スタートはピットロードから、3台ずつ順番にコースインする。思惑通り2列目に並びスタートの時間を待つ。 予選時間は最初の車がコースインして9分間。2列目から出れば8周はできるだろう。エビスは1周2キロしかないからタイヤ を暖めるのに2〜3周は欲しい。ゆっくりとタイヤを暖め、後ろから引っ張ってくれる人がくるのを待つ。ところが、4〜5周 すぎても後ろからくる様子無し。タイムはまだ5秒そこそこ。いつ後ろから抜かれてもおかしくないのだが。もう時間があまり 無い。しょうがないので方針変更、なんとか自力でタイムを出す事にしタイムアタック開始。ところがなんかおかしい、 タイムが縮まらない。ボードに出るのは5秒前半のタイム。どうしたことだ?と思ってると後ろから1台に抜かれる。 その後ろを付いていて気がついた。スロットルを開けるポイントが遅すぎるのだ。どうも、午前中雨の中を走ったのが いけなかったのか?SUGOで覚えたあの乗りかたができていない。それに気がついたとき、タワーにはチェッカーが 出ていたのだった。結局予選は1'04"64で21台中15番手。前回よりはだいぶましだが、タイム的には不本意 な結果となってしまった。まぁ、悔やんでもしょうがないので、明日の決勝はこの位置から一発かましたる!と心に誓い、 マシンの整備をする。この日の晩は、またドリフト族の連中が大勢押し掛けていたので、仮眠所はやめてパドックのトランポの 中で就寝。明日の天気だけが心配である(苦笑)

◎5月18日(日):決勝

昨日のうちに予選も車検もブリーフィングもすべて終わっているので、今日は決勝を走るのみ。やはり2Daysは時間に余裕 があってよい。これもカート選手権の併催のおかげなのだが。マシンを暖気しながら、ジェッティングをどうするか考える。 天気は晴れ、雨の降る様子は、たぶん(^^;無い。気温は15℃で、決勝までに更に上がるかな?レーシングをしながら メインジェットを選択。この時、メカニックとして来てくれたチームの先輩から、中間域が濃いね、ニードルを1ランク 絞ろう、とのアドバイスを受ける。自分ではそれ程気にならなかった、というか、わかってなかった。とりあえず言う事を 聞いておく。後で聞いたらこれでTさんと同じセッティングになったようだ。 マシンのセッティングもできた。決勝スタートの11時までにはまだだいぶ時間があるのでモトコンポで人間の慣らしに行く。 アップダウンが激しいエビスサーキットは、コース内の移動のためスクーターを持ち込む人が多い。去年の冬、これはエビス で使える!と、保険のきれたぼろぼろのモトコンポを友人からただでもらうとエンジンだけは整備して持ち込む事に。 天候が急変しやすいエビスは、路面状況もコースのいたる場所で違うので、走る前にコース全体を見ておくことは、 とても重要(たぶん)なのだ。愛車モトコンポで、最終コーナーや第1ヘアピンといった下のほうを見に行き、途中の駐車場で ウィリーやパイロンで8の字を描いたりして遊ぶ。帰りの上り坂がかなりしんどかったが、モトコンポ君大活躍である。 さて、そんなこんなで10時45分決勝スタート前チェック。コースインしてサイティングラップをまわってグリッドへ。 今回はちゃんと選手紹介受けました(/^^)vウォームアップラップがスタートし、1周まわって所定のグリッドへ、付こうと 思って最終の上り坂をゆっくり登って行ったその時である。前方で、ジャックナイフ状態で宙返りをするバイクが! どうやら、相当のスピードでかけ上がっていった車が、グリッド上に静止していた車に突っ込んだらしい。レーススタートと 勘違いしたか?とにかく、この事件でスタートディレイド。もう1周ウォーミングアップをして、決勝は1周減算の17周と なった。いよいよスタート、というところで水を注されて、少々集中力が切れかけたもののもう一度気持ちをレースに集中。 再度グリッドについて、タワーのシグナルがレッドからグリーンへ。スタートは無難にこなしたが、それで前をつめる程では なく1コーナーの順位はあまり良くない。S字、1ヘア、2ヘアとまわり、立ち上がったストレート。まだ先頭が見える。 ホームストレートで順位を数えてみた。ひー、ふー、みー、12位かな?ポイントが見えない事も無いな、後何人ぬかなく ちゃいけないんだ? そんなことを考えているから1コーナーの入り口、ブレーキのタイミングをはずして痛恨のオーバーラン。 コースアウトこそしなかったものの1台に抜かれる。抜いてったのはこのクラス紅一点の女性ライダー、M選手。げげーん、 女の子に抜かれたー。これで集中力を乱した工藤は、次の周の1コーナーでシフトミス、立ち上がりで失速。更に2台に 抜かれる。これで逆に気が楽になった。もう、ポイント圏内からは確実に落ちてる。こうなりゃバトルを楽しむしかないや。 開き直って抜かれた車を抜きかえしにかかる。2ヘアを立ち上がり、右高速で一気に追い付くと、スピードを乗せたまま 最終コーナーからの立ち上がり、体重差を生かして登り勾配で突き放す。次の周で、やはり最終コーナーでもう一台。 この間、思うようなペースで走れない事もあってタイムは3秒後半。M選手がすっかり遠くなってしまった。周回数はもう 6、7周してしまったか? あれぐらいは抜かなくちゃなとペースアップ。追い付くまでにさらに5周はかかったろうか? いつまで女の子のケツ追っかけてるんだ?とかみんなにいわれそうだな(^^;どこで抜けるかなぁ?最終コーナー手前の右高速 で一気に差が縮まる。よし、とばかりに右高速で一気に差を縮めると、最終立ち上がりで横にならびかける。スリップに つくまでもない、こっちが速いんだ!と小細工無しで強引に抜きに行く。1コーナーのブレーキで前に出る。 やっと初めの順位に戻る事ができた。  さて前はどこだろう?と思うが見えてくる気配無し。1ヘア立ち上がりで、ようやく2ヘアを立ち上がるバイクを 見つける事ができた。何秒差があるんだろう?今の残り周回は?そう思ってサインボードをみると、残り周回は5周。 仮に1周1秒速くても、5秒の差しか縮まらない。前はもっと遠いだろうし、その位置を走っている車が工藤の1秒落ちの はずが無い。それでも頑張れば少しずつ前が近づくのがわかるのだが、なにせ体力のない工藤、もうこの時点でへろへろ である。あきらめた。方針変更、この順位キープだ。とちょっと肩の力を抜いて走ることにする。ところが、怠けた事を やってると、当然後ろから松田選手がくるわけで。やばいなと、自分でもやなやつとか思いながらブロックラインで走り 体力を温存。最終ラップで全力で逃げる作戦に出る(卑怯!(^^;)そして迎えた最終ラップ、小細工は無しだ、 ついてこれるならついてきてみろ!と全力で逃げる。S字を立ち上がって、1ヘアへ。この1ヘアの立ち上がりは割と大きく まわりこむので、ちょっと振り向くと後ろが見える。前の周よりはなれてるな。2ヘアの突っ込みもインを開けてベストの ラインをトレース。よし、インには入られなかった。ここを押さえれば抜かれる場所は無い!と最終を立ち上がり、 坂をかけ上がってチェッカー。結局、順位は総合12位。ポイントまであと一つだったのだが、一つ前との差が10秒では どうしようもない。非常に悔しかったが、初ポイントは次回にお預け。そしてこのクラス、優勝したのはTさん。前回の3位 に続いて連続表彰台、初優勝である。やっと背中が見えてきたと思っていたのに、タイムも1秒台にいれられてはまた大きく 突き放されてしまった。Tさんとバトルできるのは果たしていつの日か?今回は、ラップチャートをみると、1周目が 1分12秒、2周目が6秒と、Tさんたち上位のラップと比べると、初めの4周で17秒も離されている事がわかった。 スタート直後から3秒、2秒台で走れば、こんなに差がつく事もなく、前の集団でバトルができるわけで、次回以降の大きな 課題はここだろう。


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原文作成:'97-May-24、Jun-16 HTML版作成:'98-Feb-15 最新改訂:'98-Feb-15