’97エビスロードレース選手権 第1戦 GP125(2st125cc)クラス’97年4月6日

4月6日の日曜日、いつものエビスサーキットで、97年エビスロードレース選手権の第1戦が行われた。 今年からGP125クラスにクラスチェンジした工藤は、これがRS125のデビュー戦。この日までの練習走行はTotal4時間ほどと、 かなり練習不足である事は否めないが、金曜有休対応で木曜の晩にサーキット入り。少しでも練習しようという気持ちだけはあるようだ。 これまでの練習で、すでに2回の転倒を喫しており、ベストタイムは1'05"4。 マシンになれていない→タイムが出ない→無理をする→転倒→乗る時間が減る→マシンに慣れることが出来ない、 という最悪の状態が続いている。(転倒→修理費がかさむ→練習に行く金がなくなる、という循環もある。) このタイムでは本来予選通過もあやうい、といったところなのだが、今回、第1戦ということもあってか参加台数が少なく たったの22台(エビスのこの時期はまだ冬だしね。それでもまぁ、一番参加台数の多いクラスではあったのだが)で、 30のグリッド数に対して予選落ちは無し。問題があるとすれば、120%ルール(予選でトップタイムの120%以内のタイムを 出さないと出走させてもらえない)に引っかかることぐらいだが、コースレコードが1'00"台だから遅くとも 1'12"以内で走れば良いわけで、ドライならまず問題無い。(はづだったのだが...)


◎4月4日(金):練習走行

明けて金曜日、夕べの到着が25時ぐらいで、ゲートには3番目に並ぶことが出来たため、難なくピットの確保に成功。 すぐ隣にチーム員の豊平さんもピットを確保。豊平さんは一昨年からGP125に参戦しており、去年の終盤はこのクラスでポイントも 取っている。工藤がこのクラスに参戦しようと決意したのも彼の影響が大きく、工藤と比べればまだまだずっと上の存在。 工藤の今年の目標は、まず彼の背中を見ながら走れるレベルにはなりたい、というところか。 (今のレベルだと、抜かれたらあっちゅーまに見えなくなる。)
この日は、曇り空ではあったものの、気温は15℃前後まであがり、走っていると汗をかくほどの温かさにはなった。 いままでは4〜5℃ぐらいの気温でのデータしか取れていなかったので、キャブのセッティングがうまく出せない。豊平さんに 教えてもらいながら少しずつメインジェットを絞っていってみるが、混合気が濃く、”ぼこぼこ”いいながら走る状態がしばらく続いた。 この日のベストは1'06"1。タイムをとっていない走行もあったが、自己ベストの更新はないと思われる。 シフトポイントが少しずつ手前に来ているし、旋回中のエンジン回転数も上がってきているし、 少しづつ乗れてきているはずなのだが...タイムに反映されないのはなぜ?

◎4月5日(土):フリー走行

この日は夕べから降り始めた霧雨の状態が続き、路面も完全にウェット。霧も出て視界が悪いという最悪の状況。 それでも、決勝用に用意した新品のピストン、チェーンのならしがあるので、1本だけレインで走ることに決定。 ところが、路面が濡れてるだけならまだしも、霧で視界が無いというのがどうしようもなく全然まともに走れない。 1'25"台ぐらいでゆっくり周回し、目的の慣らしだけは終了。
ここで一つ困った問題が。この時の練習でわかったのが、速い人はどんな条件でも速いということ。(あたりまえである) 走行中、えらい勢いで抜いてった車が数台あり、どうも1'10"台ぐらいで走っているらしい。ということは、 1'25"台では120%に引っかかる!しかし今日のような条件では、恐くてこれ以上ペース上げられないぞ? 明日の天気予報も雨。もしかすると、非常にはづかしい理由で予選落ちしてしまう?一抹の不安を抱えながら整備をし、 明日の天気予報から判断してレインセッティングのままマシンを片づける。

エビスサーキットには、サーキットの入り口に無料仮眠所、というプレハブ小屋があり、毛布とかこたつとか、 ストーブとかがご自由にお使いください状態でおいてある。(出来た当時は、よく布団やこたつがなくなったものだが) 小さな体育館のような感じで、床が板張りで壁が薄いので、室温は外気温とほとんど変わらない。冬はかなりつらいのだが、 我がチームは窮屈なトランポよりは良いと思って毎回利用させてもらっている。この日は整備に時間がかかったため、 こたつを確保できず(早い者勝ちなので)、夕飯を済ませ温泉から帰ってくると、電気ストーブの前で布団に包まり酒盛りとなる。 明日は決勝、6時には起きないと、ということで23時頃には寝たのだったが...
真夜中3時ごろ、仮眠所のなかでの乱痴気騒ぎに目が覚める。エビスサーキットでは毎週土曜、 ナイタードリフトというイベントが開催されるが、そこに参加してきた奴等がこの時間になって酒をのみに集まったらしい。 入ってくんな、酒の飲むなとは言わないが、これだけの人(このときは20人ぐらいのひとが寝ていた)がいるとこで、 そんな大騒ぎするか?常識ってもんがないんだろうか?(おまえが言うなって?スミマセン)何人かの人間が注意しに行ったが、 しずまる気配無し。結局こっちが折れて、4時ごろに仮眠所を退散してトランポで寝ることにした。
ああいう連中を見てると、4輪の連中って馬鹿ばっかりにみえて仕方ない。 2輪やってる子は、(見た目はおいといて)みんなまともなんですけどねぇ。(偏見かなぁ?)

◎4月6日(日)AM:予選

何とか睡眠は確保できたものの、寝不足で死にそう。今日の決勝、どーなるのかなぁと、眠い目をこすりながら6時起きでマシンの準備開始。 雨は霧雨でさほど強くないものの路面はウェット。一応ドライの準備をしつつ、マシンはレインセッティング。 といっても、今回のレインセッティング、実は最も肝心なところが抜けてたりする。スプロケがドライと同じなのだ。 レインで走れば旋回スピードが落ちる。しかし、旋回中のエンジン回転を落さず、また加速時のシフトポイントを変えずに走るため、 普通はドリブンの丁数を一つ上げるとかして、ファイナルをショートに振るのだが、工藤は普段自分の持ってる(標準で付属の) スプロケの、最もショートな組み合わせでエビスのドライ時を走行しており、レイン用のさらにショートな組み合わせ、 というのを用意してなかった(忘れてた)。昨日の練習は、コーナーでギアを1つ落して走っていたのだが、 二つのヘアピンはドライでも元々1速で、回転もこれ以上落ちたら加速しなくなるぎりぎりで回っていたので、 雨ではまともに走れなかった。半クラで立ち上がれば、まぁ何とかなるのだが、その半クラッチもあまりうまく使えなかったりする。 はっきりいってまともなセッティングではない。 エンジンの暖気を一旦終了し車検を受ける。GP125の予選は9時半から。8時半から去年自分の出ていたSP250Fの予選スタート。 朝食のパンをかじりながら見物する。去年のチャンピオンである安藤選手が相変わらず速い。去年は全戦PtoWinをかましており、 もうやり残した事はないだろうと思われたのだが、コースレコードを出していないことだけが唯一不満だったらしく、 コースレコードを書き換えるべく、今年もこのクラスに参戦するということらしい。 ダブルエントリーしないのかとしきりに誘われる(んな余裕あるかいやぁ)。雨は降り続いており、路面は乾かない。
そうこうしているうちに、自分の予選。再度マシンの暖気をして、つなぎに着替えて、コースインの準備。予選の順番は早い者勝ちなので、 1周でも多く周回できるように一番最初にピットレーンに入る。チーム員の豊平さんの後ろについてコースイン。 むこうはタイヤウォーマーを使用してることもあって、1周目からペースが速い。以前ついて行こうとしてえらい目にあったことがあるので、 ここは押さえて初めの3周をゆっくりとまわる。3周目を終わってストレートに帰ってきたところで、 2周目(計測開始はここから)のタイムを確認。1'27"。さて、これではどうしようもない、そろそろタイヤもいい頃だろうと ペースアップ開始。この頃から、後ろから速い人がばんばん自分をぬいていく。ついて行こうとするが、やっぱりヘアピンの立ち上がりで 大きく引き離され、ついていけない。走るシケインとなっている自分を情けなく思いながら、それでも少しづつペースアップ。 20秒、19秒、17秒と上がってきたところで予選終了。結局タイムは1'17"62。聞くところによると、トップのタイムは 10秒を切るぐらい。120%に引っかかる心配はないものの、トップとの差が8秒では、18周のレース、2lap遅れになることは必至。 結局、予選は21台中20位。転倒しなかった中で一番遅かったりする。 その後音量、重量検査。音量は問題無し。重量は5Lのガソリン込みで76kg。 最低重量は70kgだから、まだまだだいぶ軽量化の余地はある。 各クラスの予選が順調に進むと、雨が止んできたこともあって、少しづつ路面が乾いてくる。 このまま降らなければ、決勝はドライだろう。なので、スリックタイヤに履き替え、ブリーフィングに出席。 ところが、ブリーフィングが終わり、外に出ると、なんとまた霧雨が降り始め、路面の乾いてるところがなくなっているではないか。 またレインに履き直しかよぉ、と慌ててピットに戻ると、ヘルパーに来てくれた横山さんがすでにタイヤ交換を済ませていていてくれた。 ありがとぉ(;_;)。自分で各部を確認し、ブレーキパッドにレイン用を入れて(ドライ用のMgホイールにはブレンボの鋳鉄ディスクが、 レイン用のAlホイールには標準のSUSディスクがついてるので、パッドもあわせて変えなくてはならない)決勝に備える。

◎4月6日(日)PM:決勝

工藤の勇姿(?) 13時10分、スタート前チェック開始。これにはちょっと出遅れた。雨の中ピットレーン入り口で待っていると、 「ぬれるからピットに入ってな、チェックは受けといてあげる」と横山さん。うれしい(;_;)。 チェックを受けたマシンがピットに戻ってくるまで、イメージトレーニングを繰り返す工藤。マシンが戻ってきたところで、再び暖気。 そして、コースインゲートが締め切り3分前となったところで、ちょっと水温が上がりすぎてきたので予定より早めのコースイン。 サイティングラップで、ゆっくりとコースの状態を確認し、一周回ってグリッドにつく。全車そろったところでトップから順に選手紹介。 が、自分に回ってくる前にエンジン始動の合図。次はちゃんと紹介受けてやるぞぉ。
そしてウォーミングアップラップスタート。一番後ろをゆっくりとまわる。タイヤを少しでも暖めることだけ気遣い、 直線はちゃんと加速&ブレーキ。そして一周、再度グリッドに。一番最後に隣のグリッドの人が収まるとレッドシグナル点燈。 エンジン音が高まり、シグナルはグリーンに! 回転を11、000にあわせクラッチを繋ぐ。回転が少し落ちて、前に加速してぇ...いかない。ちょっとクラッチを繋げすぎたらしい。 エンジンがストールする前に、クラッチを切り、アクセルをふかす。だいじぶ、かぶってない。 クラッチを繋ぎ直すと今度はするすると加速していく。同じようにスタートをミスした車がいたような気がしたがよく覚えていない。 前に向かって思い切り加速!目の前の1コーナーは大渋滞ができていて、なんとかコーナーの突っ込みまでに前に追いつく。 結構ペースが遅い。えーいいったれ!S字立ち上がりから1ヘアまでに1台をパス。 2ヘア立ち上がって、右高速、最終へのアプローチで更に1台を射程距離に捕らえ、最終立ち上がりから上り坂でぶち抜く! よし、1周目は後ろから3番目だ。スタートに失敗してたり、途中で止ってた車もいたから、15位ぐらいを走っているような気がする。 おっけー、このまま前について行こう、と思うのだが、思うようにペースが上がらず、前はどんどん離れて行く。 そうすると、今度は1周目に抜いたはずの2台にあっさり抜きかえされ、どん尻に落ちる。 それでもペースはあがらす、その2台においていかれ、とうとう見えなくなってしまった。 なんだよぉ、もう一人旅か?つまんねぇ、でも恐くてこれ以上ペース上がらないしなぁ。 もうだいぶ周回したよな、そういえばボード全然見てなかったよ。今何周目だ?タイムは? げ、タイムは1'16"0、まぁそんなもんだろう、それより、あと11周だと? そんなにあるの?まだ7周しかしてないのか。250Fだったら、半分超えてるのに(250Fは12周) これから250Fのレースと同じ分ぐらい走るわけ?ううぅ、もうやめようよぉ、体も手もぬれてるしぃ、さむいしぃ、 シールドは曇ってきて前見えないしぃ、やだよぉ....
泣き言を言っても、しょーがない。そんな理由でレースを止めるわけにもいかないんで、淡々と周回を重ねる。 10周目ぐらいで青旗(^^; 周回遅れだ。まぁいい、速い人の後ろを走るのは勉強になるだろう、と思ったのは一瞬、 あっちゅーまに置いてかれる。参考にもならん(^^; そうするうちに、チーム員の豊平さんにも抜かれる。 抜かれた台数からして豊平さんは5位ぐらい?をを、すごい、表彰台じゃん!がんばれー!(って他人の応援をしてどうすんだ?) 豊平さんは4台ぐらいの固まりの中でバトルをしている。1ヘアの進入でぬかれたその後、2ヘアでその固まりのうちの1台が転倒、 目の当たりにしてびびった工藤は思わず止りそうになるほどブレーキ。2ヘア立ち上がりで豊平さんの集団に大きく引き離れ、またもや一人(;_;)。 そんなこんなで17周を走りきり、なんとか2ラップ遅れにならずにはすんだ。結果は完走13台中13位。 まずはデビュー戦、完走できたこと、決勝を走れたことが重要なんだと自分に言い聞かせるが、やっぱし納得が行かない。 スプロケを用意してなかった自分のミスもあるし、練習不足なのも間違いない。 次回、第2戦は5月18日。それまでは練習を積み重ね(G/Wは合宿じゃぁ)こんどは万全の体制で臨みたいと考えています。


第2戦の報告

戻る

原文作成:'97-Apr-16 HTML版作成:'98-Feb-8 最新改訂:'98-Apr-15