’96エビスロードレース選手権 第6戦 SP250(市販車2st250cc)クラス’96年10月20日

今回、工藤はいつものSP250Fクラスが休みであった為、来年へ向けて、かねてから計画中であったクラス チェンジの候補の一つである、SP250クラス(市販2スト250cc)に'90NSR250RSPでエントリーした。 このマシンは、チームの先輩が所有するものを借りてきた物で、鈴鹿4耐にも出場している由緒正しいマシン。 丸2年走らせていない(進化していない)マシンとは思えないほどの性能があり、あとは工藤がいかに早く走らせるかに かかっているわけだが... これまで、このマシンでの練習走行で、250Fと同等1'06"7のタイムしか出ていない工藤。 練習不足の感は否めない。マシンの差から言えば、4秒程度は早く走れる筈なのだが。


◎11、12日:練習走行

10〜13日の4連休を利用してサーキットに山篭りの予定が、バイクショップの占有走行等で思いのほか走行枠が取れず、 練習出来たのはこの二日間のみ。その数少ない走行をなるべく沢山走ろうと思っていたのだが、初日の2本目の走行、 コースインした周に第2ヘアピンで転倒。練習だからいいやというような怠けた考えでアンダーカウルを付けずに走って いた為、ラジエターのサイドを損傷、穴を空ける。これが後々まで尾を引くとは...ピットに戻って、すぐに接着剤で 穴を塞いで次の走行へ。ところが接着剤が完全に固まっていなかったのか、走行中に水を吹いてしまう。別の原因 (キャブインシュのバンド弛み)でエンジンが止まったたため、水洩れに気がつき、エンジンを焼き付かせずに済んだのは ラッキー(?)だったが、結局この日は走行出来なかった。翌日、再度穴を接着剤で塞いだので、こんどは丸1日乾燥 させることとする。その間はチーム員の手伝いをするなどして過ごし、この日最後の1走行枠にかけた。タイムは 1'05"9。とりあえずベストを更新し、水洩れも無く、まあ一安心といった所でサーキットを去った。

◎18日(金):練習走行

木曜を定時で上がってサーキットに向かう。明けて金曜日、この日の練習の目標はタイムを4秒台に入れること。 前回の走行の内容と、マシンのポテンシャルを考えれば、決して無理なタイムではないはずであった。ところが、朝の暖気で 再度ラジエターの水洩れ発生。水温は70℃程度でも、ラジエター内の圧力が接着剤では耐えられないのか? (説明書には耐熱温度300℃とあるのだが) 結局、何度か補修を試みたが、デブコンだけでは無理という事がわかり、 翌日にサーキット入りするチーム員に予備のラジエータを持ってきてもらうことにして、この日は1日整備(修理、の 間違いか?)だけで終わってしまった。

◎19日(土):フリー走行

午前中でラジエターの交換を済ませ、午後からの走行にそなえる。午後イチの走行を無難にすませ昼飯。タイムは 伸びていない。練習が足りない為か、前回の走行を思い出すまでに時間がかかるようである。そして、この日最後の フリー走行。段々体が走りを思い出してきて、タイムが上がってきたと思った1コーナーの侵入。ブレーキングを遅らせ すぎてオーバースピード、コースアウト。しばらくダートを走ったが砂地にハンドルを取られ転倒。砂地での転倒だったので、 マシンにもライダーにもダメージはほとんど無かったが、キャブの周りが砂だらけになったので、再スタートはあきらめ、 コース脇で見物となる。タイムは転倒した直前の周回で1'05"7。結局この日までのトータルの走行時間は 3時間。どう考えても絶対的に練習不足である。しかも、ベストが5秒台とはいえ、コンスタントに出せるタイムは 6〜7秒台。このままでは予選は通過しても周回遅れになることは必至。まずいぞ工藤!!

◎20日(日):予選、決勝

この日は全クラス、カートを含めて日曜1Dayのスケジュールの為、SP250はなんと、朝7時車検、7時50分 予選スタート、決勝スタートが11時50分という、とんでもないスケジュールである。朝の弱さに関しては定評の有る 工藤だが、文句を言う訳にもいかない。朝5時半起きでレースに望む。それにしても、雲行きが怪しい。天気予報では 降水確率30%程度であったが、いつ雨が落ちてきてもおかしくないような、分厚い灰色の雲が空一面に。とりあえず レインタイヤを準備してみる。そしていよいよ予選だと言うころ、ぽつぽつと雨が振りだした。といってもレインに交換 するほどではなく、ドライセッティングでコースイン。タイヤも新品だし、路面もこんなんだから、気を付けて行こうと 思ってた矢先。「やってもうたぁ〜」1周目の第二ヘアピンでリアからのスリップダウン。大してスピードも出ていな かったので、再スタートしてピットに戻る。クラッチレバーが折れているが操作に支障はない。ステップも削れたが、 足が乗らない訳じゃない。曲がったハンドルバーを直し、緩んだステップバーを締め直して再度コースイン。しかし前日の 転倒もあって、1コーナーも、2ヘアも超ビビリ入りまくり。路面の濡れは大したことなかったらしいのだが、経験不足 もあってとてもペースを上げられず、結局予選タイムは1’11”台という、とんでもなく遅いタイム。参加台数がグリッド 割れを起こしていた事もあり、予選は通過出来たものの、不安を感じずにはいられない工藤であった。

そして決勝、スターティンググリッドは7列目の23番グリッド。こんな後ろからスタートするのは初めてのこと。 自分より早い人間がこんなにいるのかーと、すでに開き直りの境地に入っている。目標は周回遅れにならず15周走り きること。この目標自体情けないが、達成出来るかどうか、ものすごく怪しい。ウォーミングアップラップを終え、 スタート位置につく。レッドシグナルがブルーに。半クラ当てながらスロットル全開。スタートは決してミスした訳では ないのだが、1コーナーの侵入はきっちり最後。予選タイムで6〜7秒台ぐらいだった最後の方の集団にぐらいは食らい 付いて行くつもりだったのだが、やっぱり、1コーナー、2ヘアが全然ダメ。しかも1コーナーには、予選最後のSP400 がCP付近にオイルを撒いてくれてた為、ライン取りすらままならない。直線は速いはずなのに、コーナーの立ち上りが スムーズにいかないものだから、マシンのパワーを生かしきれず、コーナーでの遅さを直線で挽回したいのに、それも出来ない。 前の集団が少しずつ離れて行き、どこの直線でも見えなくなってしまってからは、すっかり一人で走るのみ。 ラップタイムは8秒前後と、練習よりもずっと遅いタイムしか出ない。結局、レース中盤のかなり早い段階で周回遅れにされ、 みごとなまでの逆ポールtoフィニッシュ。レース中のベストは1'07"台と250Fのタイムにも及ばなかった。

◎総括(反省ともいう)

結局、ラジエターのトラブルによる練習不足が最後までたたった今回であった。カウルなんて無くても、などという怠けた 考えがここまで響くとは思いもしなかったわけだが、良い勉強にはなったと思う。(尤もこんな勉強は、しなくて済むに越 した事はないのだが)今の段階では、来年以降このクラスを走ることを考えているが、まずは、走り込みが必要である事を 痛感した今回であった。


第5戦の報告 第7戦(最終戦)の報告

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原文作成:'96-Oct-23 HTML版作成:'98-Feb-15 最新改訂:'98-Feb-15