’96エビスロードレース選手権 第5戦 SP250Fクラス’96年8月17日

前回の選手権第4戦は、このクラスの開催がお休みだった為、今回がRound4となっている。 全5戦のシリーズ戦で、現在ランキング1位の安藤選手がここで優勝し、ランキング2位白石選手が3位以下におわると、 シリーズチャンピオンが決定するという大事な1戦。工藤としては、チャンピオン決定を次回に持ち越す為には、 安藤選手に勝つか、白石選手に先行を許すかするしかない。さて、結果はいかに?


▲11日(日):練習走行

10日の土曜から決勝の17日までは1週間のお盆休み。休み前の最終日も飲み会の誘いを蹴って(あれ?誘われてたの?) バイクの整備に入る工藤。金土とマシン整備をして、土曜の夜からエビス入り。この日は9月の2時間耐久レースの準備の 意味もあって、スプリント仕様のマシンを耐久仕様としたためその確認。同時にペアライダーである、T選手にマシンに 慣れてもらう為の練習を行った。 午前中、T選手に2本の走行枠を走ってもらう予定だったが、走行直前にキャブのオーバーフロー発生。さすが直前整備 しただけのことはある(爆)T選手に手伝ってもらって、問題なく適切な処置ができたが、オーバーフローしたガソリンは 燃焼室にまで入っていた。セル回さなくてよかったよぉ(笑) 結局、午前中は1本しか走れなかったが、T選手のベストは1'09"台。普段2スト80ccで エビスを走っているとはいえ、初めて乗るマシンで工藤との差が3秒弱。やばいぞ工藤(笑)。 走行後、マシンのセッティングについて話しをし、リアサスを1段硬くする、シフトは逆シフトに変更する等、 お互いの妥協点を探りあった。この耐久仕様にて、今回選手権に望む事になる。 午後は、工藤がこの仕様にて完熟走行。の予定だったが、とりあえずシフトだけは順シフトに。硬くしたリアサスは、 グリップ感が増し、立ち上がりがスムースになったものの、限界が急に来る感じが馴染めず、数回ハイサイドを食らい掛ける。 この日のベストは1'07"98で自己ベストの1秒落ち。まあこんなものか?

▲14日(水)、15日(木):練習走行

14日は前述の耐久仕様で練習。逆シフトに慣れない為、始めのうちは10〜12秒台のラップが続く。体が覚えてくれれば いいのだが、忘れた頃にシフトアップポイントでオーバーレブさせたり、コーナーの入口でエンブレが効かずに泣きそうに なったり。この日は2枠走って、1'09"091'07"61がベスト。 すこしづつ慣れてきてはいるが... 走行後、片付けをして、チームのみんなと晩飯を食いにいったお店で台風直撃の天気予報が。しょうがないので夜はお馴染み 東洋健康センターに避難して快適な夜を過ごした。 明けて15日、台風はどうやらすぐ近くにいるらしい。雨風がかなり強い。雨だけならその気があればレインコンディションの 練習になるだろうが、風が強いとあってはお手上げである。あきらめて少々惰眠をむさぼり、のんびりと健康センターを 後にする。台風の影響は午前中いっぱいは残り、この間は普段の宿であるサーキット横の仮眠所で漫画読んだり昼寝したり。 午後は多少の晴れ間が見られ、路面もドライとなったが、明日からの選手権日程にあわせマシンをスプリント仕様に戻す為、 結局マシン整備とライバルの走行の偵察で終わった。

▲16日(金):フリー走行

台風一過のこの日は、朝から非常に良い天気で、朝9時30分からの走行ですでに気温は28℃。とりあえず何時ものキャブ セッティングで走行するがいままで20℃前後で走ってきたセッティングでは濃いに決まっている訳で。とりあえずのタイム は1'07"71。次の走行枠までの時間でメインジェットを一段薄くしてみたが、午後14時からの走行では、 気温は35℃まで上がっていた。ここのサーキットって高原に無かったっけ?避暑地じゃなかったのか? まだひとつ薄く出来そうな感じではあったが、まあまあ走っていたし、焼付きが恐いのでこのセッティングでいくことにする。 この日のベストは1'07"44。ベストの0.6秒落ちである。 この日は参加受付と装備検査。グローブがほつれてきている事を指摘される。コンビニにいって針と糸を買ってきて補修。 裁縫なんて小学校の家庭科以来か?(笑)

▲17日(土):予選、決勝

今回は日曜にカートの耐久が併催される為、2輪の選手権は土曜予選、日曜決勝の2day。ところがいつものように マイナークラスのSP250F/SP125/NK−4混走クラスは、待遇が悪くて(?)土曜1dayのスケジュールである。 9時30分から車検。ゼッケンの地の黒が所々剥がれている事を指摘されたがそれ以外は問題無し。黒のカッティングシートで ごまかす。10時35分からの予選は、今回は1番目にコースイン。同時にコースインしたライダーの一人が安藤選手。 ここはひとつ気合で付いてってみるかーと意気込んでみたものの、付いていけたのはタイムアタックに入る前の2、3周だけ。 タイムアタックに入ったら、あっちゅーまに置いてかれて見えなくなってしまった。情けない。 予選タイムは1'07"308。クラス4番手、総合5番手である。自分では6秒に入れるつもりだったのだが。 7秒前半に250Fが3台かたまり、今回も混戦になってバトルが楽しめそうである。 ええ、スタートさえミスしなければね(笑) その後の車検、音量検査は99dBでぎりぎりOK。そろそろマフラーのグラスウール交換時期か。車輌重量は137kg。 ガソリンを除けば135kgといったとこで最低重量の+5kg。でもこれ以上削るとこないし、 ライダーが軽いのでよしとする。

決勝は16時10分スタート。他のクラスの予選がすべて終わってからであるから、時間はだいぶある。スタートの イメージトレーニングを何度も何度も繰り返すが、果たして効果はいかほどの物か? 今回の目標は、予選で2秒以上差を付けられた安藤選手に勝つ事など論外だろうから、2位表彰台を取る事になるだろう。 安藤選手がこけない限り、白石選手に勝つ事は必然的に安藤選手にチャンピオンをプレゼントする事になる訳だが、 自分も白石選手とランキングを争っている身であるから手加減する訳にも行かない。その白石選手は練習、 予選を通じてマシンセッティングがうまく行ってないようでタイムが伸びていない。今回耐久レース参戦の為にスポットで 出てきた菅野選手が好タイムを出してきているので、彼との争いになるだろうか? いよいよ決勝、ランキングの事が頭に有るのでいつになく緊張している。サイティングラップを終え、選手紹介を受け、 ウォーミングアップラップにはいる。1周してきて全車グリッドについて、シグナルレッド点灯。リアブレーキを踏み、 エンジンをレッド直前までふかし、半クラを当てるとリアサスがぐっと沈み込む。シグナルグリーンに合せブレーキを リリース、クラッチを繋ぐ。ふっとフロントの荷重が抜け軽くリフトするが、こないだのようにウイリー大会までは 行かない。スロットル全開で1コーナーに突っ込む。今回はスタート成功、絶妙〜とか思いながら、1コーナーへ4番手で侵入。 前にいるのはPPのNK−4と安藤選手と菅野選手。最終コーナーから登り坂で菅野選手をパスして1周目は3位で コントロールラインを通過。 序盤からこんな順位でレースをするのは、転んだ雨の第2戦以来か?そうなるとこんどは後ろの菅野選手が気になって しかたない。ラップタイムは同等か向こうが上、抜かれるわけにはいかないか。でもブロックラインで走るなんて器用な事は 出来ない。練習、予選のように自分の走りをすればおっけーだろう。抜かれても食らい付けば最終コーナーから登りで 抜きかえし、コントロールラインで自分が前に出れる事はさっき1周目に確認した。そう自分に言い聞かせるが、 やはりリズムが狂っているのかピットサインは7秒台。予選タイム以下である。 あせりがシフトミスを呼び、2ヘア立上りで加速にもたつく。やっばーいと思った右高速手前、やはりアウトから菅野選手の マシンのフロントタイヤが。俺そんなに左側空けてねーぞと思ったら、平気な顔して(いたかどーかは知らんけど) マシンをぶつけてきやがる。ひぃ、ぶつけないでくれぇとひるんだすきに前に出る菅野選手。やるなぁこのやろーと最終で 後ろに貼り付き、登りでかわす。やはり登りに関しては工藤のマシンが一番走っているようである。 もうすでに前にいるトップのNK(高田選手、彼は今年のNK4耐で同じくエビスでNKを走る内田選手と組んで10位に 入っている)と安藤選手は見えない。中盤ZRXに抜かれるとその後ろに食らい付きレース中のベスト1’07”196 をマーク。やはり追いかける方が性にあっているのか、単に自分の走りが出来ていないのか。 終盤、さらにCBに抜かれ、最終ラップ、右高速で今度はインから狙いすましたように差してくる菅野選手。 きっとレース中ずっと後ろで工藤の走りを見て、ここが抜きどころと見たにちがいない。しかし少々オーバースピード だったのか、最終コーナーの侵入でインに付けない。ラインをクロスさせインに付く工藤。そのまま登りを加速して行って チェッカー。クラス2位、総合5位となった。


’96エビスRR選手権SP250Fクラス ポイントランキング

順位ライダーR1R2R3R4R5合計
安藤20(1)20(1)20(1)20(1)  80
工藤17(2)(DNF)15(3)17(2)  49
白石15(3)15(3)17(2) 0(4)  47
伊藤 0(4)17(2) 0(4)     17
菅野         15(3)  15
注)ランキングポイントは、下表の様に与えられる。
出走台数13〜1211〜109〜87〜64台以下
1位2020202020不成立
2位1717171717
3位15151515
4位131313
5位1111
6位10

第3戦の報告 第7戦(最終戦)の報告 第6戦(番外)の報告

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原文作成:'96-Aug-21 HTML版作成:'98-Feb-14 最新改訂:'98-Feb-14