記録更新、湘南沖アオリイカ
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快心の釣りでした
- 日時:2001年11月8日(木)
- 場所:茅ヶ崎〜国府津〜大磯沖
- 参加メンバー:鯛介
- 時間:午前7時00分〜午後2時00分頃
- 潮時:小潮
釣行記
11月8日は先週土曜日出勤分の振休である。もちろん釣りに行くのである。さて、何を釣りに行くか。平日でなくては良い釣りが出来ないものが望ましい。神子元のワラサはもう終了。勝浦のカモシのヒラマサも面白そうだが、一発勝負の感は否めない。やはりここのところ心惹かれているアオリイカにすることに決める。
●久しぶりの平塚
問題は場所である。やる気溢れる金谷の輝栄丸に行きたいところだが、予報では北風がやや強く、7日に吹いていた北の強風が残らないとも限らず、その場合、あの3.5トンの船では辛い。剣崎の喜平治丸は人気船宿だし、復路の渋滞も気になる。どうしたものか、と釣果近況をチェックしていると、平塚・庄治郎丸で7日に船中70パイの釣れたという情報。が、あいにく平日のみ出船でしかも8日は乗合は出ないとのこと。やはりヒラマサにしようかと思い始めたが、念のため同じ平塚の庄三郎丸の釣果をチェック。ここのところ今ひとつの釣果であったアオリイカがなんと7日はトップ18パイ、船中30パイ以上出たとのこと。ここのところ足が遠のいていた平塚だし、行ってみるかとここで決定。
何と行っても釣り座が勝負のアオリイカ乗合。気合いをいれて2時前に東京を出発。順調に3時頃には船宿前に到着。店前に止めた車の並び順で順番取りになるのだが、私は5番目。他の釣りモノの船もあるので、さて、どうなるか。
●大名釣り
4時過ぎに店が開いて、女将さんが車の並び順に受付を始める。幸い皆マダイやイナダ釣りのお客さんでアオリは私が1番。右舷ミヨシを選択し、料金を支払った後に車に戻って仮眠。6時過ぎに車から起き出して来て社長にご無沙汰の挨拶。最近のアオリ事情を聞いていると時間は出船15分前。が、船の座席表には他に左舷に1名のみでこの方はカワハギをやるとのこと。そのまま船に向かい準備を始めたが、結局このまま釣り人は増えずに2名で出船。アオリ狙いは私だけ。どこに座っても潮先である。これなら釣果はのぞめるな、と喜ぶ反面、船長の視線が集中するわけで、緊張もしてくるのであった。今日は第7庄三郎丸がアオリ・カワハギ船になっていた。
●烏帽子沖へ
船は河口を出ると茅ヶ崎方面へ。烏帽子岩周辺が釣り場となるらしい。15分ほどで烏帽子岩東沖へ到着。空はうす曇。やはり北風がやや強いが、海は凪。そのまま反応を探って開始となった。事前に船長にはハリス長は3mにすることを告げたところ、ずっと底から4mでやってくれとのこと。
今回のタックルは関東の別作アオリ竿125に両軸リールにPE3号100m。中錘は10号で金メッキのもの。ハリスは5号3mとし、まずはアオリQピンク4号で様子を見ることにした。
●いきなり
底まで落としてすかさずタナをとると、なにやら竿先に違和感。一発目のしゃくりを入れるとやっぱり違和感。巻き上げてみると若干の重量感。エギにはなんと100gあるかないかの極小アオリイカがくっついていた。自分と同じくらいの長さのエギにアタックしてきた。イカは小さいものほど美味いのでこれはキープ。
そして2流し目でも、アタッてこの時期おアベレージサイズ400g級をゲット。「タモ使うより抜き上げて、すぐに入れなおした方がいい」という船長のアドバイスに従い、慎重に抜き上げて、すぐに投入する。なんせアオリイカ釣りは私だけ。群れていた場合、他のイカを釣るのも私でしかないのだ。
3流し目、三度ガツンときた。が、今度は引きがあまりない。あがってきたのは400g級スミイカ。今年も相模湾スミイカは健在のようだ。
●カワハギは
カワハギ狙いの人はちょっと渋めのようで、しゃくりつつ横目で見ていても、あまり竿先にアタリが出ていないように見える。釣れて来るカワハギは小さめで白っぽいことから、岩礁というよりは砂地の割合が多い海底なのであろう。
ここで試しにエギを金テープピンクに交換してみる。そして4流し目、またもアタッた。今度は引きも強く慎重にやり取りすると800g級と良型 をゲット。なんと8時までにアオリ3尾、スミイカ1尾をゲット。絶好調。このペースから今日の目標はツ抜けに設定する。北風はやや強く、日も影っているので結構寒いが、この状況ではまったく苦にはならない。
●国府津沖へ
この後、2流しほど空振りしたせいか、船長は烏帽子岩の南側に移動。が、ここではやや潮が悪く、道糸が大きく斜めに出てしまうこともしばしば。しばらく粘るもアオリイカは上がらず。10時過ぎ、「ちょっと走ります」というアナウンスで30分ほど走って、国府津沖へ移動。50mダチでちょっと深めの場所で再開始となった。僚船は見たところイナダ狙いかマダイ狙いの船。漁礁かやや大きめの根回りであろうか。
この場所では風も弱く、海上は更に凪。日も出てきて右舷側は暖かくなってきて釣りやすくなって来た。タックルボックスでごそごそやっているのを船長に見つかり「エギは最初のピンクで変えないほうがいいよ」とアドバイスを受ける。ならばと、ここでエギをベーシックなピンクアオリQに戻す。
●良型
1流し目、5分ほどしゃくりつづけると、ゴンと乗った。ギュンギュンギュンと竿先を締め込む。型が良さそうなので、途中でタメをいれて慎重に巻き上げる。その様に気がついたのか船長がタモを持ってやって来たが、掛かりどころがよかったのでそのまま抜き上げる。後検量1.1kgの本日最大級であった。
●竿折れるも
そして2流し目。底を取ってタナをとって最初のシャクリでいきなりズンと来た。これは500g級。そしてすかさず仕掛けを入れ直し。タナをとってシャクると何とまたもズシンと来た。もう笑いが止まらない。今度は800g級のまずまずの型。いやいや、入れ乗り。気持ちがいい。しかしここでアクシデント。流し変えのあと、しばらくしゃくっていると竿先から「ピシッ」という音。なんと穂先折れてしまった。だいぶ酷使した竿なので疲労で折れてしまったのだろう。ここで竿を予備の1.5mKing of Squidに交換。
●時合い
次の流しでは、思いだけの手ごたえでスミイカ。またも400g級の良型である。僚船ではソーダやイナダが上がっている様子が見える。カワハギの人も外道交じりでポツポツとカワハギを上げており、時合のであることがわかった。
が、次の流しからは沈黙。船はやや大磯よりの20mダチに移動。ここでもしばし沈黙だったが、流しの最後の方でアタリ。500g級をゲット。いや、笑いが止まらない。が、このあと1時間ほどはあたりなし。船長も大磯〜国府津の沖を中心に何箇所かのポイントを探ってくれる。
●潮変わると・・・
ここでエギをアオリQオレンジに交換。すぐにはアタリはなかったが、何とかスミイカをはゲット。気が付くと風がほとんどなくなり、右舷ミヨシ方向に流れていた潮も、いつのまにか左舷の方に流れる潮に変わっている。
ここから13時頃までは我慢に時間が続く。エギも金テープにしたり、評判のよりアオリQキスホワイトを試したりとやってみる。潮も朝方は暗い感じだったのが、明るく澄み気味なのでどうしてもアタリが遠いのだろう。
●最後はスミイカ
13時過ぎ。結局ベーシックなピンクのエギに戻したところ、シャクリのポーズのタイミングでググンというアタリが伝わり、触腕2本だけでスミイカが乗ってきた。エギはこのピンクで最後まで行こうと決意する。と、ポツポツと2尾のスミイカを追加。「あと110分で上がります」というアナウンスは13時52分。周辺を整理しながらしぶとくしゃくっていると、14時ちょうどにまたもズンときた。「それで終わりにしましょう」と船長。これもスミイカでタイムアップ。14時に終了となった。
<釣果>
アオリイカ 8パイ(0.1kg1尾、0.3〜0.5kg3尾、0.8〜1.1kg4尾)
スミイカ 6パイ(0.3〜0.5kg)
イカ狙いは私だけなのだから、最初から竿頭が決まっていたわけだが、やはりこれだけ釣れるとうれしい。しかもだいぶ型もよく、アオリ釣りを思う存分楽しめた1日であった。
この日は日並がよかったようで、他船の釣果もスミ混じりでトップ2桁ばかり。運も良かったようだ。
やっぱりエギの基本はアオリQ、それもピンクなのであろうか。庄三郎丸の社長も「アオリQが、落下姿勢が一番いいんだ」と言っていたし、いろいろなエギを持参しているが、なかなか変わったカラーを試す機会がないもの事実だ。
今シーズンのアオリ地獄も始まったばかり。金谷、平塚、茅ヶ崎、勝浦と状況をみて行き続けるのが来年5月まで続くであろう。
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